METHOD
Vector音律
曲解説
最終更新日07/03/16(Fri)


Vector音律

MIZUNO-METHOD


2007/03/06 Release

VGDBRZ0026
V.M.E.
¥3,150(税込定価)
Total Time=49:52


雑誌や著書のProfileに掲げているように、10年に1度のReleaseはライフワーク
ともいえる事業です。音楽を追究することは途方もない道程なんですが、
METHODに関しては何かと楽しい出来事でもあります。ただ、メンバーも一筋
縄でいく面子でもありませんし、なんせ曲も尋常なものでは満足してもらえま
せん。ハッキリ言って今回の目標に置いたクリア条件は「1stを越える」という
ことですし、そうでないとMETHODをReleaseする意味もありませんね。25年程
前に書いた2曲以外は全曲書き下ろしになります。半年前に作曲に取りかかり、
2ヶ月前にプリプロを完成。それをポンタ氏等に配布したという段取ですが、十
分に面白い展開と実験が網羅されています。この25年程前に作曲し
た“Setout”と“Primordial Method”は「ストックしておいた曲に良いのがあっ
た」・・という偶然的なことではなく、大阪時代のMETHOD結成当時に
METHOD用に書き下ろしもので、この曲を発表するために上京したともいえま
す。実は20代に80歳くらいまでの音計画を立てたのですが、それに沿ってとい
う表現は適切ではないですが、大きな区分点にこのVector音律があると思って
もらって差し支えないです。それだけに、ジャケットも昔からの念願である
Leonardo da Vinci作の「洗礼者ヨハネ」が使えることになって、音だけに限ら
ず視覚面も含めた一つの作品としても感慨深いものがあります。この画に込め
られた謎に関しての私見はいつかどこかで述べたいと思いますが、採用した理
由に宗教的な意味合いは全くありませんので、そういう意味で深読みしなく
て良いです(笑)
…………………
さて、前作1995/01/21発表から12年が経ち、その間にRecordingというSystem
が完全にDigital化してしまいました。今回のRecに先立ち久保幹一郎氏に
Systemはどうしようか?という相談をしたところ「アナログでいきましょう」
という返事。私自身としては、かなり手の込んだ音を創るにはDigital System
が一番楽だろう・・と考えていましたし、久保氏も当然そのつもりだろうと
思っていましたから、この一言には驚きました。アナログ手法は簡単に言うと
「昔のカセットレコーダー」を想起してもらうと分かりやすいです。デジタル
手法というのはこのHPを眺めているパソコンに直接取り込むというHD-
Recordingですね。私の著書にも幾度か書いていますデジタル手法は、Recした
音をものの見事に修正していき、音程からフレーズまでもを加工できます。そ
れゆえに最近の音楽家の間では、かなり論争の火種になっていまして、上手い
下手というのがCDでは分からない・・早い話が、CDでの音は完全にはその人の
演奏(音)ではなくなるんですね。「出来上がった音が全てという“Recording-
Art”」と「演奏しているエネルギーを伝える“Live-Art”」と私は解説していま
すが、この前者のRecording技術が、人間の感性よりも遙か先へと進んでしまっ
たんですね。ともあれ、今回の手法はアナログ手法。一昔前のRecording手法に
なりますが、音が立体になるのがメリットです。この違いは是非とも皆様が直
接確認してみてくださいませ。
…………………
参加メンバー
↓↓↓
水野正敏:Bass,Produce
村上”ポンタ”秀一.:Drums
仙波清彦:Percussion
古川初穂:Piano
梅津和時:Sax
久保幹一郎:Noise Guitar,Manipulator,co-produce
木村正和:Engineer
   +
高橋香織:Violin
河田嘉彦:Didgridoo
久富"RICH"良一:Rap
渡辺美佳:Accordion
新井薫: Scratch
瀬戸星次:Additional sound Design
Hide:Vocal
Madam M.:GETA
+
大山 "Einsteiner" 幸一:DubMix


