PHについて

尿pHは一日の中で意外に大きく変動していることをご存知でしょうか。
食品、薬品、運動などにより変動しますが、一番大きく変動する要因は食事です。
食物を食べて胃液が分泌されると体の中の酸を作る物質(水素イオン)は胃液に集
中します。その結果、体の他の部位から水素イオンが一時的に少なくなるため、尿
はアルカリ化すると考えられています。また、ごく大雑把に言ってしまえば、肉類
を多く食べ過ぎると尿pHは酸性に傾き、野菜類を多く食べすぎると尿pHはアルカリ
性に傾きます。
アルカリ尿が原因となり起こるスツルバイト結石が犬にも増えて問題になってきて
いますが、缶フードのみに切り替えたり、缶フードを混ぜて与えることでスツルバ
イト結石の再発が抑えられることがよくあります。水分含有が多いことと肉類の配
合比率が高いことが理由として考えられますが、正確な理由は分かっていません。
スツルバイト結石では尿pHがひとつの指標となるため、定期的な尿pHのチェックは
有意義ですが、1日の中でさまざまな条件で変動しますので、朝一番、食前のチェ
ックが良いといわれています。朝一番、食前の尿pHが6前後の弱酸性であれば、た
とえ日中多少の結晶ができていたとしても、夜中寝ている問に溶け、朝一番の尿で
排出されると考えられ、問題ないと判断できるといわれています。