学級通信、メルマガで/北九州・香月小
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「メルマガ キッズ」を編集する北九州市立香月小5年1組の子どもと菊池省三先生=同市八幡西区の同小で
北九州市八幡西区の市立香月小5年1組の子どもたちが、学校生活をつづったメールマガジン(メルマガ)「メルマガ キッズ」を出している。週1回ほど発行。小学生が学級単位でつくるのは全国でも珍しく、9月の創刊から2カ月で300部以上になった。「クラスの様子が手に取るように分かる」。愛読者は、海外にも広がっている。(社会部・佐々木 亮)
最新の22日号のトップ記事は「給食時間の三つの秘密」だ。給食時間の準備や後片づけをスムーズにこなす「秘密」を紹介する。
<「はい、給食の準備」。先生の声と同時に、給食が始まります。1番の楽しみです〉
<「いただきます」「ごちそうさまでした」のあいさつが、最近変わりました。「いただきます」が、「5・4・3・2・いただきます」、「ごちそうさま」が「1・2・3・4・ごちそうさまでした」です。おもしろいし、始まるとみんなおしゃべりをしなくなるので効果的です〉
連載「ディベート大会への道のり」では、市や県の小学生大会への挑戦を同時進行でリポート。「先生の授業」「教室さわやかミニ話」といったコーナーもある。
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総合学習の一環。担任の菊池省三先生(43)が「紙に書く従来型の学級通信よりも、外の世界とつながる実感が持てるのでは」と、2学期の最初に子どもたちに提案した。パソコンをコミュニケーションの道具として使えるように育ってほしいとの願いもあった。
三つの班に分かれ、交代で編集を手がける。話し合いで構成や書く人を決める。「ニュースの材料を探す中で、クラスのいいところをたくさん見つけた」と工藤大喜君。集まった原稿を、学校のパソコンでまとめ、無料配信サービスのサイトを通じて配る。
メルマガづくりには苦労もある。不特定多数の人が読むため、仲間内だけの言葉は使えない。菊池先生は「常に読み手の視点を意識し、分かりやすく」とアドバイスする。メールの制約で、イラストや図に頼らずに言葉だけで説明しなければならない。和田悠輔君は「友だちの様子や顔の表情、自分の感想を描写するのが難しい」と何度も書き直した。
その半面、染井春乃さんは「作文やスピーチがうまくなった」。子どもたちの自信にもつながっている。
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米国や台湾在住の人からも返信が届く。目の不自由な東京の男性からは「音声支援ソフトで楽しみ、励みになっています」というメールが寄せられた。
IT関係者も注目している。ライトアップ社(東京)の編集チーフ、藤井由岐さんもファンの一人で、10月に同小を訪ねた。
「メルマガはホームページ制作に比べて簡単で、小学生にもとっつきやすいので、情報教育の実践として大きな可能性を秘めている。親や地域社会にも関心を持ってもらい、メルマガがいっそう身近なメディアとなれば」と話す。
子どもたちは応援を励みに「目標は発行1万部。子どもがつくる世界一のメルマガをめざしたい」と、クラス全員で意気込んでいる。