オーストラリア、森と海の世界遺産

 あの「オリエント・エクスプレス」がオーストラリアにも走っている。そんなTV番組を見てから是非行きたいと思い、やっとオーストラリア鉄道の旅が実現しました。その名も「グレート・サウス・パシフィック・エクスプレス」です。しかも、「ブルーマウンテンズ」と「ロード・ハウ島」という2つの世界遺産をも訪れる。日本とは全く違う、自然の宝庫としてのオーストラリアをレポートします。

  【ブルーマウンテンズとロード・ハウ島を訪ねる10日間行程】

※表中の地名等をクリックすると詳しいレポートにとびます。

第1日

成田 夜発
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カンタス航空(機中泊)
 ↓
シドニー
 朝着

第2日

シドニー
 ↓
オペラハウス・ロックス
 ↓
シドニー(泊)

第3日

シドニー
 ↓
ブルーマウンテンズ
リリアンフェルズ(昼食)
 ↓
シドニー(泊)

第4日

シドニー
 ↓
ロード・ハウ島
  自転車島内散策
 ↓
ロード・ハウ島(泊)

第5日

ロード・ハウ島
 ↓
グラスボート・クルーズ
 ↓
ロード・ハウ島(泊)

第6日

ロード・ハウ島
 ↓
トランジットヒル登頂
シドニーへ
 ↓
グレート・サウス・パシフィック・エクスプレス乗車(車中泊)

第7日

グレート・サウス・パシフィック・エクスプレス
 ↓
ハンターバレー
 ↓
列車に戻り(車中泊)
翌朝、ブリスベンへ

第8日

ブリスベン
 ↓
市内・マウントクーサ
ローンパイン・コアラ保護区
ゴールドコースト
 ↓
ゴールドコースト(泊) 

第9・10日

ゴールドコースト
 ↓
マウントタンボリン
 ↓
ゴールドコースト(泊)
翌早朝 帰国の途へ

 

利用旅行会社

(株)ワールド航空サービス

 

 シドニー

【オペラハウスとハーバーブリッジ】
シドニーといえばまずこれですね。湾の中の小さな入り江を挟んで反対側の「ミセス・マックォーリーズ・ポイント」という公園からの景色です。マックォーリー提督という人が奥方のために岩を削って故郷イギリスの方向を見るための椅子を作らせたのだそうです。右の写真は記念撮影用に建てられた記念の碑です。本当の椅子は、この碑の左側にありました。

 

【オペラハウス】
オペラハウスのあのかたちは、どういう発想から生まれてきたのでしょうか?左の銅板は入り口近くにあるものなのですが、何とそのかたちは、「みかん」を剥いているときに思いついたのだそうです。そう言われてこの銅板を見ていたら、何となくわかる気もしますが、発想の豊かな人は凡人とはまるで違うようです。その外壁も、白一色に見えますが、グレーと白を組み合わせて、どんな時でも、美しく光が反射するように考えられているそうです。
【マックォーリーズ・ポイントから市街を望む】
オペラハウスから左手に目を移すと、高層ビルが建ち並ぶ市街中心地になります。左の細い塔のようなものが「シドニータワー」です。タワーからは間のビルが邪魔になって、オペラハウスはよく見えません。(ちょっとだけみえる。)

右写真は、これも有名になったハーバーブリッジの上を歩くツアーです。参加者全員、まるで囚人服のようなものを着せられます。それでも人気があって予約が取れないそうです。

【ロックス地区】
このような古い煉瓦の建物を残し、再開発して様々なお店やレストランが立ち並んでいる場所です。ロックスという地名は、岩盤を切り開いて作られたところだからだそうで、この建物は海に面して建てられていますが、裏手に行けば、岩を切り開いた後を見ることが出来ます。
【Lunch】
昼食はロックス地区にある、「イタリアン・ビレッジ」というレストランでとりました。メインは右写真の「子牛肉の木こり風」です。建物の中のテーブル席とオープンテラスがあり、シックながらも活気のあるレストランとなっています。
【シドニータワーからの夜景】
上にも書きましたが、オペラハウス方面は高層ビルが間近に建ち見通しがそれほどよくありません。左の写真はそれとは反対側になります。中央上の光っているところが高速道路の大きな橋になりますが、ここはシドニーオリンピックの際のマラソンコースになっていたところです。道路に青いラインが今でも残されていて、長い上り坂の大きな橋がマラソン中継の途中で映し出された事を覚えている人もいるかと思います。

