クラッチは【ブロンズ症候群】と獣医師から診断されました。
そのためには与えるフードに細心の注意が必要です。
獣医師から薦められたフードに多少疑問が残り
現在では市販されている自然食を与えています。
公園などでは、自分の飼い犬ばかりか他犬にまで
おやつと称して何かを与えている人がいます。
これは絶対してはいけない事だと思います。
アレルギーを持っている犬もいるのですから、
飼い主の許可を得ず みだらにおやつを配るのは不適切だと思います。




参考文献
 Scott,D.W.:Canine pododermatitis.In Kirk,R.W.,ed.
 Current Veterinary Therapy Vll.W.B.Saunders Com-
 pany,Philadlphia,1980,pp.467-469.


ダルメシアンのブロンズ症候群

ダルメシアンのブロンズ症候群は
免疫または代謝が介在する疾患と思われるが
ダルメシアン種のみに起こり、
結果的には被毛の変色を招き、
または二次性毛包炎の素地をつくる。



原因および発病機序
本病の原因は不明である。
この疾患は高尿酸尿症、尿酸結石、
および二次性の尿路感染症を有するダルメシアンに発生する。
本病にはしばしば二次性の
皮膚感染症か毛包虫症またはその両者が併発している。
原発部位の痒み、蕁麻疹および丘疹は食事制限によく反応するので、
アレルギー性皮膚炎が強く疑われるが
コルチコステロイドは奏功しない。
感染の再発という病歴は免疫学的な異常という問題を思い起こさせるが、
その可能性に対する研究報告はまだ見当たらない。
本病がダルメシアン種における最も複雑で重篤な症候群であることを認識し、
また患畜の一部でも救うことができるかもしれない一般的な管理を報告し、
さらに問題解決のための将来の研究に多くの人々の
関心が向けられることを願ってここに記載するものである。



臨床的特徴
最初は痒み、毛の脱落がみられ、
光沢がなくシミのくったような外観の被毛である。
その色調は異常な赤褐色に変わり
毛並みの反対側からみるとそれがよくわかる。
丘疹と小さな蕁麻疹様の膨疹がほとんど全身の皮膚に発病することがあるが、
背中と臀部で最も目につく。
この状態は毛包炎および短毛性膿皮症に進展する。
表皮剥離を伴う二次性の膿皮症が発症し、
滲出性、痂皮性の病変が認められる。
細菌培養を行うと、
表在性膿皮症に通常認められる範囲の細菌が見られる。
ダルメシアンの足皮膚炎の原因としては趾間の尿酸塩沈着が推測されている。
尿検査ではしばしば高尿酸尿症、
細菌尿症および尿酸と尿酸塩結晶が認められる。
多くの症例では結石は三リン酸塩を含んでいる。
軽度の高尿酸血症がみられることもある。





診断
臨床徴候、尿検査、血液検査
および畜患の尿酸代謝の検査が診断に有用である。
特異的な診断の基準はない。
しかし、諸種の血液検査にみられる傾向が強い示唆を与える。
鑑別診断としては、
その他の尿結石、原発性の尿路感染症、アトピー、食餌アレルギー、
表在性膿皮症、毛包虫症および免疫抑制性
または免疫不全性の疾患を考慮しなければならない。




臨床的処置
本症候群はまだ十分理解されていないけれども、
もし飼い主が定められた治療プログラムを厳格に守り
また獣医師が畜患に適合した特定の治療法を注意深く組み立てるならば、
病状を適切に抑制しまた畜患に快適さを与えることが可能である。
ここには一般的な原則のみを簡単に述べる。
尿酸の産生を減少させるために、
10mg/kgのアロプリノール(Zyloprim)を8時間毎に経口投与する。
尿中の尿酸値が著明に低下したときには、
アロプリノールの投与量を思い切って減少させる。
ふつうは8時間毎に2〜3mg/kgまでに減らす。

尿のpHの調節もまた必要である。
尿酸の結晶は酸性の媒質中で形成されやすく、
一方三リン酸塩の結晶はアルカリ性の媒質で生成されるから、
これらに症例に最適なpHはおよそ6.2である。
尿のpHが常に5.5以下ならば患畜の治療には
炭酸水素ナトリウムを用いるべきであり、
一方pHが常に7.0以上であるならば、
アスコルビン酸を投与する必要がある。

食餌にはもっぱら肉の入らない、
米と野菜の飼料を与えなければならない。
ダルメシアンのブロンズ症候群に罹った犬のため、
各ビタミンと微量のミネラルを1日の要求量を満たすために
バランスのとれたビタミン、ミネラルを十分な量添加する。
特別治療食のu/dは本症に対して
おそらく最も適当な市販の飼料であると思われる。
肉類を含まないのでビタミンB複合体(B12)と
脂溶性ビタミンを定期的に与えなければならない。
畜患に滲透圧の低い排尿させるため、
1日に少なくとも1.500mlの水(塩分を含まない)を
摂取させなければならない。
パルメザンチーズ、魚油 あるいはミルクで
味をつけた水は犬が喜んで飲むであろう。
必要な排尿を促進し また尿の停滞を防ぐために、
犬を頻繁に運動させなければならない。

尿路および皮膚の感染症を抑制するために
適切な抗生物質または抗菌薬を投与する必要がある。
再発性の感染症を経験することがあるので、
頻回の健康検査が必要である。
強調しておかなければならないことは、
大多数のダルメシアンはここに記されたような
疾患をもっているわけではないということである。
本症の発病機序についてはさらに多くのことが判明するまでは
この症候群を有する動物の繁殖の血統として使用することは
慎重に避けなければならない。