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経鼻内視鏡

経鼻内視鏡
内視鏡挿入時の苦痛が大幅に軽減。
検査がしやすいことで早期発見が期待できます。





 胃や食道の内視鏡検査といえば、「ゲーゲーと苦しくてつらい」といったイメージをもたれる方は多いと思います。これまでは口から挿入する経口内視鏡が一般的でした。この場合、内視鏡が食道に入る途中で舌の奥(舌根部)の敏感な部分を刺激するために、人によっては嘔吐反射を起こしてしまうため苦しく感じたわけです。

 その苦しさを少しでも取り除く目的から、約5年ほど前に新たな検査法が考案されました。それが経鼻内視鏡です。鼻から挿入するので舌根部に触れることがないため嘔吐反射はほとんどありません。従来の口からのスコープ(内視鏡)径はは約10mmだったのに対して経鼻内視鏡の径は5〜5.9mmと約半分の細さです。

 当初出始めの頃の経鼻内視鏡は上下方向しか動かすことが出来ませんでしたが、その後、操作性は格段に向上しており、現在では上下左右に動かすことができます。検査時間もこれまでと同じく、5〜10分ほどで終わります。また口を動かせ声が出せるために患者さんが意思表示しやすく、画像を見ながら会話をすることもできます。ガン検診やスクリーニング(病気の可能性の選別)、生検組織診などには大変有効な検査であると思います。

 当院の患者さんでは、鼻からの内視鏡は約85%以上の人が口よりも楽だと話しています。口からの検査に慣れている人など、口からのほうがいい人が約5%、どちらも変わらないという人が約5%、強い痛みを訴えた人が約5%ほどおりました。

 この検査にも欠点があります。鼻の穴が小さい人や変形がある人、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など炎症がある人は適応が難しいこともあります。また、まれに鼻出血を起こす人もいます。そのため患者さんには耳鼻咽喉科疾患・手術歴の有無や鼻出血がしやすいかなどをまず確認し、経鼻内視鏡を希望する患者さんには鼻血予防の点鼻薬、敏感な鼻腔に刺激を感じないように麻酔をするなど前処置(検査準備)をしっかり行います。また経鼻内視鏡は経口に比べて細いスコープを使用するため、画像の解像度はやや劣っています。そのため観察は経験豊富な医師により慎重に行う必要があります。

 経鼻内視鏡の何よりもの利点は、苦痛が軽減されることでストレスが少なく検査が受けられ、内視鏡嫌いの人でも検査がしやすくなったということです。画像の解析度も改良が進むとおもわれ、検査機会が増えることで疾患の早期発見にもつながっていくと考えています。

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経鼻内視鏡

<胸やけについて>

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 「胸やけ」という症状も人により訴え方が様々であります。食道や胃食道接合部以外の胃の症状についても胸やけと訴える方もおります。やや軽い胃痛や、異和感や重苦感も胸やけと称する方もいるわけです。 前胸部や心窩部のヒリヒリした症状を胸やけと定義するとして、一般的には食道や胃食道接合部の炎症の発現といわれております。それらの炎症は逆流性食道炎(GERD)と称されております。主に胃酸や胃の内容物が食道に逆流するために起こる食道粘膜の炎症です。

 胃酸の出過ぎに関しては、脂肪摂取量の増加など食生活の欧米化やライフスタイルの変化が関係しているといわれております。これらを引き起こす原因で最も多いのは、食道裂孔ヘルニアです。食道カラシアやバレット食道、潰瘍やガンなどもあります。最も多い食道裂孔ヘルニアとは、食道が横隔膜を貫通する部位(食道裂孔)より胃の一部が胸腔側にはみ出す(herniation)ことをいいます。胃がはみ出すと下部の食道括約筋が弛緩し、胃酸などが食道に逆流しやすくなるわけです。

 加齢もその原因のひとつですが、大食や早食い、慢性呼吸器疾患。肥満など腹圧がかかりやすい状態もヘルニアを起こしやすい一因です。 また、牛角胃など形態的に逆流が起きやすい胃もあります。ピロリ菌は直接の原因ではないと思いますが、ピロリ菌の除菌により胃酸濃度があがり、逆療法の場合もありますので注意してください。

 治療はやはり胃酸の濃度を落とすことです。薬で言いますと潰瘍に使う胃酸分泌抑制剤のPPI(プロトンポンプインヒビター)やH2ブロッカーを基本に、逆流させないように胃酸の蠕動運動(食道から胃に送り込む機能)を維持するような薬(ガスモチンなど)を使用することが必要です。

