イージス艦て何?

2003.11.02 リンク追加
2003.09.28 一部修正
2002.10.25 一部修正
2001.10.28 新規作成


イージス艦とは、イージス・システムと呼ばれる最新鋭の防空システムを備えた海上自衛隊の護衛艦のことだ。
イージス(Aegis)という名前は、ギリシャ神話に登場する守護神アテナの持つ「イージスの盾」が由来となっており、その名の通り絶対的な防御力を誇る。

護衛艦「こんごう」
※写真はすべて海上自衛隊のホームページより

イージス・システムの要となるのが、SPYフェイズド・アレイ・レーダー(探知距離は半径 175km以上)と内部コンピュータによる目標の捜索・探知・識別・攻撃・ミサイル誘導で、それらを自動でこなし、同時に 150以上の目標を探知し、同時に 15以上の目標に攻撃をしかけることができる。
また、対空だけではなく、対地上、対艦(艦船)、対潜(潜水艦)と、すべての脅威に対して迎撃できる。

このイージス・システムは、もともとアメリカで開発されたもので、このシステムを持っているのはアメリカと日本とスペインのみ。
巡洋艦に、このイージス・システムを搭載したものをイージス艦と呼んでいるが、アメリカでは 27隻、日本では 4隻存在し、日本のイージス艦はそれぞれ「こんごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」という名前が付けられている。
1隻あたりの建造価格は約1400億円で、「こんごう」「きりしま」「みょうこう」は三菱重工業が、「ちょうかい」は石川島播磨重工が建造した。

これが「みょうこう」のスペックである。
排水量7250t
長さ161m
21.0m
深さ12.0m
喫水6.2m
エンジンガスタービン4基 COGAG2軸
馬力10万馬力
速力30ノット(約時速55km)
定員300名




そしてこれが、搭載されている主要兵装だ。
対空ミサイル スタンダードSAM 2基


誘導 慣性誘導+セミアクティブレーダーホーミング
射程 74km以上

VLS(Vertical Launching System)と呼ばれる垂直発射装置より発射される。VLSは、イージス艦の迎撃システムの要となるミサイルシステムである。

目標地点をセットされたミサイルは、まずは慣性誘導にて飛行するが、目標が近くなるとイージス艦より目標に向けて電波が照射される。ミサイルは、この反射波を受けて目標に到達する。
対潜ミサイル アスロックSUM 2基


VLSより発射される。(写真の発射装置はVLSではありません)
アスロックとは、Anti Submarine ROCket(ASROC)の略で、対潜水艦用のミサイルで、対潜兵器の要となっている。
空中に発射されたミサイルは海面下に潜り、敵潜水艦のスクリュー音をキャッチし撃沈する。
対艦ミサイル ハープーンSSM 4連装発射筒 2基


誘導 慣性誘導+アクティブレーダーホーミング
射程 110km以上

一定距離を慣性飛行したあと自身のレーダーで目標を捜索、低空飛行にて命中する。 ハープーン自体は、水上や水中、空中からも発射できるミサイルで、他の護衛艦やP-3C対潜哨戒機にも搭載されている。
三連装短魚雷発射管 2基


速力45ノットで射程距離は11km。最大深度は450m。
CIWS近接防空火気 20ミリ機関砲 2基


発射速度 3000発/分
射程 4500m

CIWSとは、Close-in weapon Systemの略。
飛来するミサイルなどに対して、探知・追尾・発砲等を自動で行います。
54口径127ミリ単装速射砲 1基


発射速度 45発/分
射程 23km



イージス艦が一躍有名になったのは、テポドンのミサイルが飛来したときである。
1998年8月31日、北朝鮮が発射したミサイル「テポドン」が日本の上空を通過し太平洋に落下したが、その一部始終をレーダーで捕らえることができたのが国内では「みょうこう」だけだった。(米軍もキャッチしていた)
また、1999年3月23日に、北朝鮮の工作船が佐渡付近にあらわれた時、またもや「みょうこう」がそれらを追跡し、127mm速射砲 12発を威嚇発射し追い払っている。

このように、イージス艦は世界最強の駆逐艦である。アメリカが計画しているミサイル防衛(MD計画)では、地上配備と海上配備のミサイル迎撃システムが考えられているが、イージス艦は海上での要となっている。



参考リンク

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