G-NET 最新厳選★自然保護・生物多様性保全情報

 

生態不明…毒持つ哺乳類を捕獲 キューバで日本の研究者ら(FujiSankei)よりH24.05.15紹介
 モグラやハリネズミの仲間に当たり、絶滅の危機にあるカリブ海の島国キューバの固有種「キューバソレノドン」の生きた個体7匹を、同国と日本の合同研究チームがこのほどキューバ東部で捕獲した。同チームの代表者、北海道大低温科学研究所の大舘智志助教が14日までに明らかにした。
 キューバソレノドンは、一部のトガリネズミと同じく唾液に毒を持つ珍しい哺乳類で、生態はよく分かっていない。これほど多くが捕獲されるのは極めて異例で、同チームは唾液のサンプル採取にも初めて成功した。
 すみかである森林が減ったほか、人間が持ち込んだイヌやネコに捕食されるなどして激減し、1970年代には絶滅したと考えられた。その後、生息が確認されたものの、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定している。

 

佐渡の放鳥トキにひな誕生 自然界では36年ぶり(asahi.com)よりH24.04.23紹介
 環境省は22日、新潟県佐渡市で放鳥した国の特別天然記念物トキのうち、営巣していたペアから、ひなが誕生したと発表した。放鳥したトキからひながかえったのは初めて。自然界での孵化(ふか)は1976年以来、36年ぶり。ひなの誕生でトキの野生復帰に向けた計画は新たな段階を迎えた。
 ひなが生まれたペアは3歳雄と2歳の雌。佐渡市内に作った巣を撮影したビデオカメラの映像に、ひなが映っていた。誕生したひなは体長約20センチで、環境省は生後1週間程度とみている。
 このペアは3月16日に営巣、同17日に産卵し、今月13日から孵化の兆候があるとみられていた。だが、環境省が巣の近くに設置したカメラが11日に故障。22日早朝にビデオカメラを設置し直し、同日夕に再生したところ、午前6時15分にひなが映っているのが確認されたという。
 誕生したひなは通常、40〜45日後に親鳥とほぼ同じ1800グラム前後の大きさに成長してから巣立ちするとされる。
 トキは戦後、生息数が急速に減少し、81年に残る5羽が捕獲されて人工繁殖が始まったものの、03年に国産最後のトキが死んだ。一方で中国から贈られたトキによる人工繁殖に成功。野生復帰を目指して08年から5回にわたって放鳥が行われ、自然繁殖による「2世」誕生が期待されていた。
 佐渡島内には現在、放鳥されたトキが40羽以上生息し、うち15組がペアをつくっている。繁殖期が6月まで続くことから、今後もひなが誕生する可能性があるとみられている。


南極に外来植物が続々侵入 人の服や靴に付着で(asahi.com)よりH24.04.20紹介
 在来植物が2種類しか確認されていない南極に、観光客や研究者の衣服などに付着して多くの外来植物が入り込んでいる。日本や南アフリカなど7カ国の研究者が共同調査し、米科学アカデミー紀要の電子版に発表した。南極の生態系への影響が懸念されている。
 南アのステレンボッシュ大の研究者を中心としたグループは、2007年末〜08年初めの夏に南極を訪れた研究者や旅行者、添乗員、船の乗員ら計853人の服や靴、バッグなどから付着物を吸引し、植物の種子を探した。日本は49次観測隊員53人分を、南極の外来種を研究している辻本惠隊員が調べた。
 その結果、イネ科やキク科などの、少なくとも360種の種子が計2686個見つかった。セイヨウタンポポ、アイスランドポピーなどが多かった。気候が似た亜南極や北極域で生育している種類で、南極に根付きやすいと見られる。大半は、年間3万人以上の観光客が訪れる南極半島に渡った人に付着していた。


