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1年ぶり通行可能に 大町・高瀬渓谷のつり橋(中日新聞)よりH22.07.21紹介
大町市の高瀬渓谷の水俣川に架かる歩行者用の木製つり橋が、災害による損壊からおよそ1年ぶりに復旧、通行可能になった。北アルプス槍ケ岳の上級者向け登山道で、国指定天然記念物「噴湯丘(ふんとうきゅう)」を近くで見物できる唯一のルート。市は「夏山シーズンに間に合った」と、入り込みを期待している。
つり橋は全長36メートル、幅1メートル。昭和50年代にダム関連工事で架けられたとみられるが、管理者は不明。市は1988(昭和63)年と2004年に補修工事を行った経緯があり、今回も市単独事業で補修した。
昨年秋の工事着手を目指したが、契約が不調で延期されていた。6月下旬に着工にこぎ着け、損壊した床板や揺れを防ぐワイヤを交換した。事業費は150万円。今月16日に工事が完了、同日中に通行止めを解除した。
つり橋は昨年7月初旬、橋の中央部が激しく壊れているのが見つかり、市が通行止めにした。大きな流木が衝突したとみられる。
橋を渡らないと近づけない噴湯丘は、わき出た温泉の沈殿物が堆積(たいせき)し、小さな火山のような形を作る自然現象で、昨年5月には全国地質調査業協会連合会などによる「日本の地質百選」にも選ばれている。
浦神の虫喰岩:那智勝浦町天然記念物に 「地形・地質上、価値」と指定 /和歌山(毎日新聞)より
H22.05.19紹介
虫食い状の特異な岩肌が露出した景観で知られる「浦神の虫喰岩(むしくいいわ)」(那智勝浦町浦神岩屋)が、町教委から町天然記念物に指定を受けた。日本地質百選「古座川弧状岩脈」の一部分で、地形・地質上、価値があるとされた。
虫喰岩は、国道42号の西側に位置し吉野熊野国立公園の特別地域にある。古座川町の「古座川の一枚岩」(国指定天然記念物)と同じ熊野の流紋岩質火砕岩。南北130メートル、東西50メートル、高さは36メートル。町教委は「古座川のものより規模は劣るが同様の一枚岩であり、さらに虫食い岩の景観もあわせ持つ」と評価している。
町教委によると、虫喰岩は1400万年前に活動した巨大火山の地質遺産。南北径40キロ、東西径20キロのカルデラが出来、その後、浸食され、火山の地下部分が地表に現れた。虫喰岩はカルデラの南壁にあたる。町指定文化財は41件となった。
悪臭を「半永久追放」 県工試、触媒を浸透させ改良 能登の珪藻土、新商品へ(富山新聞)よりH22.01.07紹介
県工業試験場は6日までに、能登各地で採れる珪藻土(けいそうど)を改良し、特徴の一つである「脱臭性」を半永久的に持続させることに成功した。悪臭の原因となる成分を分解する白金系の触媒を珪藻土に浸透させることで、脱臭性能を維持する。「日本の地質百選」にも選ばれた能登の特産品を利用した新たなビジネス創出のきっかけにつなげたい考えだ。
珪藻土は、プランクトンの死骸(しがい)が集積したもので、ミクロン単位の極小サイズの穴が無数に空いている。この穴を生かし、悪臭の原因となるアンモニアガスなどを吸着する。しかし、穴の数の分だけしか悪臭の元を吸着できないため、時間がたつと機能が落ちるという課題があった。
そこで自動車の排気ガスの浄化目的に、マフラーの一部に使われている白金系の触媒に着目。珪藻土を円柱状の粒に成型し、触媒を溶かした特殊溶液につけ込むことで、触媒を隅々まで浸透させた。石川県畜産総合センターの牛舎で実験したところ、従来の珪藻土は4時間後にはほとんど脱臭しなくなったが、この改良型の脱臭性は実験開始当初と変わらず高い性能を保った。
能登各地に埋蔵していると思われる珪藻土の推定量は約27億トンで、全国の約6割を占める。能登の珪藻土には粘土質が多く含まれており、粉末状よりも脱臭性が優れる「円柱状」に成型しやすい利点がある。県工試では「地域の恵まれた産物を生かした商品開発につなげたい」としている。
一枚岩でガーネット観察 地質百選の指定記念し(紀伊民報)よりH21.12.15紹介
和歌山県古座川町相瀬にある一枚岩鹿鳴館で13日、国の天然記念物「古座川の一枚岩」の岩脈に含まれる宝石の一種、ガーネットを観察する会があった。有限責任事業組合古座川街道やどやの会主催。参加者約60人が日本地質学会会員の後誠介さんから説明を受け、地元の地質の成り立ちへの理解を深めた。
「古座川の一枚岩」が1941年12月13日に国の天然記念物に指定されたことと、今年5月に「古座川の一枚岩」「高池の虫喰岩」「橋杭岩」の三つの国指定天然記念物を含む「古座川弧状岩脈」が「日本の地質百選」に選ばれたことを記念して開いた。
