|
グラフィックアドベンチャーとは?
1987年に発売された『MANIAC MANSION』に続く一連のアドベンチャーゲームシリーズのことです。
(厳密に言えばテキストアドベンチャー以外、すべてグラフィックアドベンチャーなのですが・・・)
1980年前半、当時Sierra On-Lineから発売された『KING'S QUEST』が、
いままでのアドベンチャーゲームとは一線を画した独自のシステムを取り入れ人気を集めていました。
そのシステムとは、アドベンチャーゲームにアクションゲームの要素を取り入れたもので、
これまでのアドベンチャーゲームが一枚絵を見ながら謎解きを進めていく一人称の画面構成に対し、
画面内に主人公などのキャラクターが存在し、そのキャラクターを操作しながら進めていくといった三人称の画面構成でした。
このシステムが好評を博しSierra On-Lineの『KING'S QUEST』はさらにそのシリーズを拡大し、
『POLICE QUEST』『SPACE QUEST』『HERO'S QUEST』など多岐にわたるQUESTシリーズを発売。
そしてこのシステムは、アメリカのアドベンチャーゲームの主流となりました。
しかし、キーボードからのコマンド入力の煩わしさは相変わらずで、『正確な単語を入力できないと先に進めない』
といった言葉探し的な作業にアドベンチャーゲームユーザーが飽きていた頃、
LucasFilm Games(現LucasArts)はQUESTシリーズの三人称の画面構成はそのままに、
独自の※SCUMMシステムを導入し、純粋にストーリーや謎解きを楽しめるアドベンチャーゲームとして『MANIAC MANSION』を発売。
その画期的なシステムはゲームユーザーに受け入れられ、以後発売されたアドベンチャーゲームに多大な影響を与えました。
その後もLucasArtsは※SCUMMシステムに改良を重ね、良作のアドベンチャーゲームを作りつづけました。
そしてアメリカ本国ではSTAR WARSシリーズだけにとどまらず、アドベンチャーゲームのLucasArtsという地位を確立していきました。
アメリカ本国では、これらグラフィックアドベンチャーシリーズの評価が非常に高く、
メインストリームであるSTAR WARSシリーズをも凌ぐ人気を博していました。
いまだに海外ではこれらグラフィックアドベンチャーの人気が高く、ファンサイトでは、
自分たちで続編を開発している所まであるほどです。(まだまだ未完成ですが・・・)
またアメリカでは現在も旧作の再販が盛んに行われていますので、
海外通販などを使えば比較的容易に手に入ります。(物にもよります)
全体的に難易度の高いゲームが多く付属のヒントブックやネット上のウォークスルーを見ないとクリアーの難しいゲームが多々ありますが、
旧作といえどもストーリーなどはいまでも十分楽しめるものばかりですので、興味があればぜひプレイしてみて下さい。
逆に日本では、一部のアドベンチャーゲームファンの間で話題になっただけで、
(これは言い過ぎかもしれませんが)そのほとんどが無名といってよいでしょう。
日本語化されたゲームが少ないのも知名度の低さの原因だと思います。
唯一『FM-TOWNS』でソフトコレクション海外編と題して海外アドベンチャーゲームの移植が一時期盛んに行われていましたが、
ファミコンなどのコンシューマー機への移植は残念ながら数える程度にとどまっています。
日本でも良質のアドベンチャーゲームが、PC-8801シリーズなどで多数発売されましたが、
いまではほとんどその姿を見ることは出来ません・・・。
海外でも同様にアドベンチャーゲームの人気は衰え、LucasArtsからの新作もほとんど姿を見せなくなり、
2000年に発売された『ESCAPE FROM MONKEY ISLAND』がいまのところ最後の作品になっています。
現在は世界的に大ヒットした『MYSTシリーズ』に代表されるよりグラフィカルで
視覚効果の高いアドベンチャーゲームが主流となっています。
最後に、日本では1998年までマイクロマウスが総代理店として、
数々のLucasArts作品を日本語版や日本語マニュアル付き英語版として精力的に発売していましたが、
1999年以降代理店がエレクトロニック・アーツ・スクウェアになってからは、
日本での発売本数は激減し、新作の発売も数える程度になっています。
『ESCAPE FROM MONKEY ISLAND』などは、ぜひ日本語版として発売してもらいたいものですが、
いまのところまったく見込みはなさそうです。(今後も期待できそうにないですが・・・)
※SCUMMシステムとは?(スカムシステム)
Script Creation Utility for Maniac Mansionの略称。
ほとんどの操作をマウスだけで行え、物などを取るときなどはまず『Pick
Up』コマンドをクリックし、次に取りたい画面上の物をクリックする。
画面を見ながら直感的にプレイすることができ、いままでのキーボード操作からの面倒なコマンド入力を完全に排除したシステム。
後のグラフィックアドベンチャーシリーズはこのSCUMMシステムに改良を重ねたものを採用し、シリーズを重ねる度に操作性が良くなっています。
|