【英国王立音楽検定をご存じない方へ】

「英国王立音楽検定(アソシエイテッド・ボード検定)」は、イギリスで比較的熱心に楽器を習うお子さんの多くが受ける音楽検定試験のことです。私は大学3年次の指導法の授業(Art of Teaching)で、この制度について、また各レベルの指導法について学びました。最近では日本でも受検ができることから、ご質問を受けることが何度かあったので、ここで紹介してみることにします。

【そもそもどういう意味?】

アソシエイテッド・ボードは、イギリスの王立音楽院4校↓
●Royal Academy of Music英国王立音楽院
●Royal College of Music英国王立音楽大学
●Royal Northan College of Music英国王立北部音楽大学
●Royal Scottish Academy of Music and Dorama英国王立スコットランド音楽演劇学院
が提携(アソシエイト)している特別公益法人、「音楽資格認定審議協会」のことです。

最初は「The Royal Academy of Music」と「The Royal College of Music」の2校で創設されたそうです。


【どんな人が受けるの?】

アソシエイテッド・ボード検定は、おそらく日本でいうところのお習字や剣道などの段級制度に近いものだと私は思っています。ですから誰でもチャレンジすれば必ず本人なりの成果を実感することができるものです。プロを目指す方々にとっては全てがクリアすべき過程といえますし、習い事として上達に励む方々には、各レベルがそのつど大きな達成目標になるでしょう。

【試験内容は?

試験は実技検定、理論検定の2種類があります。
レベルは「プレパラトリー」⇒「グレード1〜8」⇒「ディプロマ」と進みます。
ピアノの実技試験の内容は、

1.課題曲3曲演奏(暗譜不要) 
2.スケールとアルペジオ(暗譜要)
3.初見演奏
4.聴音(口頭試問)です。

ピアノはもちろん、さまざまな楽器で受検することができます。

【最高レベルはどのくらいのレベル?】

イギリスの多くの音楽大学は、実技検定で「グレード8」を持っていることを入学の条件としています。さらに上のディプロマには3種類あるのですが、これらは一流音楽大学で行われる実技試験と同様のリサイタル形式で審査が行われます。上級になるほど演奏時間が長くなります。ディプロマは、音大を卒業していなくてもプロフェッショナルとしての実力があることが証明できる資格です。

【準備は何を、どうすればいい?

グレード試験は、各グレードの課題曲集がアソシエイト・ボードから毎年発行されていて、日本でも輸入版を購入することができます。
また課題曲集の他に理論検定の問題集などいろいろと教材が出ていますので、それらを軸にして勉強するのがよいと思います。

【いつ、どこで受検できるの?】

東京、大阪などで春と秋に受検ができるそうです。
日本事務局である財団法人ローランド芸術文化振興財団に問い合わせると、詳しいことがわかると思います。


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英国王立検定はまだ日本では受検者数も少なく、知られていない内容もたくさんあると思います。でも、総合的に音楽の勉強ができる由緒正しい音楽検定として、今後は日本でも多くの生徒さんや先生方の間に普及していくかもしれません。ちなみに私は、今のところこの検定のためのレッスンは教室では取り入れてはおりませんので、受検をした生徒はおりません。ただ今後は少しずつ検定教材のよいところなどを研究し、積極的にレッスンに取り入れていきたいと考えていますので、もし受検を希望される方やご質問のある方は、遠慮なくメールでお問い合わせください。

 














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