〒300―1212 
茨城県牛久市結束町489−1
        TEL 029−874−6600
    開館時間 9:00〜16:45
        (11月〜1月は15:45まで)

    定休日  毎週月曜日と祝日の翌日
        (月曜が祝日の場合は火、水曜日)

                    公式ホームページ
              案内図

牛久自然観察の森

 私たち、牛久とりの会のホームグラウンド、牛久自然観察の森です。

 <自然観察の森>というのは全国に10箇所あって、1984年に身近な自然を多くの人に理解してもらい、多目的に利用してもらうという目的で、環境庁(現環境省)の補助事業として整備されたものです。牛久自然観察の森は牛久市が管理し、自然の解説などを行うレンジャーが常駐しています。昔から人の生活に密着に結びついた里山の自然を残し、自然探求の場として広く知られています。広さは約21ヘクタール。植生などの自然形態や、利用目的などによって、いくつかのエリアに分かれています。

 地理的に見ると、霞ヶ浦と利根川にはさまれた稲敷台地に位置し、雑木林や植林された針葉樹林や農耕地、屋敷林が点在する典型的な里山の風景の中にあります。標高は9mから高いところでも18m程度で、この周辺としても高い場所ではありませんが、利根川流域に広がる広大な稲作地帯が標高2〜3mあたりであることを考えると、やや小高い台地であることがわかります。

ここでは、数年前から専門のレンジャーが毎月バードウォッチングの案内をしていましたが、2003年に、私たち<牛久とりの会>が発足し、ボランティアとしてバードウォッチングの案内をしています。毎月第3日曜日の9:30から、定例の探鳥会を行っています。お近くの方はぜひ参加してみてください。

 ここでの定例探鳥会で見られる種類は、年間にすると60種類ぐらいですが、長年観測を続けてきたレンジャーの報告によると、今までに確認できた数は100種類程度になるようです。

 カワセミが一年を通じてとても見やすい場所として知られているほか、フクロウの繁殖地でもあります。冬場のバードウォッチングの人気者であるルリビタキも比較的観察しやすい場所として知られています。春や秋には、キビタキやエゾビタキなど、渡りの途中の鳥達も観察できるかもしれません。年によって変動はありますが、アカゲラ、ウソ、ベニマシコなどもここに通うバーダーのお目当てです。

 森にはネイチャーセンターがあって、自然資料の展示や自然観察の教育普及を行っています。

 それでは、牛久自然観察の森を、順を追ってご紹介しましょう。県道土浦・龍ケ崎線から入るとすぐ駐車場があります。ここから250mほど歩いたところが森の入り口です。この道沿いを、<コジュケイの林>と呼んでいます。冬場ならばここですでに10種類程度の鳥が観察できてしまいます。

森に入ると、<バッタの原>という草原です。丈の低い草で覆われた場所で、右手は畑、左手は雑木林。こういうところは野鳥がとても見やすい場所なので、定例探鳥会でもまずここで観察を行います。ここでは、シジュウカラやホオジロなどの小鳥たち、冬にはツグミ、カシラダカ、ジョウビタキなどがよく観察できます。

 ネイチャーセンターの前でも色々な鳥を見ることができます。最近ルリビタキが頻繁に見られるようになりました。オキナグサやチョウジソウなど、珍しい植物も栽培されているので、そちらもよく見てください。ウマノスズクサも栽培されています。この草だけを食草とするジャコウアゲハはとても美しい蝶。幼虫もとても魅力的な色彩を見せてくれます。

森間の道に入ります。あたりは鬱蒼として夏でも涼しく感じます。ここではマムシグサやヤブラン、ハナイカダなどの植物もよく観察してみましょう。カラ類やコゲラ、アオジ、シメ、カケス、ルリビタキ、時にフクロウが現れます。しばらく行くと、右手にハイドがあります。<カワセミの池>です。