 

 ブルーマウンテンズ
【森の世界遺産】
ここブルーマウンテンズは、シドニーから約100kmと手軽に行けるところなのですが、世界遺産に指定されたところだけあって、自然がそのまま残された、ごらんのような雄大な景色を望むことが出来ます。

シドニーからの行程はあまり傾斜のきつくない、長い上り坂をずっと登っていく感じです。周りもユーカリ、その他の木が茂り、到着寸前までこんな景色が広がるなんて思いもよりません。ところが、展望台に立つや、遙か彼方まで続く、切り立った崖が目に飛び込んできます。その名の通り、ユーカリの木から発散される成分(アルコール・油等)で山が青く霞んで見えます。

【スリーシスターズ】
この谷の一番の見所は、雄大な切り立った青い崖の山ですが、その1ヶ所、展望台の左手すぐ近くにこの3つの奇岩があります。3人の美しい姉妹が山向こうの魔王から隠れるために祈祷師に頼んで3つの岩に姿を変えてもらい難を逃れたが、怒った魔王に祈祷師が殺されてしまったので、今もって岩のまま佇んでいる、という先住民アボリジニの伝説のある巨岩です。よくある伝説ですが、美しい姉妹というには、ちょっと無理のあるほど大きな岩で迫力があります。
【シーニック・レイルウェイ】
展望台よりバスで5分ほど行ったところに、山の崖を下りるトロッコ列車があります。トロッコ列車と言うよりも簡易ケーブルカーという感じです。このレイルウェイは世界一急勾配ということで有名です。最大傾斜角52度というのは、体感的にはほとんど垂直に感じられます。乗り込んだときには椅子に傾斜がついていて、上を向いてひっくり返るようにして座らなければならないものの、それでも下り始めたら、今度は逆に前につんのめってしまうほどの傾斜です。帰りはそのまま乗って帰ることもできますが、木道を少し歩いたところから発着するロープーウェイで帰ることもできます。

 

 ロード・ハウ島
【海の世界遺産】
シドニーより34人乗りの飛行機で2時間弱。島にある全宿泊施設の総ベッド数400弱。つまり、島にいられる観光客は最大で400人という、まさに自然の宝庫といってもよい島、それがロード・ハウ島です。オーストラリアで最初に世界遺産に指定されたところだそうです。島がくの字になっているので、その内海が浅瀬になっていて、そこに世界最南端の珊瑚礁があります。島で出来ることは、季節にもよりますが、もちろん海水浴、シュノーケリング、グラスボート、島巡りクルーズ、サイクリング、トレッキング、テニス、ゴルフ、バスツアー(鳥や魚の餌付け)など様々です。ですが、この島にもっとも相応しいのは、「自然の中にいて自然を感じながら何もしない!」ではないかと思います。そういえるほど、手つかずの自然が残されています。

左写真がその34人乗りのプロペラ機です。そして、到着するのが右写真の飛行場。暗く、小さいのでわかりづらいかもしれませんが、真ん中の平屋の建物が、空港ビル(?)です。滑走路も短く、これ以上大きい飛行機は着陸できません。だからこそ、自然が保護できるのだと思います。こんな所に日本人が来ていいのだろうかとさえ思いました。

【大きな松林に囲まれた宿】パインツリー・ヒストリック・リゾート

        

 

平屋建てのコテージのような部屋でした。そのまま外から出入りが出来ます。宿のスタッフは裸足でスタスタ歩いています。そして何と部屋にはキーがありません。内側からはロックできますが、いないときは鍵がかけられません。それでも盗難などは今もってないそうです。そんな所です。

←もちろん、夕陽の絶好ポイント!