 いずれにしても、その原因を突き止めるには、やはり胃の内視鏡検査が必要です。 今は経鼻内視鏡など、以前よりは楽に検査もできるようになりました。まずは検査を受けてください。 そして日常生活では、脂肪分・刺激物の食事や過食を避け、肥満・便秘の解消、過度の飲酒喫煙をしないことが大切です。




昨年一年での検査実績

〔H23. 1−H23. 12〕

苦痛を少なく、皆様に広く癌検診を受けていただくために、

当院で導入しております超音波検査経鼻の胃内視鏡さら

大腸内視鏡の昨年実績をご報告いたします。今後も皆様に

苦痛の少ない検診を進めていく所存です。

         〔  〕内は  開院以来の総数です。

1〕 腹部超音波検査     1255件 〔4004件〕

   頚部超音波検査       77件  〔202件〕

   頸動脈エコー          49件 〔77件〕

2〕 経鼻胃カメラ         311件 〔1164件〕

   経口胃カメラ          21件   〔63件〕

   〔癌が総計14件発見されております。2件は早期癌〕

3〕 大腸カメラ            48件 〔166件〕

        ポリープ切除     18件   〔40件〕

       〔癌が総計11件発見されております〕

    医〕 森野会

        緑苑クリニック  佐藤 光一




経口内視鏡


当クリニックでは経鼻内視鏡が使用できない場合は口(経口内視鏡)からの内視鏡に切り替えます。
経口内視鏡は上記の場合と、治療・手術(ポリペクトミー)が必要な時に使用することになります。


内視鏡的切除術(ポリペクトミー)



      2009年12月03日現在の経口内視鏡の検査件数  25件

大腸内視鏡

日本人の死因で多いがんは肺がん胃がん大腸がんです。
近年、大腸がんによる死亡数・死亡率はともに著しく増加しており、特に女性では、がんによる死亡原因のトップとなっている。そうした中、大腸がんの早期発見に力を発揮する大腸内視鏡検査が期待を集めています。


内視鏡的治療
茎のあるポリープは、スネアと呼ばれる金属の輪をポリープの首に引っかけ電気で焼き切ります(ポリペクトミー)。平坦なポリープの場合は、周囲の粘膜に生理食塩水を注入して浮き上がらせて広い範囲の粘膜を焼大腸ポリペクトミーき切る内視鏡的粘膜切除術(EMR)で摘出します。摘出されたポリープは病理学的(顕微鏡)検査をされ、がん病変が深くまで拡がっていれば外科療法が必要になります。


      大腸内視鏡

   2009年12月03日現在の大腸内視鏡の検査件数  68件

腹部超音波検査



腹部超音波検査は、主に腹部の肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・腎臓を観察する検査です。これらの臓器以外にも胃腸・大動脈・子宮・卵巣・前立腺・膀胱など腹部の臓器は一通り観察できます。かなり細かい病気を見つけることができます。超音波の反射波を画像にするので、放射線のような身体に対する影響は全くなく、診断能力の高い、安全かつ有用な検査です。

   2009年12月03日現在の腹部超音波の検査件数 1395件

頚動脈エコー検査・IMT測定



油断できない中性脂肪−動脈硬化のサイン

動脈硬化の原因としては、コレステロールがよく知られていますが、実は、血液中の「中性脂肪」も動脈硬化に深くかかわっていることが、近年の研究で明らかになってきました。
中性脂肪とは?
血液中には、色々な種類の脂質が含まれています。健康診断などで、よく耳にする「コレステロール」や、「中性脂肪」もその1つです。コレステロールは細胞の膜やホルモンなどの材料になるものです。これに対し中性脂肪は、体を動かすエネルギー源になります。中性脂肪は、食べ物に含まれる脂質をもとに、小腸で作られるほか、肝臓でも、脂質や糖質などから合成されます。そして、血液に入って全身をめぐり、エネルギー源として、使用されます。また、全身の脂肪細胞に蓄えられ、必要に応じてエネルギーに変えられます。コレステロールや中性脂肪はほとんどが水分である血液に溶け込むことができません。そのため、特殊なたんぱく質と結合した「リポたんぱく」という形で、血液中に存在しています。
★なぜ多くなる?
健康診断などで、「中性脂肪が高い」と言われることがあります。これは、血液中の中性脂肪が多い状態を意味しています。中性脂肪が多くなる原因としては、次のようなことがあげられます。
<体質>
ごくまれですが、体質的に中性脂肪を分解する酵素が少ない人がいます。
<薬>
ステロイド薬を内服していると、肝臓での中性脂肪の合成が促進されます。
<病気>
糖尿病や肥満の人、腎不全で人口透析をしている患者さんは、中性脂肪が高くなることがわかっています。
<生活習慣>
食べ過ぎで、過剰なエネルギーが体内に入ってきたり、運動不足でエネルギーの消費が少ないと、それだけ血液中の中性脂肪が多くなります。お酒の飲みすぎも原因になります。
これらのうち最も多いのは、生活習慣を原因とするタイプです。