初めに後さんによるセミナーがあった。後さんは、熊野地方では1400万〜1500万年ぐらい前に大きな火山が噴火したこと、今の地表は火山が噴火していたころの地下約2千〜3千メートルの部分が地表に現れたものであることなどを説明。流紋岩質火砕岩(宇津木石)や熊野花こう斑岩(紀州御影石)など火山でできた岩石が多くあり、温泉や鉱山が多くあるのも火山に関係があると、地図で示しながら解説した。
火砕流や溶岩からできた岩石には、赤い宝石で「ざくろ石」ともいわれるガーネットが含まれることを紹介。「こうした火山活動でできた岩石がなければ、素晴らしい景観の古座峡や橋杭岩ができることはなかった。地質百選の目的は、環境意識の高揚や地質遺産の保全のほかに、観光資源としての活用があり、これから観光につなげられれば」と期待を寄せた。
セミナーの後、参加者は古座川弧状岩脈の岩石のかけらを手にして、ガーネット探しをした。ガーネットのほかに石英や黒雲母なども観察した。友人のグループで参加した古座中学校1年の浜地起矢君(13)は「地元にガーネットがあることは知らなかった。今日は見つけられなかったけど、今度見つけてみたい」と言い、明神中学校3年の軸丸筍平君(15)は「以前、学校で後さんの話を聞いて興味を持って参加した。この地方も火山に関係が深いことがよく分かった」と話した。
那智勝浦町井関から参加した宮本恵さん(42)と有華さん(13)親子は「火山の話を詳しく聞けたし、楽しかった」と満喫した様子だった。
参加者は鹿鳴館付近で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)2類に指定されているキイジョウロウホトトギスの苗やキイイトラッキョウの苗も植えた。
平和公園と雲仙岳に「平成百景」認定証(読売新聞)よりH21.07.31紹介
読売新聞が創刊135周年を記念して企画した「平成百景」に選ばれた平和公園(長崎市)と雲仙岳(島原、雲仙、南島原市)の関係団体に30日、認定証が贈られた。
受け取ったのは、平和公園を管理する長崎市の田上富久市長と、世界ジオパーク(地質遺産公園)の国内第一号を目指す島原半島ジオパーク推進連絡協議会(会長=横田修一郎・島原市長)。
福島恭二・読売新聞長崎支局長から認定証を手渡された田上市長は「認定されることで、市民も改めて平和公園の価値を再認識できる。長崎の魅力をPRするよい機会になった」。金子淨澄(きよずみ)・島原市副市長は「大変名誉なこと。これを機会に世界ジオパークの認定に向けてさらに頑張っていきたい」と語った。
日本の地質百選に選定 「古座川弧状岩脈」 (紀伊民報)よりH21.07.15紹介
和歌山県古座川町蔵土から串本町佐部を経て那智勝浦町浦神に至る東西約22キロにわたる「古座川弧状岩脈」が、県内で唯一、日本の地質百選に選ばれた。関係者は「観光資源としてPR効果が期待できる」と話している。
日本の地質現象のよく分かるところを広く知ってもらうのを目的に、地質の専門家でつくる「日本の地質百選選定委員会」が、団体や個人の推薦によって選んでいる。2007年の第1次選定で83カ所、今年5月10日(地質の日)の第2次選定で37カ所を選び、計120カ所となった。第2次は約350の推薦があった。
選ばれた古座川弧状岩脈は、1400万年前ごろ、地層の割れ目に沿って珪長質マグマが上昇してできた。風化や浸食の結果、地表がいろいろな形をしているのが特徴で、二つの国指定天然記念物「古座川の一枚岩」=古座川町相瀬=、「高池の虫喰岩」=同町池野山=のほか、「浦神の虫喰岩」=那智勝浦町浦神=などがある。
岩はかつて「宇津木石」と呼ばれ、石垣や土台石のほか、石塔や石仏にも広く利用されたという。岩脈上には多くの名湯がわき、また、キイジョウロウホトトギスやキイイトラッキョウなど絶滅が危惧(きぐ)される希少な固有種が群生している。
岩脈は、古座川、串本、那智勝浦の3町にまたがることから、古座川町観光協会、串本町の古座観光協会、那智勝浦町観光協会が推薦した。また、2月に日本地質学会員の後誠介さんが「古座川と火山」と題し、古座川町立明神中学校で講演した際、推薦中であることを説明。同校の生徒に応援を呼び掛けたところ、地域学習で調べた古座川弧状岩脈の魅力を挙げ、推薦した。
3観光協会の事務局を置いている古座川町観光協会は「観光の資源になるし、ウオークイベントで解説するなど活用できる」と話している。
木製つり橋が損壊 大町の噴湯丘に通じる唯一のルート(中日新聞)よりH21.07.10紹介
大町市の高瀬渓谷の水俣川に架かる歩行用の木製つり橋が、災害で壊れ、通行不能になっていることが分かった。
つり橋は国指定天然記念物の噴湯丘(ふんとうきゅう)を見物できる唯一のルート。噴湯丘は5月に「日本の地質百選」に選ばれたばかりで、夏の行楽客を期待していた同市は「非常に切ない」とため息をつく。工事見積もりを始めたが、復旧のめどは立っていない。
