『ダン・シュレシンジャー展覧会&トークショー』
森番です。
日本語版ハリー・ポッターシリーズの表紙や扉に素敵なイラストを描いているダン・シュレシンジャーさんの来日展覧会に行ってきました!
会場は東京のフォーシーズンズホテル 椿山荘内にあるガレリア・プロバさんのギャラリー。

フォーシーズンズホテル、初めて来たのですがロビーのあちこちにくつろげるソファーや美術品が飾られていて、ヨーロッパのホテルみたいに贅沢な空間です♪トークショーの時間まで、カフェでゆっくりハーブティなど飲んでしまいました〜。う〜ん、静かで読書には最高です!毎月1回位、お茶しにきてもいいなぁ〜ここ♪

まったりとくつろいでから、いざ!会場へ。
ギャラリー内ではイスが並べられて、プロジェクターの準備をしています。ダンさん御本人も既に見えていてスライドの準備で忙しそうです。トークショーが始まるまで、ギャラリー内の絵を楽しみます♪実は森番、先週もこちらに絵を見に来ていて、タップリ楽しんだのですが(笑)

会場には油彩画65点、パステル19点が展示されています。街や動物、スポーツや風景等いろいろ描くダンさんですが、今回の展示ではハリー・ポッターシリーズにインスパイアされて描いたユニコーン(訪問者)のシリーズ物やフクロウの絵、ダンさんが公園でよく見かけるという、鹿のいる風景等がありました。他にスキー場のパステル画、そして今朝到着したばかりと言う1m50cm四方の大きな絵!

『FLIGHT BETWEEN THE WORLDS』というタイトルで、マグル界から魔法の世界へと入っていく、最近描いたばかりの絵だそうです。
(絵の具もまだ完全に乾いていないのです)
左下にはプリペット通りの街並、右へ視線を向けると丘を登って行くホグワーツ特急。汽車の上空にはヘドウィグが気持ちよさそうに飛び、高台に湖が見え、暴れ柳、そして右上の一番高い所にホグワーツが!明るいグリーン、青やオレンジから赤と、色彩にあふれた素晴らしい絵でした。

絵を見ている間に準備が整い、トークショーが始まります。
トークショーは、なんとダンさん自身の日本語で行われました!経歴を聞いて納得したのですが、15才の頃に交換留学で京都にホームステイしたり、大学でも日本学を専攻したりと、とても日本が好きな方だったのです。大学卒業後は弁護士になりましたが、学生時代からマラソンも好きで、1982年のニューヨークマラソンで3位に入賞していたり!沖縄1週マラソンを達成してみたりと^^;楽しい昔話を当時の写真をスクリーンに写しながら披露してくれました。

松岡さんと知り合ったのは23才の時、飛行機の中でだそうです。
「既に同時通訳者として活躍していたyukoの英語は自分の英語より上手でショックだった」と言って会場を笑わせます(^^)弁護士、プロのランナーとしてでも活躍できたのに、ダンさんは最終的に絵の世界を選択します。最初は木版画、そしてパステル、油彩と
画材を広げていったそうです。

次にハリー・ポッターのイラスト製作の工程についてのお話。
まずは本を読みます。内容からイメージを膨らませていき、ラフスケッチを起こします。納得のいく作品ができるまで、イメージを変化させたり、アングルを変更したりするので、決定稿まで扉絵が何パターンもできる様です。スライドで実際のラフスケッチを紹介しながらダンさんが説明してくれます。

4巻の扉絵から、16章「炎のゴブレット」
ハグリッドとマダムマクシームの別バージョンを2点。決定稿は炎のゴブレットの絵。6章「移動キー」。最初に描いた絵から遠近感をより強調したバージョンへの変更。21章「屋敷しもべ妖精解放戦線」でのウィンキーの帽子の変更。22章「予期せぬ課題」の妖女シスターズのダンスバージョン。32章「骨肉そして血」では前方にハリー達の頭のあったバージョン等。実際の本へは使用しなかった、大変興味深いイラストを拝見する事ができました。

時には松岡さんの意見が反映されるイラストもあるそうで、1巻で登場したフラッフィーのイラストを見せてくれました。そのイラストのまわりには、松岡さんのコメントらしき書き込みがびっしり!と書いてあり^^;「決定まで大変だったんだ」と溜息まじりに語っていました(笑)特に、松岡さんは2巻で登場したドビーがお気に入りのようで、ドビーのイラストも(もっとかわいく描いて)と何度もチェックが入ったそうです。

そして表紙のイラストについて。
1巻はブルーベース、黄色、茶色。これらの色の組み合わせは以前にBathという町を描いた自身の作品からインスピレーションを受けたそうです。元になったBathの絵と1巻の絵をスライドで比較しながら解説してくれました。同様に、2巻は別バージョンのBathの絵。3巻ではストーンヘンジの絵を見せて解説してくれました。4巻はマドリッドの美術館で見た絵からインスピレーションを得たそうです。4巻の場合、上・下巻あったので、特に注意が必要だったそうです。イメージを損なわないように、上・下巻でリンクするシーンを作ったそうです。上巻のイラストでドビーが手に持っているのは(鰓昆布)です。物語を読んで、きっとこういうシーンがあっただろうと思い、描いた。と教えてくれました。

他には、イギリスで(日本語版ハリー・ポッターシリーズ)のイラストを描いているという話をすると、(ハリーは日本人の姿で描くのか?)という質問を良く受けるといったお話もでました。他国の本では表紙にハリーの顔が描かれている物もありますが、日本版ではローリングさんの(なるべくハリーの顔は描かないで)という意向を踏まえてこれからも描く事はないそうです。5巻の表紙の色については、まだ決めていないそうです。一時期、(日本のカバーの色は寮カラーを取り入れているから、4巻は黄色だ!)という噂がありましたが、寮カラーとは関係なく、絵のベースの色が基本になる感じですね。でも、ハッフルカラーだけ登場しないのもなんだか寂しいので、あと3巻の中で黄色のイメージがダンさんに浮かぶ事を(ちょこっと)願ってみたりして・・・笑。

盛り沢山の40分トークでとても楽しい一時でした♪
2003.1.25


■イベントデータ■
『ダン・シュレシンジャー来日展』
2002年12月22日〜2003年1月26日
(トークショー:1月25日・26日)
会場:ガレリア・プロバ フォーシーズンズホテル店
http://www.g-prova.co.jp/
ダン・シュレシンジャーさんHPで作品の一部を見る事ができます。
http://www.danschlesingerart.co.uk/

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