映画『無法松の一生』と完全復元パフォーマンス杉並公演
パフォーマンス?
 戦争中の名画『無法松の一生』(阪東妻三郎主演)は、戦争中の日本の軍国主義政府の検閲によって10分間、戦後のアメリカ占領軍(GHQ)の検閲によって8分間、名場面がなくなってしまっているという悲劇の映画です。その上映と公演を連動させながら、6人のスタッフ・キャストによる一座のパフォーマンスをおこなう3時間の公演を、白井佳夫さんはこの16年間、全国各地で57回行ってきました。
 二重の検閲によるカットが示す意味を、講演と俳優さんによる原シナリオの朗読と、ビデオ映像のスクリーン投射、資料の朗読、歌と音楽、本物の人力車の登場などによって、ステージ上で完全再現してしまおうというのがこの公演のテーマです。こうすると、映画の上映(1時間30分とその後の休憩10分)とパフォーマンス(1時間30分)によって、この映画の作られた時代の空気というものが、ステージ上にいきいきと甦ってまいります。
 今や歴史のかなたに忘れ去られようとしている、戦争・検閲・学徒出陣・広島への原爆投下・敗戦・アメリカ軍の占領・日本人の戦争責任といったことが、とても具体的に目の前に浮かび上がってくるのです。
 現在の日本は、派手でスキャンダラスな政治劇の裏側で、密かに戦争の時代が着々と準備されているという、よういならぬ時期にさしかかっている気がします。
 こうしたいやな時代の空気を、戦争中の名画の上映とその時代を再現するパフォーマンスによって照射し、その意味を再確認するという3時間の催しを、杉並の区民たちが昨年秋、杉並の勤労福祉会館で実現させました。
 その公演をプロローグとして、さらにその先にもうひとつの「杉並区の市民たち自身の参加による『無法松の一生』を使った公演」をスタートさせたいと考えています。
 原シナリオや資料を朗読するメンバー約20人を市民の間から公募し、オーデイションを経てリハーサルを重ね、1年間かけて市民自身の手による公演を行い、それによって戦争の時代というものを、追体験してもらいます。
当日のプログラム
映画 『無法松の一生』上映
講演・白井佳夫
参加者によるカット場面の原シナリオ朗読
関係者のビデオによる証言
伊丹万作の著作と「きけわだつみの声」の抜粋朗読
カット場面にあった小学校唱歌「青葉の笛」の合唱 など
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主催/映画『無法松の一生』とパフォーマンス杉並実行委員会
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電話/090−3811−3768