絶滅とされた海鳥、小笠原で再発見 90年代以来の観察(asahi.com)よりH24.02.08紹介
 約20年前にミッドウェー諸島で観察されたのを最後に、地球上から姿を消したとみられていた海鳥が、小笠原諸島で見つかった。絶滅を疑われる鳥類が国内で再発見されたのは、約60年前のアホウドリ以来で、小笠原諸島が唯一の繁殖地である可能性があるという。日本の研究チームが8日、ハワイで開かれる国際学会で発表する。
 森林総合研究所(茨城県つくば市)などが、小笠原諸島で1997年から昨年までに採集された小型のミズナギドリ類の6羽の標本を詳しく調べた。
 DNA鑑定の結果、ミッドウェー諸島で90年代まで観察されていて、昨年、標本研究から新種と判明した海鳥と一致した。この海鳥は20年間姿を確認されておらず、この間に絶滅した可能性があるとみられていた。全長25〜30センチで、翼を広げた幅は55〜60センチ。ミズナギドリ類としては体が小さく、足が青色、尾羽が長いなどの特徴がある。


アユ、ちゃんと戻ってきた 清掃活動実る 神戸・都賀川(asahi.com)よりH23.11.19紹介
 神戸市灘区の住宅街を流れる都賀川で、アユが産卵のピークを迎えている。かつては生活排水が流れ込み、ゴミとヘドロで埋め尽くされた「どぶ川」だったが、地域住民たちが清掃を続け、命をはぐくむ川によみがえらせた。
 コンクリートで護岸された深さ50センチほどの川に、だいだい色と黒の婚姻色に染まったアユが群れていた。砂地に集まり、激しくひれを震わせて卵を産む。県の委託で調査をした環境総合テクノス(大阪市)によると、毎年2千匹ほどが遡上(そじょう)するという。
 どぶ川をよみがえらせたのは住民らによる「都賀川を守ろう会」。戦前のように、魚とりや水遊びができる川に戻したいとの声が上がり、76年から活動を続けてきた。年6回の掃除では、100人で収集車2台分のゴミを引きあげたことも。車に拡声機を積み、川を汚さないよう訴えて回ったこともあった。
 陳情を受けた県も、アユが産卵しやすい環境作りをした。魚道を整備し、産卵用の砂も敷き、川を蛇行させ流れを緩やかにした。
 同会の木村典正事務局長(67)は「都賀川だけが特別ではない。住民がしっかり活動すれば、他の川でも必ずアユが戻って来る」と話す。


生物865種「絶滅」…レッドリスト11年版(読売新聞)よりH23.11.12紹介
 国際自然保護連合(IUCN)は、絶滅の恐れのある生物をまとめた「レッドリスト」の2011年版を公表した。
 調査した6万1914種の生物のうち、32%にあたる1万9570種が絶滅の危惧があるとされた。そのうち、3879種は、3段階で最高ランクの「絶滅の危険性が極めて高い」とされた。また、865種が「絶滅した」あるいは「野生では絶滅した」に分類された。


巨大マリモ相次いで見つかる、その理由は?(読売新聞)よりH23.11.04紹介 
 国の特別天然記念物マリモの生息地として知られる北海道釧路市の阿寒湖で、湖水の透明度が94年前の水準に回復したことが、道立総合研究機構環境科学研究センター(札幌市)などの調査でわかった。
 阿寒湖では10年ほど前から、従来の1・5倍以上ある直径約30センチの巨大マリモが相次いで見つかっており、調査に協力した釧路市教委の若菜勇学芸専門員(54)は、透明度改善が巨大化につながったとみている。
 調査したのは、同センター自然環境部の石川靖主査(48)らと滋賀県立大の研究グループ。この夏、直径30センチの木製板を湖面から沈める透明度の調査で、水深9メートルを計測した。1917年に道が初めて阿寒湖を調査した時と同じだった。石川主査は「阿寒湖の水質の改善傾向が確認された」としている。
 阿寒湖は戦後、湖畔の温泉街の排水が流入、60年に透明度が水深1・2メートルまで悪化した。その後、下水処理施設の整備で水質が改善され、湖底に太陽光が入るようになって、マリモ群生地のある湖北部の浅瀬を取り囲むように水草が成長。マリモが深みに流されずに浅瀬にとどまり、光合成を続けて巨大化したとみられる。