★中性脂肪が多いと・・・
血液中のコレステロール、あるいは中性脂肪が多すぎる状態を「高脂血症」といいます。中性脂肪の場合150mg/dl以上が高脂血症と診断されます。コレステロール値が高いと動脈硬化が促進され、狭心症や心筋梗塞などの「冠動脈疾患」や脳梗塞などにつながることは、一般にも知られてきています。しかし、中性脂肪値が高い場合にも動脈硬化が進むことが、最近の研究で明らかになってきました。
★動脈硬化のしくみ
主にコレステロールを運ぶリポたんぱくに、「LDL」と「HDL」があります。「LDL」は悪玉と呼ばれ、血液中にその量が多くなりすぎると、血管壁に入り込んで、酸化され、沈着してきます。すると、白血球の一種である「マクロファージ」という細胞が、酸化したLDLを取り込んで、ドロドロした塊を形成します。このため、血管壁が厚くなり、血管の内腔は狭くなります。これが、「動脈硬化」です。
★中性脂肪と動脈硬化
中性脂肪は、コレステロールのように、血管壁に沈着するわけではありません。しかし、血液中の中性脂肪が多いと、通常のLDLより小さなLDLがたくさん出現します。また、リポたんぱくが分解される過程でできる「レムナント」とという老廃物も増えます。小さなLDLやレムナントは、血管壁に沈着しやすく、動脈硬化を促します。さらに、中性脂肪が多いと、‘善玉’と呼ばれるHDLが減少します。HDLは、血管壁にたまったコレステロールを回収する役目があるため、少なくなるとコレステロールの沈着が加速し、動脈硬化が進んでしまいます。中性脂肪が高いことは、このような動脈硬化を起こしやすい状態の「サイン」になるのです。
★中性脂肪以外の危険因子もチェック
動脈硬化の危険因子には、中性脂肪以外に、血糖や血圧などがあります。危険因子の数が多いほど、動脈硬化、そして冠動脈疾患のリスクは高くなります。早くから原因となる生活習慣を改善し、コントロールすることが大切です。


<頚動脈エコー検査の意義>
頚動脈エコー検査は、動脈硬化を安全、簡単に評価することができます。
頚動脈エコー検査では、動脈の内膜と中膜の厚み(IMT)や、血管内粥腫(プラーク)の存在と性状を調べます。IMTが肥厚していたり、プラークがあると、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすいということが分かってきております。

<頚動脈エコー検査の動脈硬化の評価・血流評価>
頚動脈は、外膜・中膜・内膜の3層よりなっています。
動脈硬化の診断は、血管の内膜と中膜を合わせた厚み(IMT)測定とプラークの有無で行います。
これに、ドップラー法を追加すると、頚動脈内を流れる血流を直接観察できて、血流速度の計測も可能です、同時に椎骨動脈も観察できます。

<頚動脈の動脈硬化と高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞>
頚動脈の動脈硬化とコレステロール値は、密接な関係があります。
高脂血症と頚動脈の不安定プラークの存在、頚動脈の狭窄率は、心筋梗塞、脳梗塞と密接な関係があります。
糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームがあると、動脈硬化はさらに進行します。
IMTが肥厚するほど、心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害が起きやすくなることがわかってきてます。
頚動脈の動脈硬化を評価することが、心筋梗塞や脳梗塞などの予防に役立つことが期待されます。

<頚動脈エコーで予防>
高脂血症の治療や糖尿病の治療は、頚動脈の動脈硬化性変化の進行を抑えることができます。

頸動脈の三次元表示(渓和会江別病院より提供)


   
2009年12月03日現在の頚動脈エコーの検査件数  48件


CT/MRIの検査

CT・MRIの検査は渓和会江別病院(放射線科医)に依頼しております。