映画『無法松の一生』と完全復元パフォーマンス杉並公演
映画『無法松の一生』とは?
 日本の映画史上に残る名作「無法松の一生」は、戦争の敗北の色濃くなった1943年に公開されました。戦争一色の世の中でこの映画は異色でした。明治時代の北九州・小倉を舞台に繰り広げられる、人力車夫・富島松五郎の生き様と、陸軍大尉の未亡人とその息子との人間的な触れ合い、そして未亡人への秘められた思慕の情がみずみずしく描かれ、全体主義を映画は無言で批判しました。ファシズムの時代の中で、無垢なる正気の一徹さを貫く松五郎の姿が、当時の日本人の心を強く打ちました。小さきものや弱きものへの愛情が、そのまま時代へのレジスタンスとなったこの作品は、そのため、戦中の内務省の検閲によって、大幅にカットされました。そして戦後のアメリカ占領軍の検閲によって再びカットされ、二度の検閲で、全長約18分が永遠に失われることになりました。
 戦争の時代に翻弄された悲劇の名画「無法松の一生」の運命が語るものは・・・。映画評論家・白井佳夫さんが1987年から始めたこの映画の完全復元パフォーマンスは、全国各地で市民が参加する形で公演が行われてきました。戦争によって切り裂かれた一本の映画が市民の手で再現され、時代に甦りました。しかし、と白井さんは問いかける。「この映画は、時代を映しながら、50年後も様々なことを教えてくれる。軍国主義であろうと民主主義の名の下で行われようと、あらゆる検閲は愚かなこと。しかし検閲がない今、果たしてみんながものをいえる時代になったのだろうか。むしろ自己検閲している面があるのではないか」と。私たちは、私たちが住む杉並で、この公演を市民ひとり一人の手で実現したいと思う。戦争の時代を二度とくり返さないために。

主演・阪東妻三郎/脚本・伊丹万作/監督・稲垣浩/1943年/大映京都作品
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主催/映画『無法松の一生』とパフォーマンス杉並実行委員会
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