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白夜
LE NOTTI BLANCH/QUATER NUITS D'UN REVEUR 107分 1957年
イタリア
監督■ルキノ・ヴィスコンティ
製作■フランコ・クリスタルディ
原作■フョードル・ドストエフスキー
脚本■ルキノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ
撮影■ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽■ニーノ・ロータ
編集■マリオ・セランドレイ
美術■マリオ・キアーリ/マリオ・ガルブリア
衣装■ピエロ・トージ
助監督■リナルド・リッチ
製作会社■CIASヴィデス/アンテルモンディア
備考■白黒
日本公開■1958年
出演■マルチェロ・マストロヤンニ/マリア・シェル/ジャン・マレエ/クララ・カラマイ/マルチェラ・ロヴェーナ/ディック・サンダース/マリア・ザノッリ/フェルディナンド・グエルラ/レオニルデ・モンテージ/アンナ・フィリッピーニ/ロマーノ・バルビエーリ
ヴェネチア国際映画祭 1957年
サン・マルコ銀獅子賞授賞 ルキノ・ヴィスコンティ
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貴族の側に立つにしろ、プロレタリアートの代弁者になるにせよ、ヴィスコンティの視線は常に冷ややかに透徹していたが、この悲恋物語は雪に閉ざされ残酷な結末が用意されているにも関わらず、ほのぼのと暖かい印象で胸に残るのは、即ち、主人公の青年(マストロヤンニ)に対し注ぐ彼の温かな眼差しゆえに他ならない。
港町で青年マリオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は橋上でたそがれる一人の娘ナタリア(マリア・シェル)を見初める。一年前に再会を約束した恋人(ジャン・マレエ)を毎晩そこで待ちわびているのだ、と言う彼女、ナタリアをなんとか踊りに誘い出すマリオ。R&Rに合わせ愉快に踊って笑わせた後、曲は主題歌“スクーザミ”に替ってチーク・タイム。喜びに輝く青年の表情を見るうち、娘の心も彼に傾きかけたが、肩に回した彼の腕時計が無常に時を刻むのをふと目にし、その秒針の音にせき立てられるように橋上へ再び駆け出してゆく。しかし、待ち人はいない。降り始めた雪の中、追いかけてきたマリオと静かに語らうと心は休まった。そして夜は明けるが・・・。
すべてが、セットという箱庭に咲かせた愛の白い花のごとき印象。ロトゥンノのカメラはこの人工美に確かな命を吹き込んでいる。
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