【作品紹介】


梶芽衣子さんの代表的作品「女囚さそり」シリーズで、彼女が出演した作品を紹介しました。
3作目までが伊藤俊也監督で、4作目は「野良猫ロック」の長谷部安春監督です。
芽衣子さんは4作で降板してしまったそうで、その後は、多岐川裕美さん、夏樹陽子さんと続
き、現在でもVシネで制作されているのが凄いですが、芽衣子さんのさそりとは全く違う物に
なっている
ようです。芽衣子さんの「さそり」はカルトムービーとして、色々なライターが色々な
解釈で語ってますが、私自身はとにかく芽衣子さんの魅力にただただ目を奪われてしまったんです。






『女囚701号 さそり』
(1972年 伊藤俊也監督)



篠原とおるの漫画が原作ということで、現物を見たことは無いのだが、かなり劇画タッチのものらしい。
漫画を元にしたというのがそのまま再現されている、
正に劇画風な強烈な印象の残る
強烈な作品でした。
この1作目で、見事にハマりました!未だに、私はこの1作目が特に好きで、
DVD早速購入しましたです(特典映像、当時の予告編にはカンゲキでした!)
特に囚人服がパンキッシュ
なのがたまりません、絞り染めのワンピース風な感じで。
カンタンなストーリーはと言いますと、芽衣子さん扮するナミは、

恋人の刑事に麻薬捜査の囮として使われてしまい、
裏切られた復讐をする・・・という
なんと白昼堂々
シミーズ姿で包丁を振り回すってのは流石70年代です。
(その後関本郁夫監督の「処女監禁」のラストシーンにも驚きましたけど)
これには驚きました、ハミ乳だし、さぞつらかっただろうに。
芽衣子さんの女優根性に乾杯です。

ここは最大の見せ場でこれを見た時点で、もうさそりの虜と化すハズです!
そして、刑務所
へ送られる事になり、そこでまたアクの強い女優陣とバトルを繰り広げるのですが、三原葉子
(とにかく必見!)や
扇ひろ子等、成りきり囚人達が、それぞれが熱演していて見ものです!



『女囚さそり 第41雑居房』
(1972年 伊藤俊也監督)




これは、芽衣子さん出演の4作品の中でも、最も異色&前衛的で、怨念が渦巻いているような作品です!
見終った後は、なんだか夢に出てきそうな気がしてきます!!
今回は、女囚達が脱走して山中を逃亡するシーンがメインなのですが、マント姿の女囚達が逃げ惑う
シーンのバックに流れる、芽衣子さんが歌う「女の呪文」が物悲しくていいんですよね・・・。
(本編で何度も流れますが)これは「怨み節」のB面に入っています。(MUSICコーナーで紹介)
でも、この作品では、前衛劇団出身の白石加代子の演技につきると思いました。これ観た人は全員そう思うでしょうねぇ。こんな女優は見たことが無い!と思う位オソロシく、ド迫力で、たまげました。
私は4作品のうち、これを最後に見たんですが、
この2作目を見ずしてさそりは語れない!と思ったのでした。

GALLERYにてこの作品が上映された新宿昭和館の写真を紹介してます≫



『女囚さそり けもの部屋』
(1973年 伊藤俊也監督)


これはシリーズ3作目で、まずタイトルバックから強烈で、かなり気に入ってしまいました。
今回の芽衣子さんはさそりルックでは無く、今年(2001年当時)丁度流行のアーミージャケットに
ベルボトムで、
この格好に、センターパーツの長い黒髪が非常にカッコいい芽衣子さんです。
まず、地下鉄の中での逃亡のシーンから始まり、刑事(成田三樹夫)に捕らえられ手錠をかけられるんですが、
今度は自分の手錠とつながれている刑事の腕をナイフで切断するという、
強攻手段に出るのだから凄すぎです!
そして、その腕を引きずりながら、街をさまよう場面に、主題歌「怨み節」が流れる・・・。
これでもうこの作品の勝利!という感じです。
この作品にはまだまだ見所が山盛りで、ゲスト出演に、唐十郎の「状況劇場」時代の李礼仙が宇宙人
メイクで登場するのは中々ファンキーで、もうここ大好きです(笑)、
女囚達が縫い物をするシーンでは、暗闇に『シュッッ!!』と一斉に針
の音が響いたり(しかも針が「ピカ〜〜ン」と光るあたりは実に劇画チック・・・。)
最後の下水道での芽衣子さんの逃亡シーンも見応えあります。全編迫力満点の傑作です。
この3作目でこのシリーズのカルト的人気の意味がよーく分かりました。



『女囚さそり 701号 怨み節』 
(1973年 長谷部安春監督



これはシリーズ第4作。伊藤監督は、3作目で降板してしまい、「野良猫ロック」シリーズの長谷部監督
がメガホンをとった作品なのでなんとなく違う感じでした。
タイトルバックで全身黒のさそりルックに身を包んだ芽衣子さんが
歩いてくるシーンがスタイリッシュで、「野良猫」での芽衣子さんっぽいんです。
この作品では刑事役に細川俊之、芽衣子さん扮する逃亡中の「ナミ」を助けるストリップ小屋の照明係
で、元学生運動家を演じるのが田村正和です。この作品での芽衣子さんはセリフが実に少なく、
あの、鋭い目の演技が見所です。
ラストで、田村さんのストリップ小屋に、裏切られた(またしても男運悪し・・・)
怨みを晴らしにさそりルックで再び登場するシーン!
溜息モンです。赤いエフェクトをかけたりする所等ヴィジュアル的に見せてくれます。
ラストでツカツカと階段を下り、遠く彼方に消えていくさそりがまたクールでカッコいいけれど、これで芽衣子さん
のさそりが終ってしまうのか・・・と思うと切ないようなさみしげな気分でした。




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