アラビアのロレンス(完全版)
LAWRENCE OF ARABIA 202(226)分 1962(1988)年 イギリス

監督■デヴィッド・リーン
製作■サム・スピーゲル
原作■T・E・ロレンス
脚本■ロバート・ボルト
撮影■フレデリック・A・ヤング
編集■アン・V・コーツ
音楽■モーリス・ジャール
出演■ピーター・オトゥール/アレック・ギネス/オマー・シャリフ/アンソニー・クイン/ジャック・ホーキンス/アーサー・ケネディ/クロード・レインズ/ホセ・ファーラー/アンソニー・クエイル/ドナルド・ウォルフィット

1962年アカデミー賞
作品賞授賞
監督賞授賞  デヴィッド・リーン
編集賞授賞  アン・V・コーツ
撮影賞授賞  フレデリック・A・ヤング
音楽作曲賞受賞  モーリス・ジャール
美術監督賞授賞
サウンド賞授賞


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アラブ反乱軍の指導者となったT・E・ロレンスの波乱の人生。
アラブ国民から英雄とうたわれたT・E・ロレンスの波乱の半生を、大画面に描写した名作。アラブを母国とし、砂漠をこよなく愛したロレンス。だが、自らのアイデンティティを砂漠に求めても、白い肌は永遠に変わることはなかった・・・。
ロレンスの苦悩と挫折を雄大なスケールで描き抜いたこの作品は、D・リーン監督の映画芸術の集大成。

上映時間は、プレミア公開が222分、劇場公開時202分、リバイバル公開時187分、’89年に復元された完全版が226分。現在ビデオで観れるのは、リバイバル版と完全版で、LDは完全版。

1962年に製作されたD・リーンの名作「アラビアのロレンス」は、元々ロイヤル・プレミアの時には222分の上映時間であったが、1カ月後には約20分カットされ、以後も上映効率のためなどで次々と短くなっていた。1966年以降は2巻目のプリントが裏焼きになるなどしたまま今日に至っていたものを、欠落部分を探しだして223分に復元、リーンが最終的に216分にカットした。復元には費用がかかりすぎて完成も危ぶまれたが、スコセッシ、スピルバーグ等の働きかけにより88年に「完全版」として上映となった。幸いなことに監督リーン、編集のコーツが直接携わることで当初の編集の間違いを正し、全編にわたって細かいシーンやショットが復元され、フィルムの退化による画質の劣化も蘇った。とりわけ音響効果が飛躍的に改善され、ドルビーSRとグレード・アップ。音楽ばかりでなく、大画面に繰り広げられる移動音の効果が素晴らしい。サントラが失われた部分はオリジナル・キャストが吹き込み、声の衰えはコンピューターで補正するなど緻密に復元。長いシーンの追加は将軍が群略を練るシーンなどそれほどなく、殆どが場面つなぎのカットやエスタブリッシング・ショット、また細かいセリフが復元されている。マイナーカットもあり、子細に比べてみれば多少違った印象をうけるが、圧倒的に画像と音響のパワー・アップしたゴージャスな芸術を前にすれば、ただ息を飲むばかりである。89年、ナショナル・ボート・オブ・レヴュー賞で、復元の功績によりコーディネーターのロバート・A・ハリスが特別賞を受賞した。日本ではビデオ発売が先行された。

総合評価 ☆☆☆☆☆
デヴィッド・リーン監督の素晴らしい映画達の中でも、ひときわ素晴らしい作品。
第1時世界大戦頃(確かそのころ)のアラビア半島を舞台に、アラブ反乱軍の指導者になったイギリス人の、成功と挫折の半生を描いています。
アカデミーこそは取れなかったのですが、主演のオトゥールの演技もはまっていました。
監督の演技を引き出す能力のすばらしさには、それぞれの作品で味わえますが、この作品では、なんと言っても、あのアフリカの砂漠のシーン、そして、ジャールのあの音楽が素晴らしい!
それを見たいがために、わざわざ、80ミリ・シネマスコープで再映された時に、映画館まで一人で行ってしまいました・・・あれから十数年立ちますが・・・

(1998.09 by NOBI)

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