◇祭ばやしが聞こえる◇
(1977年 NTV)
このドラマを観てからというもの、大袈裟ですが、
自分自身に何らかの影響がありました。
最近になって、CATV「ファミリー劇場」にて録画したものを少しづつ見直している最中なんですが、
続けて観てみると正にロードムービー的で、自然に心の隙間にすーっと入ってくるような
素晴らしいドラマだと思い、改めて感想を書きたくなりました。
しかし、こういう作品を観ると今のドラマに益々辟易しちゃうんですよ。。。
STUDIO VOICEのショーケン特集の中で、
このドラマの清水欣也プロデューサーが、
死の匂いが漂っていると言ってましたが、
確かに暗い雰囲気が漂っているけれど、淡々とした日常を追ってる所にこそ、
人生を感じるんですよねぇ・・・。
試合中の事故で怪我をし、
リハビリをしながら再起を賭ける競輪選手、
沖直次郎を演じるショーケンは、
暗く、屈折した心情が伝わり、
こういう部分を演じるのが非常に上手く、この20代後半の年齢で
既に渋さが滲み出ている所にも驚かされます。
所々にアドリブかな?と思わせる喜怒哀楽の表し方も独特です。
直次郎を実家の温泉で療養させようとする競輪の先輩、
高橋を演じる山崎努さんも、
中年にさしかかり、
成績に伸び悩む微妙な状況にあって、
常に苛立ちを感じさせるのですが、その辺の演技がとてもいいのです。
私は山崎さんのファンでもあり、沢山の作品を拝見していますが、この役の衣装だとか
(特に半纏にマフラー+つっかけ姿が好きです)
不器用な男という味わいが今までみた作品の中でもダントツで好きです。
妻役の中原ひとみさんや一人息子とのぎくしゃくした中にも愛情があり、
この家族にもとても惹かれます。
山崎さんが息子に自転車を買ってやるシーンはとても心に残りました。
中原ひとみさんが経営する「スナック リバー」も、まさに昭和の「おさぼり喫茶」的空間。
思わず立ち寄ってみたくなります。
そして、メインの温泉旅館の若女将、キク(いしだあゆみさん)と直次郎の恋愛模様も
ウットリする程。ホントにお似合いの2人でした。
(自転車に二人乗りしたり、とにかく絵になる)
そして、室田日出男さん演じる露天商の堀田さん!
「前略」の半妻さん同様、やっぱりアクが強く、愛すべきキャラクターでした。
第1回のポンコツカーでのテンパっちゃってる(?!)登場シーンは
なんとも忘れがたい名場面として記憶に残っています。
脇役(ゲスト陣)も、「傷天」のように
お色気女優陣がちらほら顔をみせるのも嬉しく、
劇中に更に渋みを加えています。
(荒砂ゆきさんや絵沢萠子さん・・・)
特に、結婚を控えた直次郎を誘惑する人妻役、
赤座美代子さんとのシーンには、
女の私もドキッとするほどの艶やかさがありました。
本当に何度観ても素晴らしく、ちょっと煮詰まった時、
私を一喝してくれるような、
バイブル的ドラマです。
*印象的な演出の最終回、エンディングテーマをUPしてみました。
ココをどうぞ↓
2007-06-10
◇豆腐屋直次郎の裏の顔◇
◇ネコノトピアネコノマニア◇
(1990年 NHK)
これは、とても好きな作品で、何度か見てしまったのですが、工藤夕貴がセーラー服姿で登校拒否児を演じ
(ちょっと「台風クラブ」を思い出してしまう)真木蔵人扮する家出少年と、ショーケン扮する、妻子がいながら
家に帰らず、競馬ばかりやっている中年男という、3人の奇妙な組み合わせが織り成す、不思議な浮遊感が
漂うドラマです。NHKのドラマって民放とはちょっと違ってクセのある物が多いけれどこれも正にそうでした。
岸田今日子扮する、孤独なネコマニアのおばさんや、登場人物がそれぞれ屈折している感じなんですが、
観ている方が滅入ったりせずにラストではなんだかポジティブな気持ちになってしまうのでした。
ショーケンに関して、私が印象深かったのは、帽子とトレンチコートのちょっとくたびれた感じ(それがまたカ
ッコいいんですが!)や、不良中年的なぶっきらぼうな演技が良かった事、
それとクライマックスで一人、TVを観ながら、涙を流すシーンでした。
真木蔵人が走るシーンにシド・ヴィシャスの(だと思うんですが・・・)
「マイ・ウェイ」が流れる所も、
思わずニヤッとさせられたりしました。
◇ニューウェーブドラマ ビデオレター◇
(1993年 NHK)
このドラマもちょっと普通のドラマとは全然違った発想で、NHKだなぁーっていうドラマです。まず、VIDEO
を使ってること、ショーケンが演じるお父さんと息子が、母の生まれた地を捜しに北海道へ行く飛行機の中
から始まり、あとはずーっと息子が父を撮影しているという設定で物語が進んでいく。だからカメラも手ぶれ
したり、なんだかリアルで面白いのです。それに、息子役の男の子がお父さんについてナレーションをして
いく所も凄くいいし、北海道の雪景色がまた美しくて、物語をさらにドラマチックにしていると思います。
この静かな淡々とした中での最大の見所は、ラストの母に向けて、ショーケンが語るシーン、
7分位の長回しが拍手したくなる位に良かった事です。
ちょっと「前略」を思い起こさせたりして・・・。
地味ながらこういう、ショーケンの普通のお父さん役というのも凄くいいなぁと思わせる、
余韻の残る素敵なドラマです。
◇冠婚葬祭部長◇
(1996年 TBS 東芝日曜劇場)
オープン当初、「今月のドラマ」と題して
このドラマをフィーチャーしたものの、
諸事情で削除してしまっていました・・・が、
先日、久々にこのドラマを見返し、ショーケンへのオマージュだらけの
このドラマは絶対はずせないものだと思いました。
ショーケン自らが歌うオープニング曲、
「泣けるわけがないだろう」が味わい深いです。
出だしからメロディラインが兎に角良くて
聴くたびに感動です。
(因みにこのシングルB面もブルージィで貫禄です!)
共演の妻役、浅田美代子さん、娘役の遠藤久美子さん、
部下役の段田安則さん、
OL役のあめくみちこさん、ユカイの元妻 三浦理恵子さん…
彼らのドタバタ演技も見もので、
ショーケン自身も持ち前のユーモア溢れる
魅力を発揮しています。
第7回の岸田今日子さんとの共演は見所です。
「ラストダンスは私に」を歌うシーンはじめ、
ねじりハチマキで焼き鳥を焼くショーケンなどなど、
「傷天」の綾部さんと修+「前略」のサブちゃんが
再会したような、ファン垂涎の回で必見です。
*私はこのドラマを以前レンタルしたのですが、
全12話のうち、
7話までしか(ビデオ3巻)見付けられませんでした。
もし、続きを持っておられる方がいましたら、
ブログにてご一報を・・・!(謝礼は致します!)
◆オープニング映像をUPしてみました◆
ここをクリック↓
2007-06-10