 カワセミの池とは言うものの、ここでカワセミはあまり現れてくれません。そのかわり、オオタカやトラツグミが現れてバーダーを驚かせることがあります。

 少し先にもう1箇所ハイドがあります。<コムラサキの丘>と呼ばれるエリアで、先ほどのカワセミの池よりも、大きくて明るい感じの池があります。ここがカワセミを見るベストポイントになっています。カワセミをぜひ見たいという方は、ここで少しの時間粘るか、数回通ってみることです。定例探鳥会では、カワセミは見られないことの方が少ないのです。カモなどの水鳥はあまり観察されませんが、カルガモ、コガモが時々いるほか、キセキレイ、イソシギ、クサシギなどが観察されたこともあります。最近の定例探鳥会では、試験的にハイド担当者を置いて定点観察と来場者への案内を行っています。

 さらに進みます。日当たりのよい明るい感じの森になります。春にはオドリコソウの群落が見られます。数は少ないですがカタクリやイチリンソウも見られるところです。初夏にはゲンジボタルが観察されるところです。

十字路になり、まっすぐ行くと、観察舎があります。昔の民家風の建物でトイレもありますので、休憩にどうぞ。この観察舎附近ではスズメが見られます。スズメなんて、とお思いでしょうが、人里に密着した鳥であるスズメは、この森ではここだけで見られます。観察舎前には畑が作ってあります。人と自然が密着した関係をつくる里山の風景を再現した場所です。

 <コブナの流れ>というエリアに向かって、森の中を進みます。冬にはツグミの仲間であるシロハラ、アカハラなどがよく観察できるポイントです。この2種は、ツグミと違って、あまり開けた場所には出てこないのです。

開けた場所に出ると小さな池があります。ここもカワセミがよく見られるスポットのひとつです。小さな流れに沿って、先ほどの観察舎に戻るコースもありますが、<アカネズミの林>というエリアを通って、<カッパの沼>に至るルートもあります。

 <カッパの沼>では、カラ類やコゲラなどが観察できます。枯れ木にあけたコゲラの穴がしばらく注目の的でした。小さな体で意外と大きな穴をあけるものです。この周辺はいくつかのルートがあって、私たちの探鳥会でも、その時々によっていろいろなルートを選びます。一旦森の外に出て、小野川に向かうこともあります。夏ならば、サギの仲間やセッカなどが楽しませてくれます。

 ここから、<コムラサキの丘><カワセミの池>を経てネイチャーセンターに戻るのが一般的なコースです。定例探鳥会では約2時間30分ほどの時間をかけますが、距離にすると2km程度です。

牛久自然観察の森への交通
※公共交通機関で
 JR常磐線牛久駅からタクシーで約15分。
 またはコミュニティバス<かっぱ号>で女化ルート。ただし、便数が少ないので注意のこと。

※車で
□ 常磐自動車道利用の場合
 圏央道つくば牛久ICを出て、牛久方面に約1kmで国道408号線との交差点。ここを左折、道なりに国道408号線を7km。岡見交差点を右折、約1.6km。片側2車線になってすぐ左折。


□ 国道6号線利用の場合
 東京方面から、利根川を渡って約9.6km、牛久沼を左に見る立体交差。左のランプを上がり(信号あり)、龍ヶ崎ニュータウン方面に行って600m先、最初の信号を左折、3.3km先、左側にローソンのある交差点を左折、右側車線を走って800m、車線減少の直前に右折してすぐ駐車場。

水戸方面から、国道408号線との交差点を左折、道なりに3.6km、岡見交差点を右折、約1.6km。片側2車線になってすぐ左折。

牛久以外の自然観察の森の一覧

    太白山自然観察の森 宮城県仙台市太白区
       TEL:022−244−6115
    桐生自然観察の森 群馬県桐生市川内町
       TEL:0277−65−6901
    横浜自然観察の森 横浜市栄区上郷町
       TEL:045−894−7474
    豊田市自然観察の森 愛知県豊田市
       TEL:0565−88−1310
    栗東自然観察の森 滋賀県栗太郡栗東町
       TEL:0775−54−1313
    姫路市自然観察の森 兵庫県姫路市
       TEL:0792−69−1260
    和歌山自然観察の森 和歌山県和歌山市
       TEL:0734−78−2220
    大野自然観察の森 広島県佐伯郡大野町
       TEL:0829−55−3000
    油山自然観察の森 福岡県福岡市南区
       TEL:092−871−6969