公開
2001-05-15
最終改訂
2006-10-13

引用に關する覺書

blockqute、q、citeの遣ひ分け

引用した際には、引用部を明示する必要があります。しかし、引用を明示するにはblockquote、q、citeと云ふ要素が用意されてをります。

blockquote要素は、ブロック要素が引用である事を示すのに使へる譯ですが、インライン要素であるq要素とcite要素がどう違ふのか、これが日本人にはわかりづらい。私も良くわかりませんでした。

そこで、citeとquoteとには、どのやうなニュアンスの違ひがあるのかを、辭書に當つて調べ、考へてみました。


cite
  • v
    1. mention as an example etc.
    2. quote (a book etc.) in support.
    3. Mil. mention in dispatches.
    4. summon to appear in court.
quote
  • v
    1. cite or appearl to (an author, book, etc.) in confirmation of some view.
      1. repeat or copy out a passage from.
      2. (foll. by from) cite ) an author , book,etc.).
    2. (foll. by as) cite (an author etc.) as proof, evidence, etc.
      1. enclose (words) in quotation marks.
      2. (as int.) verbal formula indicating opening quotation marks (he said quote, 'I shall stay').
    3. (often foll. by at, also absol.) state the price of.
  • n
    1. passage quoted.
    2. price quoted.
    3. (usu. in pl.) quotation marks.

cite
  1. ……を引用する、例として挙げる、引き合いに出す。(★証明や権威づけのための「引用」なのでquoteのような正確さは要求されない)
  2. (人)に出廷を命じる
  3. (人)を表彰する(《for 名》…のことで)
quote
  • 動詞
    1. (…から)(ことば・文章を)引用する;(人・書物から)ことばを引用する
    2. (人に)(実例を)示す、引き合いに出す
    3. (人に)(価格・費用)を見積もる
  • 名詞
    1. 引用文、引用語(句)
    2. 引用符

個人的な見解ですが、「blockquote要素やq要素では、正確に文章や語句を引用してゐなければならない」が、「cite要素では、大雜把な内容とか、出典とかを示してゐれば良い」と云ふ事にはならないでせうか。

出典を示すcite要素はblockquote/qの中か外か

仕樣に據れば、cite要素はどこに置かれても構はない事になつてゐます。しかし、blockquoteの中にcite要素が置かれた時、そのcite要素の中身は、引用元の明示した出典を引用したもの(出典の引用)だと解釋出來るのではないか。人間の目で見れば、その要素の意味は明かではあります。ただ、HTMLパーサがどのやうに解釋するか、で議論が分れる譯であります。

個人的に、或blockquote/qと必然的な結び附きのある出典は、そのblockquote/qのcite屬性及びtitle屬性で示されるべきであり、cite要素で明示されるべきではないのではないか、と考へます。

もつとも、確實なところはW3Cの仕樣策定者にきいて確かめた譯ではないので、ここで述べた私見に關しては、盲信しないで下さい。

御意見を頂戴してをります。

「引用に關する覺書」を見てゐてW3Cの記述も見たのですが、下記のリンクの説明では引用した文はblockquoteかqを使用してゐます。この文章の直前にciteの説明がありますが、例文を見るとciteは「著者」や「規格」などの引用元で、引用文そのものはqを使つてゐます。

citeの英語での定義説明も、分かりにくいのですが、さうとも讀めるやうです。

どうなんでせうかね。

<Q> is a new element added in HTML4. It indicates inline quoted text (as opposed to <BLOCKQUOTE>, which indicates a block of quoted text and which can include paragraphs). <Q> a phrasal element, it indicates what a particular phrase is. In this way it is similar to <STRONG>, which indicates strongly emphasised text, <VAR> which indicates a variable, <CITE>, which indicates a source or reference (citation), <ABBR> which indicates an abbreviation (like "spec"), <ACRONYM> which indicates an acronym (like "WWW") etc, etc, etc.

ださうです。

qはciteなんかと使ひ方が似てゐるよ、と言はれてゐるんですねー。blockquoteはブロックレヴェル要素で、qはインライン要素だ、と、それだけの話である譯ですが。

こんなところでしれつと、qはinline quoted textで、citeはa source or reference (citation)である、と言はれてゐるのですが、ぢやあquoteとciteとはどう違ふんだ、と云ふのが、本文書の「解説」なのでした。