NumberComposerTime参加者(主にMelo担当者から以下順不同)下記以外の音はMemberが色んなもので遊んだりMidiを含む多数の音源が鳴っています↓↓
1SetoutMasatoshi Mizuno4:15高橋香織(Vl)+古川初穂(Pf)仙波清彦(Per)水野正敏(El.b)村上“ポンタ”秀一(Dr)河田嘉彦(Did)新井薫(Scratch)久保幹一郎(Viuce+NoiseGt)詳細
2GETAMasatoshi Mizuno4:45梅津和時(B.Cla+As)高橋香織(Vl)久富“RICH”良一(Rap)+水野正敏(El.b)村上“ポンタ”秀一(Dr)仙波清彦(Voice+Per)MadamM(GETA)詳細
3Bird PuppetMasatoshi Mizuno6:21高橋香織(Vl)+村上“ポンタ”秀一(Dr)仙波清彦(Per)古川初穂(Pf)水野正敏(El.b)渡辺美佳(Ac)詳細
4interplanetary ΔMasatoshi Mizuno5:57梅津和時(A.Sax)古川初穂(Pf)+水野正敏(El.b)村上“ポンタ”秀一(Dr)詳細
5Ulterior MotiveMasatoshi Mizuno5:57古川初穂(Pf)久富“RICH”良一(Rap)仙波清彦(Voice+Per)水野正敏(El.b)+村上“ポンタ”秀一(Dr)新井薫(Scratch)河田嘉彦(Did)詳細
6NeutralizerMasatoshi Mizuno8:03Hide(Vo)+梅津和時(S.Sax)古川初穂(Pf)水野正敏(WB+El.b)仙波清彦(Per)村上“ポンタ”秀一(Dr)久保幹一郎(NoiseGt)詳細
7Ancient MetropolisMasatoshi Mizuno6:12久富“RICH”良一(Rap)高橋香織(Vl.)+梅津和時(A.Sax)水野正敏(WB+El.b)仙波清彦(Per)村上“ポンタ”秀一(Dr)河田嘉彦(Did.)久保幹一郎(Voice+NoiseGt)詳細
8Setout( DubMix)Masatoshi Mizuno4:47大山 "Einsteiner" 幸一(DubMix)詳細
9Primordial MethodMasatoshi Mizuno3:31水野正敏(El.b)Hide(Vo)+村上“ポンタ”秀一(Dr)詳細

♪♪♪♪
Setout
♪♪♪♪


←試聴→


        !!出発!!        


物事には因果てなものがありますが
この曲を作ったが為に
上京するという事態になった

・・てなことを
今から考えると
運命というのは面白いものです

さて

結果論的な解説になりますが
              この曲だけではなくAlbum全体に充満している音は              
邦楽・洋楽・民族楽器の入り乱れ

この曲の全体像は
大体私の意図通りだったんですが
私の想像だにしない意表を突いたのは冒頭ですね

実をいうと当初の「切り込み隊長」はポンタ氏で
私もそのようにArrangeしていたものの
急きょポンタ氏が仙波氏に譲ったのが真相

また

TopMelodyは
高橋香織氏が弾いていまして
何かと大迫力のあるMelodyになりました

高橋氏は1stを聴いて
「これは現代音楽(クラシック)だ〜!!」
・・と評価してくれたのが切っ掛けで
今回の参加要請になりました

また

途中での河田氏のDidgeridooは
彼の音を聴いたときに
ここで使うしかないと思ったのですね

ともかく

足掛け25年の歳月を経て
ようやく御披露目になった曲ですので
Energy満タンのSoundを堪能してくださいませ

イヤホンマ

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♪♪♪♪
GETA
♪♪♪♪


←試聴→


        !!Tatum O'Neal!!        


決して俳優のTatum O'Neal
・・ではありませんが
何故か曲中に時折出現しています

この言葉の意味が
何なのかは永遠の謎ですが
仙波氏の声はひじょ〜に通ります

また

向かって右から左へと
走っていく音は
この曲のキモでして

何故かこの音を必要と感じた私が
この音を挿入するところから
曲を作ったという・・


ダハハハッ!!


曲作りというのは
面白いもので
何が切っ掛けになるか分かりません

さて

Tatum O'Nealに限らず
今回のAlbumでは仙波氏が大活躍で
殆どの場面毎での曲調を司っています

それと

後半に入るRapは見事で
本CDでのRapは全てAdlib・・
つまりその場でのInspirationによる言葉群です

とにかく楽しんでちょうだい

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♪♪♪♪♪♪♪
Bird Puppet
♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!Violin+Accordion!!        


当初の予定では
FluteのみのMelodyを想定して
Dataを作成していましたが

Rec当日に高橋氏が
弾いてみせましょう
・・てなことに

なんていいましょうか

私の曲は人間が奏することを
想定せずに作曲するため
これをユニゾンするには人間技では無理です


がッ!!


高橋香織氏の技術力は唖然とするばかりで
ものの見事に弾きこなし
素晴らしい楽曲へと仕上げてくれました

それと

独特な哀愁を奏でるAccordionも
当初はDataにて音源を
同期させようと思っていたのですが

これも渡辺美佳氏が
弾きましょう
・・てなことに

このAccordionのPartは
なんと4重奏でして
それを見事に徹夜でRecしてくれました

感謝・感謝・感謝

可愛らしいようでいて
不思議なMelodyを
お楽しみ下さいませ

イヤホンマ

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♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
interplanetary Δ
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!メビウスの帯!!        


どこが曲頭で
どこが曲終わり
・・というのが分からない

そんな曲を書いてみたかったのですが
四苦八苦の末に書き上げたものの
弾くのが大変というのが当日になって分かりまして


ダハハハッ!!


