PAN (Peformance/peforming Arts Network)
PANについてのマニフェステーション

 
今日のいかなる確立されたアートも、もとを質せば、実験的な段階を経て開花したといって過言ないであろう。すなわち、もともと確立されたアートは、実験的なアートの卵から養分をもらい、ふ化したものといえよう。そうではあっても、双方には極めて根の深い対立的な見解が存在する。確立したアートの側からは、最終的に優越するものが残って確立されているという見解であり、実験的なアートの側からは、確立されたものの中にはアートにとって生命である実験的な精神が既に宿っていないという見解である。ともかく、はっきりしていることは、この原初の段階における、一種リスクを犯すような実験的な表現活動は、当然経済的に支えられることはなく、少数の理解者によって精神的に支えられてきたという事実である。
 しかしながら、今日ほど、こうした実験的なアートの活動が重要性を帯びている時代もないのはなかろうか。確立されたものに対する実験的なものという対立関係での重要さのみならず、生きている時代を共有するという同時代性の観点から、国際的コミュニケーションの中で果たす実験的なアートの役割に大きな期待が寄せられている。冷戦といわれた二大政治体制の対立が崩れ、より小さな単位での民族・地域文化を尊重する国際的協調関係が求められている。実験的アートのメッセージには、真のコミュニケーションの条件である、自らの寄って立つオリジナリティを示しながら、一方で同時代性としての世界レベルでの普遍性を示すという、一見矛盾するような要請への解決コードが組み込まれている。
 実験的表現のフェスティバルを結ぶ国際的なネットワーク組織PANは、とりあえずは少数の理解者の輪を確実に広げながら、真の国際的なコミュニケーションをリードするモデルとなっていくであろう。

PANの活動目的
PANはパフォーマンスやミックスとメディアなどを中心とした実験的な表現に関わるフェスティバル間の国際ネットワーク組織であり、主たる活動の目的は次のようである。
1:お互いのフェスティバルを、アーティストの交流を中心として支援する。
2:アート表現における実験的な精神を最大限尊重し、そこで確かめられた成果=作品を広く世界へ伝えていく。
3:それぞれの寄って立つオリジナリティを尊重すると共に、同時代アートとして世界に共通する普遍的価値を抽出し、メッセージとして発信していく。
4:21世紀の、脱近代化を意識した、新しいアートを構想し、探求していく。

Partner

Mixed Media Art Communication (Japan)

Association PLUS (France)

Atelier Diffusion Nomade (Canada)

Inner Spaces Multimedia (Poland)

Crossing time (England)