☆星空はまさに降るようです☆

裏山の道はまさにジャングル!→

【グラスボート】
宿の前の海岸(波打ち際)に迎えに来てくれます。ただし乗るときは、膝まで裾をめくって乗り込みます。小さなボートの中央が、このようにガラス張りになっていて、下がよく見通せます。珊瑚礁と熱帯魚のようなカラフルな魚、食べてもあまりおいしくなさそうな大きな魚がよく見えます。途中、ガイドの方がウニを捕ってきて、殻を破ってボートの下に付けます。すると魚がウヨウヨ集まってきます。左写真の真ん中の黒い陰が付けられたウニです。2〜2.5時間ですが、あっという間です。死んだ珊瑚で自然に作られた防波堤の中の海ですので、波の高い日でもあまり揺れません。
【ボールズ・ピラミッド】
今や群島となっているこの島々も、その昔は大きな一つの島だったようです。それが火山活動によって沈み、群島となったのですが、その島の一つに「ボールズ・ピラミッド」と呼ばれている島があります。これは、海面からいきなり突き出るように551mの高さでそびえ立つ三角の火山島です。本来は近くまで行く予定でしたが、天気が良くても風があると波が高く、近くには行けません。何日も滞在していれば可能だと思いますが、行けませんでした。残念!遠くから見て終わりです。写真中央の小さな三角の薄い島影がそれです。
【トランジットヒルからの眺め】
宿の裏手に海抜121mの「トランジットヒル」と呼ばれる小山があります。写真手前の山は777m、奥の山が島で最も高くて875mです。もちろんそこに登るルートもありますが、上級の登山コースで8時間程かかるそうです。ですから、そこには行かず約20分で登れるトランジットヒルに登りました。左写真はその頂上からの景色です。空も山も海も、どうしてこんなにきれいな色をしているんだろうという感想を持つ絶景ポイントです。

 

 グレート・サウス・パシフィック・エクスプレス
【2泊3日豪華列車の旅】
南半球の「オリエント・エクスプレス」といわれる「グレート・サウス・パシフィック・エクスプレス」に乗車です。シドニー市内にあるホテル「The Observatory]で列車のチェックインを済ませます。車内持ち込みの荷物と荷物室保管の荷物とを分けて、ポーターにお願いします。そして出発までの待ち時間はそのホテルのラウンジバー「Drawing Room」で過ごします。そこから豪華で、日常にはない別世界が始まります。ラウンジではシャンパン(他の飲み物でも可)とえびせんのようなつまみが出されます。その後、バスに乗車して、シドニー郊外の駅「Concord West」に向かいます。シドニーからの乗客はバス1台のみでした。その前から乗っていた乗客を併せても50〜60人です。たったそれだけの乗客に15両を越える列車編成で出発します。
【Dinner】
21:00出発予定を少し遅れて出発。乗車してすぐに荷物の整理。そして正装してダイニングカーへ。そのため、Dinnerも22:00〜と遅くなってしまいました。さすがというべきか、列車での食事は実に質の高いものだったような気がします。牛肉にしても、日本でいわゆる「OGビーフ」といわれる安いけれど堅い肉とは全く別物の、柔らかくてジューシーなステーキが出ます。デザート(右はチョコレートムース)まで上品で絶品でした。

 

【コンパートメント&通路】
「ステイトキャビン」と呼ばれている、ランクでいうと真ん中の部屋です。食事の間にベッドメーキングされて、ちょっと狭いけれどツィンの寝室に早変わりします。とにかくゴージャスな雰囲気のコンパートメントです。もちろん、トイレ、洗面所、そしてシャワールームが狭いながらも各室に付いています。右は列車内通路ですが、かなり狭いです。
【Breakfast】
朝食は希望した時間に、各部屋までルームサービスされます。ジュース、パン、ジャム、コーヒー(紅茶)、そして1日目は何か得体の知れないセロリのようなフキのようなものを甘く煮込んだものが付きました。これはあまりおいしいとは言えませんでしたが、翌日の朝食には、その代わりにフルーツが出ました。これはとってもおいしかったです。
【ハンターバレー】
シドニー〜ブリスベン2泊3日の列車の旅の中日は、ワインの名産地であるハンターバレーに寄り、ワインのテイスティングを楽しみます。列車は午前10時前にシングルトンという駅に到着します。降りると日本人のガイドさんが待っていて全て案内してくれます。バスで30分程走るとハンターバレーに到着します。1つのワイナリーで白3種類、赤3種類、そして甘いデザートワインの試飲をさせてもらいました。ワインのことは全く知らず、ピノ・ノワールとシャルドネぐらいしか知りませんでしたが、この時飲んだシラーズという品種の赤ワインはとっても口に合いました。
 

 

【Lunch】
ハンターバレーで人気のある「Roberts at PEPPER TREE」というレストランで昼食です。まず中庭に通されて、シャンパンとカナッペが給仕されます。そして席について、メインは鶏胸肉のローストです。雰囲気のいい落ち着いたレストランです。
【列車に戻って再出発】
ランチの後にもう1ヶ所ワイナリーに寄り、別のワインのテイスティングをして列車に戻ります。途中、右の写真では小さくてよくわからないのですが、野生のカンガルーの群を見ることが出来ました。列車に戻ると左写真のようにクルーが笑顔で出迎えてくれます。何とも心温まる時間でした。乗車するやすぐ出発です。列車の車窓からも朝夕はカンガルーを見ることが出来ます。

