寺内貫太郎一家
(1974年 TBSテレビ)
(プロデューサー:久世光彦)




このドラマを観たリアルタイムの記憶はありませんが
TBSチャンネルのお陰でこの素晴らしいドラマに
出会うことが出来ました。
(下記の感想は2002年、市販のビデオを見ての感想です。
2005年〜新たにシリーズを見始めました)

先日、永眠された久世光彦さん。
伊集院静香氏の弔辞をTVで拝見し、
作家というものは、細やかな感性で
人の心にそっと触れるような言葉を
的確に表す事ができるのだな、と静かに感動を覚えました。

私も最近まで久世さんの演出、と知ると
興味を持ってTVで拝見していました。
ご冥福をお祈りいたします。
拙サイトでも、昭和の時代の素晴らしい魅力について、
私が知る範囲で非力ながら紹介し続けたいと思っています。


(Viva! Bancho 管理人マコ)
2006-03-08


 「今こそ強い父親を!!貫太郎は遂に立った。
日本中で支持された向田ドラマの真骨頂!」(ビデオのパッケージより)

私はこのドラマが放映された当時は、まだ幼稚園にも入ってない頃で、「東京電話」のCMが記憶に新しいという感じですが、父親が向田さんの大ファンだった事がきっかけで、原作は以前読んでいましたが、今までそれ程の興味を持っていなかったのが正直な所です。
しかし、梶芽衣子さんの作品を観るようになり、この作品についても以前より感心を持つようになり、ネットで向田邦子さん関連のサイトを調べたら、このドラマをリアルタイムで体験した方が多くいらっしゃって、レビューを読むにつけ、このドラマを最初から観てみたい気持ちになりました・・・。
というわけで、何とかビデオを手に入れまして、「周平の恋」、「静江の嫁入り」、2話のみを見る事が出来ました。

 私が作品を観た最大の目的は梶芽衣子さんが足の不自由な長女、静江を演じているのと、恋人役で子持ちで離婚歴のある上条を藤竜也さんが演じているという事でしたが、今年、向田邦子さんの没後20年という事で、特集番組を見て、向田さんについて改めて色々な事実を知ったのです。
実際に、妻のある男性と長年に渡って交際をしていた事や、その当時に恋人とやりとりしていた手紙の内容などを公開していて、その方が不治の病に臥せていて、その方の死をたった一人で受け入れたというエピソードには泣けました・・・。
その事実を知ってから、このドラマの「静江の嫁入り」を観ると、感慨深いものがありました。
向田さんの父親は小林亜星さん演じる貫太郎のモデルという事は有名ですが、向田さんの恋を厳格な父親はどういう思いで見ていたんだろうかなどと、自分の父親の事も含めて、複雑な心境でした。

向田さんのドラマでは他に「あ・うん」を観ましたが、こちらも何とも言えずに心の琴線にふれる、秀作
でした。何と言うか、頭でっかちに分析する余地がない程、いつの間にか、物語の中に陶酔してしまい、
贅沢な時間を過ごしたような満足感がありました。また、他の作品も再放送される機会があることを期待したいです。

芽衣子さんのページという事なんで、芽衣子さんについて書かせて頂きますと、キャラクター的には、やはり太田雅子時代のような慎ましい娘を演じていて、弟周平役の西条秀樹とのシーンなんかは、私にとってはレアな映像でした。でも嫁入りのシーンは、「曾根崎心中」のお初役の芽衣子さんの姿と重なり、白無垢姿は実に美しかったです。

井上尭之さんと大野克夫さんの思わず口ずさんでしまいたくなるテーマ音楽や、横尾忠則さんがタイトルデザインを担当している点も興味深く、(本人も出演)貫太郎の妻役の加藤治子さん、「ジュリー大好き」きんお婆ちゃん役の樹木希林さん、伴淳三郎さん、左とん平さん、篠ひろ子さんなど、魅力的な方が勢揃いでした。
ミヨ子役の浅田美代子さんも、けなげで可愛かったです。「前略おふくろ様」にしても、下町人情ドラマっていうのは時代を超えて、いいものですねぇ。(2002・1・12更新)



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