サウンド・オブ・ミュージック
THE SOUND OF MUSIC 174分 1964年 アメリカ

監督■ロバート・ワイズ
製作■ロバート・ワイズ/ソウル・チャップリン
脚本■アーネスト・レーマン
撮影■テッド・マッコード
特殊効果■L・B・アボット
音楽■リチャード・ロジャース/オスカー・ハマースタイン二世/アーウィン・コスタル
出演■ジュリー・アンドリュース/クリストファー・プラマー/エリノア・パーカー/ペギー・ウッド/リチャード・ヘイドン/アンナ・リー/チャーミアン・カー/ニコラス・ハモンド/ヘザー・メンジース/デュエン・チェイス/アンジェラ・カートライト/デビー・ターナー/キム・カラス

1965年アカデミー賞
作品賞授賞
主演女優賞ノミネート ジュリー・アンドリュース
助演女優賞ノミネート ペギー・ウッド
監督賞授賞 ロバート・ワイズ
ミュージカル映画音楽賞授賞 アーウィン・コスタル

1965年ゴールデン・グローブ賞
作品賞(コメディ/ミュージカル)授賞
女優賞(コメディ/ミュージカル)授賞 ジュリー・アンドリュース

<DATA>
ロジャース&ハマースタイン・コンビの大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、監督は「ウエスト・サイド物語」(61)に続きミュージカルを手掛けることになったR・ワイズ(当初はウィリアム・ワイラーの予定であった)。「菩提樹」(56)でも知られるトラップ一家の物語を、雄大なアルプスの景観や緑美しい木々、そして忘れがたき数々のナンバーで織り上げた名作だ。1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア(ジュリー・アンドリュース)。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐(クリストファー・プラマー)とマリアの衝突は絶え間なかった。だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻るのだが・・・。後半、ようやく互いの気持ちに気づき結婚したマリアと大佐が、戦火を逃れるため子供たちを連れて国外へ脱出するまでが描かれるが、この3時間近い尺を一瞬たりとも飽きさせない造りは驚異的。万人向けのミュージカル作品としては最高峰に位置するといっても過言ではないだろう。
総合評価 ☆☆☆☆
西ドイツ映画の「菩提樹」(’56)の実在のトラップ・ファミリーの物語を、作詞オスカー・ハマースタイン二世、作曲リチャード・ロジャースのメイコンビが、’59年にミュージカル化し、「ウエスト・サイド物語」のロバート・ワイズが映画化した、娯楽映画の傑作。
この映画には、いくつものストーリーが流れている。修道女マリアの人間として、女性としての成長。そしてそこには、トラップ大佐との恋と結婚が有る。また、家族の愛もそこに描き込まれている。そして、戦争に対するもの、特にナチス・ドイツに対する物語。
ただ、ナチス・ドイツの描き方は、あくまでアメリカ人の目で描かれている。詳しいことは判らないが、オーストリアとドイツの関係は、昔から、かなり密接な関係だったはず。元々、ドイツとオーストラリアは一つの国という考え方が、ドイツ側にも、オーストリア側にも有る筈。トラップ大佐が、ドイツにオーストリアが併合されたことを良しとしなかったのは、元々、オーストリアの方が伝統が有る国との自負からか・・・?。
そう言った背景は、この映画では重要ではなくて、あくまで分かり易く、善と悪の関係で描かれ、オーストリアからスイスへの脱出劇が一つの映画のラスト・シーンの盛り上がりとして描かれる。
とにかく、音楽の素晴らしさ、もちろん楽曲も有るし、詞も素晴らしい。そして、ジュリー・アンドリュースの歌声が良い。演技をどうこういうよりも、その純真な姿と、映画の清々しさがマッチしていた。私も、この映画のサウンドトラックを持っているが、どの曲も親しみやすく、心地よい。
そして、オープニングからその映像の素晴らしさに感嘆させられる。あのオープニングを観ただけで、映像の素晴らしさを知ることが出来る。
全く飽きることなく、どんな人でも楽しめる作品。心に残る名作である。一度は、家族で楽しみたい作品。

(1999.02 by NOBI)

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