前作のバトルフロントはしっかりと日本語版がリリースされたのに、今回のUは残念ながら日本語版はおろか日本語マニュアル版すらPCではリリースされないというあまりの扱いの悪さにファンなら憤りを覚える今日この頃。スターウォーズとFPSという組み合わせは、どうやらあまり日本人には受けない模様です。
この「バトルフロントU」はコンシューマ(PS2)ではリリースされましたが、「FPSをプレイするのにゲーム機のコントローラーなんぞ下戸の酔拳使い並に役に立たねぇ!!」と思っている私としては、PS2でプレイするという選択肢は最初から存在しなかったわけで、少々敷居の高い輸入版に手を出さざるを得なかったわけです。
ではこの「バトルフロントU」敷居の高い輸入版に手を出すほどの価値のあるゲームなのかどうか。
結論から言いますと、大アリです。
基本的なゲームシステムやデザインは前作を踏襲しながらも、確実にパワーアップしたゲーム内容は生粋のFPSゲーマーはともかく、スターウォーズファンでFPS好きなら絶対にプレイすべき出来になっていると私は断言します。
以下、簡単にその魅力を語ってみましょう。
@シングルでも存分に遊べる豊富なゲームモード!!
バトルフィールド2がマルチプレイに特化したのなら、こっちはシングルプレイの充実度でバトルフィールドを圧倒しています。
最大32人対32人の多人数バトルが可能なのはシングルプレイメインのプレイヤーには嬉しい限り。マップスタート時に20人くらいでどやどやと移動し、敵の集団と遭遇した瞬間の派手な撃ち合いは相当盛り上がります。
さらに今作では従来のコンクエストモード(敵の陣地を制圧していき、相手のチケットを0にするまで戦うモード)以外にも、
・2-FLAG CTF:相手の陣地にある旗を自軍の陣地に持ち帰る
・1-FLAG CTF:ひとつの旗を両軍が奪い合う
・アサルト:決められた数の敵を相手よりも早く倒す。
・ハンター:現地種族を文字通りハンティングするモード。(一部マップのみ)
といったモードが用意されており、非常に遊び応えがあります。
さらにさらに、「ギャラクティック・コンクエストモード」というちょっとしたターン製のシミュレーション風のゲームが楽しめるモードもあります。(英語マニュアルなので、最終的にどうすればいいのかイマイチわからないんですが・・・)
気軽に、好きな時に、好きなモードで好きなマップを、といった従来のシリーズの魅力をキッチリと守っているので、前作が楽しめた人なら満足することは間違いないでしょう。
Aジェダイの戦いが熱い、熱すぎる!!
前作をプレイした人のほとんどが熱望していたという「ジェダイを操作したい」という夢が叶えられました。
もちろんただジェダイを扱えるようになった、と言うだけではダメです。前作で見せたジェダイの圧倒的強さをどうやってゲームバランスを崩さずに取り入れるのか・・・今作の焦点として、このバランス調整の成否がありました。
実際に蓋を開けてみれば、この心配はまったくの杞憂でした。
キャンペーンモードでは条件を満たさなければジェダイは登場しない仕組みになっていましたし、その他のシングルモードに関してはプレイヤーが自分で設定を弄ることが可能になっており、むしろ自分でバランス調整しろと言わんばかりの親切設計でした。(設定によってはジェダイが使い放題になります)
ゲーム内でのジェダイは他のユニットと違い、時間制限付きで戦います。
普通のユニットのライフバーの代わりにジェダイはライトセーバーの刃を模したライフバーがあり、それが時間の経過と共に短くなっていきます。(ダメージを受けても減っていく) そして刃の部分がなくなると強制的に退場させられるというわけです。
敵を倒す都度、わずかずつですがライトセーバーの刃が回復するので、効率良く戦えばそれだけ長い時間ジェダイを扱っていられます。
そういった時間制限を設けないといけないくらい今作のジェダイも圧倒的に強いのです。ひとりで戦局をひっくり返せます。(プレイヤーの腕にもよりますが)
通常ユニットならライトセーバーの攻撃1,2発でアッサリと倒せます。
防御の構えをとれば敵のブラスターを映画さながらに弾きます。
フォースダッシュを使えば物凄い速度で走り抜けることができます。
さらに各ジェダイにはそれぞれ特殊技が設けられていたりと、まさに死角なしの強さです。
登場するジェダイは映画エピソードT〜Yまで登場したヒーロー、ヒロインたち。(一部ジェダイじゃないのもいますが)
覚えているのだけ列挙しますが、なかなか素晴らしいチョイスです。
【反乱軍】
ルーク・スカイウォーカー
ハン・ソロ
レイア・オーガナ
チューバッカ
【銀河帝国】
ダース・シディアス
ダース・ベイダー
ボバ・フェット
【共和国】
オビ=ワン・ケノービ
メイス・ウィンドゥ
アイラ・セキュラ
キ=アディ=ムンディ
ヨーダ
【通商連合】
アナキン・スカイウォーカー
ダース・モール
ドゥークー伯爵
ジャンゴ・フェット
グリーバス
取り分け、「アイラ・セキュラ」と「キ=アディ=ムンディ」という、映画じゃあまり目立たなかったけど人気はあるキャラをチョイスするあたり、相当ファン心理を理解していると言えます。(個人的にはキット・フィストーを登場させて欲しかった・・・)
B宇宙空間での戦闘で燃え尽きろ!!