【戻ってDinnerそして翌朝Breakfast最後にLunch】
ハンターバレーより戻り、ラウンジカーでカクテルを飲んだり、最後尾の展望車より外の景色を眺めたりして、優雅な時間が過ぎてゆきます。そして、2日目のDinner。食事後はラウンジカーでジャズの演奏に耳を傾けます。翌朝はまたBreakfastのルームサービス。そして最後にLunchです。左の前菜はスモークサーモン。上に砂蟹と岩牡蠣が載っています。これは美味でした。メインは鶏胸肉のブレゼ。鶏料理は牛肉より高級なのだそうです。

【ブリスベン到着】
2泊3日の優雅な旅もブリスベンで終着です。蕩々と流れるブリスベン川を渡って午後2:30過ぎにブリスベン・ローマストリート駅に到着しました。オーストラリアの駅は重厚なヨーロッパの駅とは違い、どちらかといえば日本に近い、機能優先の印象を受ける駅が多いような気がします。クルーたちが最後まで笑顔で手を振って見送ってくれます。

 

 ブリスベン・ゴールドコースト
【マウント・クーサ展望台】
バスでブリスベン市内を巡った後、市を一望できるマウント・クーサ展望台へ行きました。オーストラリア第三の都市であるブリスベンですが、市の中心にビルが建ち並ぶくらいで、後は緑の多い広々とした美しい街です。日本ももう少し広くて人口が少なければいいのにな、と実感させられました。
【ローン・パイン動物園】
ここローン・パイン動物園はクィーンズランド州になりますので条例の規制がまだなく、コアラを抱っこして写真を撮ることが出来ます(01.8現在)
。その他にもたくさんのコアラや餌付けの出来るカンガルーがいます。閉園間近の4:30過ぎに行ったので、木を登ったりユーカリを食べたりして動いている(?)コアラを初めて見ました。

【ゴールド・コースト】
話に聞いたり、写真を見たりしたことはありますが、これほど砂浜がきれいだとは思いませんでした。海水浴の季節ではないにしても、本当に砂が白く輝いているのです。そしてその奥に高くそびえるコンドミニアムのビル群。う〜ん、外国だなー、なんて変な感想を持ってしまいました。中心地のメインストリートはいかにも観光地という感じで人も多く、個人的にあまり好きではありませんが、ガイドの人に教わった「マクドナルドのソフトクリーム」は、40¢(約28円)とバカ安なのに、日本なら牧場のソフトクリームといっても疑われないほどおいしいものでした。これはおすすめです。オーストラリア内のマクドナルドにはどこでもあるそうです。
   【マウント・タンボリン】
国立公園に指定されているところなので、いろいろと見て回れば見所がたくさんあるのでしょうが、カントリーグッズや民芸品などを売っている店が立ち並ぶ、メインストリートをほんの40分ほど見る時間しかありませんでした。しかしここは、日本でも最近多く見られるようになってきた、こんなんでやっていけるのかな?と思ってしまうほどのんびり、のほほんとした感じのカントリーグッズの店がたくさん軒を連ねています。そういうグッズが好きな人にはたまらない場所ではないかと思います。途中、ユーカリが密生した山の山火事を見ました。ユーカリの種は燃えないと殻が破れず発芽しないのだそうで、小さな山火事は珍しくなく、わざと消さないのだそうです。
【Dinner】
ハイアット・リージェンシーの敷地内にあるシーフードレストラン「George Paragon」にて夕食です。生牡蠣、サーモン、ロブスター、右写真の真ん中の黒いのは何とフィレステーキです。新鮮でおいしいのですが、日本人では完食不可能です。
【ハイアット・リージェンシー・サンクチュアリー・コープ】
長い名前ですが、最高級リゾートホテルです。ゴールドコーストの中心地からはバスで30分程離れていますが、敷地内にゴルフコース、ショッピングモール、プール、人工の砂浜、と何でも揃っている一大リゾートホテルです。左がレセプション、レストラン等がある中央の建物で、宿泊する建物は別棟になっていて、左右に何棟も立っています。リゾートマンションのような感じで、右建物がそれです。室内も広く、バルコニーもあってオーストラリア最後の夜に相応しいリゾートホテルでした。