カサブランカ
CASABLANCA 103分 1942年 アメリカ

監督■マイケル・カーティス
製作■ハル・B・ウォリス
原作■マーレイ・バーネット/ジョアン・アリソン
脚本■ジュリアス・J・エプスタイン/フィリップ・G・エプスタイン/ハワード・コッチ
撮影■アーサー・エディソン
音楽■マックス・スタイナー
出演■ハンフリー・ボガート/イングリッド・バーグマン/ポール・ヘンリード/クロード・レインズ/コンラート・ファイト/ピーター・ローレ/シドニー・グリーンストリート/ドゥーリイ・ウィルソン

◆1943年アカデミー賞
作品賞授賞
主演男優賞ノミネート ハンフリー・ボガート
助演男優賞ノミネート クロード・レインズ
監督賞授賞 マイケル・カーティス
脚色賞授賞 ハワード・コッチ/フィリップ・G・エプスタイン/ジュリアス・J・エプスタイン
撮影賞(白黒)ノミネート アーサー・エディソン
作曲賞ノミネート マックス・スタイナー
劇・喜劇映画音楽賞ノミネート マックス・スタイナー

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戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリック(ハンフリー・ボガート)の元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者ラズロ(ポール・ヘンリード)が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザ(イングリッド・バーグマン)だった・・・。
ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、そしてカサブランカの警察署長に扮しイイ味を醸し出すクロード・レインズ。激動の時代、別れた恋人、再燃する愛−−これでもかと注ぎ込まれたロマンティックな要素。そして、『君の瞳に乾杯』、『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』など心くすぐるキーワード。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。
総合評価 ☆☆☆☆
恋愛映画の良い要素を詰め込むだけ詰め込んで作った、甘い甘いメロドラマ。この作品がアカデミー作品賞を取るとは(゚o゜;)ウオオッ(ホント、この作品の演出はなってない・・・)
とはいえ、この作品にどっぷりと浸かって楽しむのも一つの手。話は良くできているし、なんと言っても、ボギーとバーグマンの主演の2人の恋愛劇は、観ていて感動もの。ボギーは他の作品でも格好良いが、この作品での徹底した二枚目ぶりには脱帽もの。また、バーグマンは、この作品以外に数々の名演の有る、本当の名女優だが、この作品での美しさは絶品!脇役のレインズも良い味を出している。
対独ムードを盛り上げるプロパガンダの部分も盛り込んで、話を盛り上げているのは少しやり過ぎか?
それでも、あくまでロマンチックな、映像とセリフ、そして音楽と、恋愛気分にどっぷり酔いたい時は良いかも・・・。

(1999.01 by NOBI)

DVDビデオで、久々にこの名作を鑑賞。
やはりこの映画、どう見ても国策映画のように感じてしまう。と言うのは、その少し前、2年前までは、アメリカではドイツとの参戦に関して、中立を保つべきか、戦うべきかで、国論が二分されてい た。結局、この映画が製作された時には、アメリカは参戦する訳だが、そう言った時代背景を反映してか、反ナチ色があからさまである。仏領モロッコは、フランスの植民地で有り、本来ならフランスも帝国主義の名の下に、モロッコを略奪した事も史実である。
それが、第二次世界大戦からフランスの首都パリが、ナチスドイツ軍に占領されると、モロッコも、あたかもドイツ領のごとくである。フランス人の警視総監ルノーが、ヴィシー産のミネラルウォーターをゴミ箱に捨てるシーンは、粋と感じるか、はたまたやりすぎると感じる か・・・少し複雑なところでもある。
しかし、この映画をそう言った視点で、今、観ることは少し不公平かもしれない。この作品は、歴史的な映画と言うよりも、はやり、ラヴ・ロマンスの名品として捉えるのが正しいだろう。
私がこの映画を愛して止まないのは、男性の心情と女性の心情、そして男性の信条と女性の信条が見事に描かれているからだ。特に、パリでのリック(ボギー)とイルザ(バーグマン)の心の揺れ、心情と信条の葛藤が見事なまでに表現されている。
マイケル・カーティス監督の演出の上手さは、ボギーに有ると思う。 きっと、バーグマンは、もっと美しく撮れたと思う。 しかし、ボギーは、これ以上ないくらい見事なキャラクターになっている。ボギーの持つ独特な男らしさを逆に利用して、男の弱さを時折見せる・・・それが効果的なのである。だからこそ、リックは映画史上最も男らしい主人公と言えるのかもしれない。キザなまでな徹底したセリフ・・・しかし、ボギーとバーグマンの二人に掛かると、それが心地よいメロディーに聞こえる・・・
このDVDビデオには、ローレン・バコールをナレーションにした30分以上ものドキュメンタリーが挿入されている。この作品のできた背景や関係者の貴重な証言も聞くことができるもの。画像も美しくリニューアルしているので、DVDプレイヤーをお持ちの方にはお薦めの逸品。

(2000.06 by NOBI)

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