前作の不満点として狭いマップ内で高速移動する戦闘機の操作性の悪さが挙げられます。今作はこれを根っこの部分から練り直したことで、非常に熱い戦いが楽しめるようになりました。
戦闘機での戦闘は完全に宇宙空間での専用マップになっています。自軍の拠点である母艦から戦闘機を発進させ、敵の母艦を破壊するのです。正直シューティングゲームとしては物足りなさがありますが、そこはバトルフロントならではの特色があります。
エピソードVの最初でアナキンとオビ=ワンが敵の宇宙船に着陸したのと同じノリで、プレイヤーも相手の母艦に着陸できるのです。そしてそのまま敵船の主要機関を破壊することで、内部から宇宙船を破壊できるという、バトルフィールドではできなかった憧れのシチュエーションを再現できるのです。これはプレイしていてかなり熱かったです。
Cキャンペーンモードも多彩な展開で飽きさせない!!
ただ敵を倒し陣地を制圧するだけでなく、「何分間この拠点を死守せよ」「ジェダイを3人倒せ」などといった条件が次々と表示され、それをクリアしないと先に進めないといった感じでプレイヤーを飽きさせないような工夫が凝らされています。
さらに、重要なシーンでは実際に映画で使われた映像が流れるというオマケ付きです。
・・・といった感じで前作からとんでもないパワーアップを果したバトルフロントU。
「輸入版だから」という理由で回避するにはあまりに惜しいゲームです。
《難易度》
映画でいうところのアナキンが皇帝の命令でジェダイ聖堂を襲うステージが難易度高かったです。
映画では詳細シーンはカットされていましたが、ゲームではプレイヤーがクローントルーパーとなってジェダイ聖堂を攻撃するシーンを再現するわけです。
そして聖堂を守るジェダイナイトと激闘を繰り広げるわけですが・・・伊達にジェダイを名乗ってないわけですよ、彼らは。
オマケに一定時間の間、図書館の本棚を死守しろ、という難題を押し付けられ、ジェダイの猛攻にひたすら耐えなければならなかったりと、私がクローントルーパーだったら 「映画でカットすんなバカーッ!!」 と叫びたくなるほどの苦労を強いられました。
ただそれ以外のステージではそれほど苦労することなく、キャンペーンモードに関しては割と楽にクリアできました。
ちなみに難易度は「ノーマル」「エリート」の2段階です。
《やり込み度》
普通、FPSは一度クリアしてしまえばあまり再プレイはしないモノですが、バトルフィールドをベースとしたこのシリーズは、気が向いたときに気軽に好きなマップ、好きな条件で戦闘が楽しめるため、非常に息の長いゲームになる素質があります。
モスアイズリーのマップで、バトルモードをアサルトにすれば、登場ユニットが全てジェダイになるというオマケみたいな要素もあります。(熱いぜ!!)
《ストーリー》
キャンペーンモードのストーリーもちょっとした趣向が凝らしてあります。
プレイヤーは後にベイダーの親衛隊と呼ばれるクローン部隊”501st”の一員となり、戦場へと赴くことになります。
舞台は「エピソードU」の最大の見せ場であるジオノーシスの戦いから始まり、そのまま映画のストーリーをなぞる形で話は進み、最終的には「エピソードX」のホスの戦いまでを描きます。
最初はクローントルーパーとして、中盤からはストームトルーパーとして戦う展開はファンならば自ずと熱くなれます。特にエピソードWの冒頭シーンであるレイアの乗る宇宙船「タンティヴィIV」への突入はメチャメチャ燃えます。
《グラフィック》
前作から大きく変化したような印象はありません。
惑星カミーノのマップなんかは前作のマップをそのまま使いまわしたような感じです。(たぶん実際は違うのだろうけど)
特筆すべきは今作から操作できるようになったジェダイの挙動のリアルさ。
メイス・ウィンドゥなんかはもう操作していて楽しくてしかたなかったです。
《サウンド》
前作もそうでしたが、映画の音楽、効果音がそのまま使われています。
起動直後のユーザー選択画面ではいきなりダースベイダーのテーマが流れます。
モード選択画面では管理人が大好きな「運命の戦い」(ダース・モールとの戦闘で流れた曲)が流れ
、いい感じに盛り上がれます。さらに、そのままモード選択画面で放置しておくと、エピソードVの「A HERO FALLS」までも流れるというファンなら感涙ものの豪華さです。
《操作性》
変な癖もなく、オーソドックスなキー操作になっていますので、EA系のFPSに慣れている人なら特に問題ないでしょう。
宇宙戦での操作はゲームパッドを使用することをオススメします。
《その他》
ロード時間がビックリするくらい短いです。
おそらく最近のFPSではダントツの短さです。
バトルフィールド2やハーフライフ2などとは比較になりません。
ロード時間の短さは気軽にプレイするための必須条件なので、いまだに気が向いた時に起動させては遊んでいます。FPSというジャンルでは異例の息の長さです。
《総合評価》
前作の「こうなればもっと面白いのに」という部分を私の期待そのままに改良してくれた稀有なゲーム。スターウォーズファンでFPSファンの私の魂を直撃した稀代の名作です。初の10点を進呈します。
STAR WARS BATTLE FRONT U
| 機種:PC ジャンル:FPS | |
メーカー : LUCASARTS
| 難易度 : 普通
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| 10 | 20 |
30 | 40 |
50 | 60 |
70 | 80 |
90 | 100 |
| やり込み度
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| ストーリー
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| グラフィック
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| サウンド
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| 操作性
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| 総合評価
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