技術的には
大きな音符が並んでいるだけなので
難しい訳がありません

ところが

Adlibになると奏者は
小節毎の起承転結に加え
コーラス内での起承転結を考えます

大きな起承転結を設定しようと
Adlibフレーズの大きなうねりを
作っていくわけです

・・そうです
メビウスの帯のような
MelodyとChordでは奏者側が



ここは何処?私は誰?


・・となるわけです


すまん・・許せ


楽しんでちょうだい!!

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♪♪♪♪♪♪♪♪♪
Ulterior Motive
♪♪♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!複雑怪奇 !!        


いきなりの冒頭バトル
かなり計算した絡み方を配置したのですが
仙波さんがその上に計算した絡みを入れたもんで
もう無茶苦茶に洗練された精巧さ

こういうのを
複雑怪奇
・・というのでしょうか?

その上で

曲そのものは
3部構成という代物で
ABCの流れの奥底に優雅な基軸があります

B部分での久富氏のRapは
叙情的でもあり
私的には哀愁を感じるものです

まぁ

聴いていない人には
なんのこっちゃ分からん解説でしょうが
C部分のBass Soloは自分でも気に入っているもの

この怪奇さと異様な繋がりの構成は
MIZUNO METHOD
・・の真骨頂かも知れませんね

イヤホンマ

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♪♪♪♪♪♪♪
Neutralizer
♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!NoiseGuitar!!        


久保氏の担当楽器でクレジットしています
NoiseGuitar
・・というもの

なんじゃ?
・・と思っていた方も
ここでハッキリと音色が分かったと思います

彼のNoiseGuitarを入れる
弾き方・タイミング・音量
どれをとっても一級品の素晴らしさ

このNoiseGuitarを入れると
Soundの倍音が増し
何かしら騒然としたような
迫力ある分厚さが出てきます

さて

この曲の説得力は
「怒迫力」というよりも「鬼気迫る」
・・があっています

なんといいましょうか

ポンタ氏のDrummingや唸り声が
いつもとは違う
鬼気迫るものがあります

この圧倒的な存在感は
場数王の異名を取るポンタ氏ですし
真っ当な人生では出せません・・(失礼!)



ダハハハッ!!


さて

この曲の梅津氏のPlayは大迫力で
この演奏を聴いて
別な面での再評価をするファンも多いはず

曲の構成は
激しい曲調と緩やかなMelody
・・を合体させたかったんですね

また

曲中の至る所で
仙波氏のPercussionが大活躍しているのですが
分かりますか?

私はこの曲の仙波氏に
凄まじいProduce能力を感じます

お楽しみ下さいませ

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♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
Ancient Metropolis
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!3本!!        


左右からのWood Bass
Centerに位置するEl.Bass

何かと共存するのが難しい楽器同士ですが
1st→Portfolio→ザ・ダブラーズ
・・てな流れで培ってきたものです

さて

叫び声やら女の子の声に絡んで
Didgeridooの怪しさもある中
流れるようなViolin Line

颯爽と登場するRapも見事
その一瞬に突如として現れる
祭り囃子も圧倒的な存在感です

METHODとは
何者だろうか?
・・と思う今日この頃

この曲に限らないですが
様々な音を毎回探して
楽しんでくださいませ

よしなに

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♪♪♪♪♪♪♪♪♪
Setout(DubMix)
♪♪♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!DubMix!!        


DubMixとは
出来上がっている音に
再度様々なエフェクトを掛けて
新たな音楽にしていくMIX技を言います

これを提案したのが
Co.Producerである久保氏なのですが
DubMixする大山氏は大阪在住

急きょMasterTapeを持って
久保氏は大阪在住の大山氏に
会いに行ってくれました

そして

出来上がった音がこれでして
1曲目のSetoutの各音を
Partsと捉え見事に組み立てていく

なかなか
面白い技だと思います

楽しんでちょうだい

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♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
Primordial Method
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


←試聴→


        !!3度目にて!!        


1度目はTriframeなどのMCで言ってた
管弦楽コンテストで
青柳氏が管弦楽にArrangeして応募したのが最初

2度目は某TV局での
インドを紹介するネイチャー番組
・・の音楽担当をした時に発表

そして

今回の収録で
やっと正式な音源として
発表できることになりました

そんなたいそうに
構えるほどの曲ではありませんが
何かと思い入れがありまして

というのも

1曲目がSetout
最後の曲がPrimordial Method
・・というAlbumにしよう
・・てなことを
20代から計画していましたから

ということで

Memberの名演があればこそ
・・てなことは
当たり前ですが

全曲じっくりと聴いてもらうと
METHODの正体が分かり

1stMETHOD→2ndVector音律
・・を続けて聴くと
Ponta Boxから今までの流れが分かる








かも知れません


イヤホンマ

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