◆羽遠流格闘術
かつて飛脚がその身を守るために編み出し、その後時代と共に洗練されてきた格闘術。
なお、同じ名称で羽遠流練気術も含まれることが多い。
本来は身を守り、荷物を安全に届けるために「逃げる」ことに重点を置き、相手を一瞬ひるませてその場から全速力で逃げ出せるようなものだった。
飛脚がなくなり技のみが残ってもその基本理念は変わらず、相手を殺さずに「退ける」術として鍛えられてきた。
現在は師範の影響もあり、あまり門下生は多くないが一般に門を開いている。
そして、その頂点に立つ瞳の技は「退ける」だけでなく「敵を倒す」技である。
◆羽遠流格闘術は動きの一つ一つに名がついている。それらの素早い連携による一撃離脱が主であり、通常の格闘術とは異なり非常に広い間合いを持つ。
俊(しゅん)ほとんどの基点となる動き。自然体の構えから(方向は様々だが)加速。羽遠流の基礎である。
影(えい)その高速移動と通常移動との緩急により相手に分身、残像等の錯覚を起こさせる動き。
消(しょう)一気に加速することで相手の視界から消える動き。相手には術者が消滅したように思える。
跳(ちょう)相手の上方へ飛び上がる動き。
潜(せん)地を這うように走り、相手の懐にもぐりこむ動き。
天(てん)上方の敵に対して下方から飛び上がる動き。
落(らく)壁等を利用し、下方に加速しながら進む動き。奇襲などに有効。
刀(とう)手刀による打撃の動き。
掌(しょう)掌底による打撃の動き。
拳(けん)拳による打撃の動き。
蹴(しゅう)足による打撃の動き。
雷(らい)瞳オリジナル。雷神の篭手に気を集中して雷撃を放つ。
奥義、波音(はおん)
その高速を生かして相手に認知されずに敵を倒す。術者が近づくときに姿が見えず、その高速な足音だけが近づいてくることから「波音」とついた。また一説には対象が複数だった場合、足音が近づいてきて敵が一斉に吹き飛ぶ様がまるで波が岩にあたってくだけるようだから波音とついたともいわれる。
◆羽遠流練気術は初期に肉体のみの鍛錬に限界を感じたものが他流派から導いた<気>を操る術。主に自身の気をその対象としていて体外の気はその範疇ではないが応用がきく程度。
格闘術同様に動作に名がついており、それらの組み合わせにより術が完成する。言霊も術の一部なのでこちらは発話を基本とする。
練(れん)心を落ち着けて気を練る動き。練気術の基本。
集(しゅう)気を体の一部分に集める動き。
強(きょう)気によって身体能力を高める動き。
纏(てん)気を全身に纏う動き。
鎧(がい)気を圧縮して鎧のように硬質化させる動き。
弾(だん)気を弾のように体外に圧縮する動き。投げて使ったり遠距離攻撃に使用。
◆練気術と組み合わせることによって羽遠流格闘術は音速を超える。
破音鎧(はおんがい)
練、纏、強、鎧、集の全てを同時に行う。奥義の準備であり、瞬間瞬間の装着者の動きにあわせ空気抵抗が最小となる形をとることで音速を超える助けとなり、さらに有事には装着者を守る鎧にもなる。
奥義、破音(はおん)
破音鎧を纏い、最高速で疾り、最高速で突き出した拳は音速を超える。
『一振りで百の軍勢を吹き飛ばす拳、それこそが羽遠流奥義破音』
戻る