南国の珍鳥が大阪に…本州で初確認?(読売新聞)よりH23.10.31紹介
 国内ではほとんどみられない野鳥の「ハイイロオウチュウ」が大阪南港野鳥園(大阪市住之江区)に飛来した。
 これまで沖縄本島や八重山諸島などでは確認されているが、同園は「本州では初めてでは」としている。
 ハイイロオウチュウはヒヨドリぐらいの大きさで、中国南部やインドシナ、アフガニスタンなどに生息。冬にはインドやスリランカに渡るという。灰色で目の周りが白く、体長約30センチほどの成鳥が28日、園内の植栽にいるのを職員が発見、撮影に成功した。野鳥ファンも詰めかけて、シャッターチャンスを狙っているという。
 石井正春園長は「なぜ迷い込んだのか、理由はよくわからない」と話している。


伊豆沖にテーブルサンゴの群集 水温上昇で急増(asahi.com)よりH23.10.23紹介
 
本来は南九州や四国などの温暖な海に多いテーブルサンゴの一種が静岡県・伊豆半島沖に群集を作っていることが国立環境研究所(茨城県つくば市)の調査で分かった。水温の上昇が原因で起きるサンゴの「北上現象」の一つとみられる。
 テーブルサンゴは直径が30〜45センチ。多い場所では、海底3メートル四方あたり5株が確認された。1970年代の調査では分布の記録が全くなかった種類。直径10センチほどの小さな株も多く、ここ数年で急に数が増えた。20〜21日に調査した西伊豆・田子地区の沿岸だけで、すでに1千株以上が定着したとみられる。
 気象庁によると、日本近海の海面水温の年平均値は、過去約100年で0.7〜1.7度上昇した。国環研の山野博哉主任研究員は「同じ場所でサンゴの定点観察を5年以上続け、温暖化による海の生態系の変化を明らかにしたい」と話す。


アマミノクロウサギ LOVE 奄美大島で撮影(asahi.com)よりH23.09.24紹介
 奄美大島と徳之島だけに生息する国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交尾中とみられる珍しい場面を、環境省奄美野生生物保護センターが設置した無人カメラが撮影した。
 センターによると、写真は6日午前5時ごろ、奄美大島の山中に設置したカメラがとらえた。動物の動きに反応して自動的にシャッターが切れる仕組み。クロウサギを襲うマングース捕獲用のわなの点検をしていた「奄美マングースバスターズ」のスタッフが、14日に写真を確認した。
 センターの石川拓哉・自然保護官は「最近、わなにかかるマングースが減っているが、クロウサギが増えている可能性もある。まだ生態には謎が多いが、写真から今が繁殖期と推測することもできる」と話した。


ニホンアワサンゴ群落、研究者らが観察 山口・周防大島(asahi.com)よりH23.09.20紹介
 山口県の周防大島沖にある日本最大級のニホンアワサンゴ群落を19日、研究者約30人が観察した。一帯は国立公園内の保護区「海域公園」の指定に向け、環境省の調査が進む。早ければ来年度にも瀬戸内海で初めて指定される予定だ。
 研究者は、サンゴやクラゲなどを扱う「日本刺胞(しほう)・有櫛(ゆうしつ)動物研究談話会」のメンバー。高知県大月町の黒潮生物研究所の岩瀬文人所長(54)は「サンゴの状態は良かった。子どものサンゴが育っていて、海中景観と環境が共に保護されるのが望ましい」と話した。
 群落は島の南東沖にあり、広さは約1千平方メートル。環境省の本格調査は今月6日に始まった。周防大島町や漁協も、海域公園の指定を求めている。