具体的に何の曲なら覚えているのか?と訊ねられてもちょっと困る。なぜかというと、結構いろいろ覚えているような気がするが、証明するためにはその原曲が手元にないとつらい。対象年齢が若干高めの話になってしまうがついて来て欲しい。
たとえば、サザエさんの中で場面転換するごとに切り替わる BGMだとか、古くは大江戸捜査網という時代劇のテーマだったりとかで、あるいは同時期の技術の日産の CMの「トゥールットゥーーールートゥットゥットゥルットゥールーーー」とか、この木何の木とか、カステラ一番電話は二番だとか、古いものを探るとどうにも収拾がつかない。
トコロさんのミスタードーナッツや宝くじの歌とか、「トリビアー」だとか、アメリカ横断ウルトラクイズで緊張する通過クイズの音だったり、風の中のすばる~とか、もちろん、最近の曲でも印象に残れば、思い出せるはず。でも、証明するチャンスはなかなか無い。
とにかく、埒が明かない。手元にあるもので言うと、 F1GPのテーマ曲 Truthとか、かつてファンだった斉藤由貴さんの 情熱だとか、サザンの TSUNAMIだとか、ドリカムの 未来予想図2とか、あっとこれは手元に無かったか。でも、いい歌だよねー。えーとそれから、あー、まったくキリが無い。
ホームページ上で証明のしようも無い。ホントに、調を問わずいろんなものが思い出せる、ということで分かって欲しい。といっても複雑すぎるのは混乱するのでダメだ。
自分が何故この感覚に気付いたのかというと、ピアノに向かい、指を鍵盤に落とす直前に音が聞こえてくる、ということがいつの間にか起きていたから。これは、指が曲を覚えてしまうのと同じ感覚と言っていいのだろう。指の運動は、小脳が記憶するとは聞いている。私の指もそうなんだろう。
でもそれとは別に、自分の感覚的には耳が曲を覚えてしまっているらしい。脳ではなくて耳が。科学的な話ではないが、耳に記憶力があるとしか思えない。耳が『その音を聴きたい』と言っているようだ。だから、調子はずれの歌を聴いたりすると、不愉快なのだ。極端に外れれば雑音になるのでいいのだが、たとえばクォーターピッチ(4分音)程度のずれや、とんちんかんな移調のほうが聞きづらい。まさにそんなずれにこそ耳が不愉快がる。
デジタルピアノは運指を変えずにプログラム的に移調できる。たまにこれで近親調や遠い調に移調して弾くのがお遊びになっている。ときどき耳が言うことを聞かなくなり、指に誤った指令を出す。
このだいたい音感との違いもよく分からない、不思議な音感は、記憶であるだけに間違いも起こるから、偉そうにも言えない。その音は、けして音名や周波数には結びついていない。
例外もある。ヤマハ音楽教室のかつてやっていた CMで子供たちがドーミーソーとやや発声音痴ぎみに歌っていたのをぼんやりとだが記憶しているので、それが思い出せれば、ド, ミ, ソ(C, E, G)が歌える。自分の弾く曲の一番目の音名を覚えておけば、その音がピアノで出たときだけ音名が言える。これなどは、スーパーイントロドン! みたいなものだ。ショパンの曲集の中では、プレリュードが12の調を網羅しているらしいから、これで覚えるのはどうだろうかなんて、やってないけど一応考えては、いる。
ここまで書いてみて、やっぱりこれは、絶対音感能力の一部分だよなー、と思う。世のため人のために役立つほどじゃないんだけれどね。自分以外にも結構こんな「隠れ絶対音感保有者」がいるんじゃないか、と思っているんだけど、どうなんでしょうね、みなさん? 隠れ絶対音感保有者は、きっとセンス=感性が発達している人が、絶対音感教育を受けずに、自然と身につけていったということじゃないかな? 逆にぜんぜん持っていないという人は「センスが無いねー」って言われることは?
絶対音感はもしかしたら防衛本能か帰巣本能か?という推論も出来そうだね。鳥なんか、集団で同じ声の高さで鳴くのかな? 音痴な声の鳥っていったい…(汗)。ああもうっ、結論なんていらないや。(半ばヤケ/わかってチョーダイこのもどかしさ)
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