市によると、つり橋は全長36メートル、幅1メートル。今月2日、現場近くで工事をしていた建設業者から「壊れて通れなくなっている」との連絡があった。
市職員が3日に調査したところ、橋の中央部分の損壊が激しく、大きな流木がぶつかったのが原因ではないかとみられている。
噴湯丘は、わき出た温泉の沈殿物が堆積(たいせき)し、小さな火山のような形をつくる自然現象。高瀬渓谷では活動中の噴湯丘が2つ確認され、1つは高さ3メートルを超えている。近づいて見るには水俣川のつり橋を渡らなければならない。
つり橋は、昭和50年代にダム建設関連工事で架けられたとみられるがはっきりせず、管理者もあいまいなまま。2004年にワイヤが切れた際は市が補修した。
荒砥沢ダム地滑り崩落地「日本の地質100選」に(河北新報)よりH21.07.08紹介
岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市栗駒の荒砥沢ダムの北側で起きた地滑りが7日までに、「日本の地質100選」に選ばれた。国内最大級の地滑りで、学術的に貴重と評された。市は震災を後世に伝えるとして、崩落地を自然公園「ジオパーク」にする構想を持っていて、選定を好意的に受け止めている。
地質学、地球科学の普及活動を行うNPO法人「地質情報整備・活用機構」(東京)の選定委員会(委員長・斎藤靖二元地質学会長)が5月に選んだ。2007年に全国83カ所を1次選定し、荒砥沢は2次選定37カ所のうちの一つとして選ばれた。
荒砥沢は、崩落した土砂の量が7000万立方メートルに及ぶ。木や道路が300メートル移動し、落差148メートルのがけが生じた。数万年前に起きた地滑りが再活動したとの指摘があり、地質学的に貴重な場所と認定された。委員会は「震災を研究し、地の恵みにしたい」としている。
ジオパーク構想は災害の怖さを広く知らせて防災意識の向上に役立てようと、崩落地の一部を保存する。秋にも構想の検討委員会を発足させる。
佐藤勇市長は「崩落地の学術的価値が裏付けられた。栗駒山で亡くなった犠牲者の無念や震災の教訓を忘れないためにもジオパーク構想をまとめたい」と話している。
地質100選は、地震や地滑りなどの地質現象が起きて地質状況が分かる地点を選定し、顕彰する。東北では荒砥沢のほか、岩手県の龍泉洞など15カ所が選ばれている。
「地質百選」認定の看板設置−−鹿島 /佐賀(asahi.com)よりH21.06.25紹介
有明海の干潟が「日本の地質百選」に選ばれたことを証明する認定書の看板が、鹿島市役所1階フロアに掲げられている。
地質百選は、NPO地質情報整備・活用機構(東京)の選定委員会が決める。今回の選定理由は、日本最大の干潟で干満差も全国一であること。ガタリンピックなど干潟を生かした活動を熱心に行っていることから同市が認定書を受け取った。
地質百選は同委が06年ごろから選定しており、これまでに知床半島や富士山なども選ばれた。
ぐるっと県内:阿蘇山・火砕流、堆積物を選定 日本の地質百選−−竹田市 /大分(毎日新聞)よりH21.06.10紹介
貴重な地質資源を選ぶ「日本の地質百選」に、竹田市の稲葉川沿いにみられる阿蘇山の火砕流堆積(たいせき)物が先月、選ばれた。県内では2カ所目。
地質百選はNPO法人「地質情報整備・活用機構」が主催。07年に全国83カ所が選ばれ、先月、追加で竹田市を含む37カ所が選定された。
竹田市飛田川と同市会々の稲葉川沿いでは、川の浸食によって、4層の火砕流堆積物の地層が露出している。時代の異なる何層もの火砕流堆積物が観察できることが評価された。
同市文化財課は「火砕流堆積物上に人々の歴史が積み重なっている。皆さんに大切に保存する気持ちを持ってもらえれば」としている。
日本の地質百選:勝山・恐竜化石発掘の地層に /福井(毎日新聞)よりH21.06.07紹介
勝山市北谷町の恐竜化石発掘現場付近の地層が、「日本の地質百選」に選ばれた。県内での認定は坂井市の東尋坊(07年)に続き2番目。勝山市は「日本を代表する地層として選ばれうれしい。地域づくりに役立てたい」と話している。
「日本の地質百選」は地質研究者などでつくる日本の地質百選選定委員会が主催。07年に83カ所を選び、今回は37カ所を5月10日付で認定した。勝山市の発掘現場は白亜紀から現代までの地層が露出し、国内の恐竜化石の約8割が出土していることなどが評価された。同委員会は百選に選ぶと同時に、勝山市の恐竜化石発掘現場付近を「ふくい恐竜渓谷」と命名した。同委員会は選定した地層をまとめた冊子を作る予定という。
「地質百選」に有明海干潟 県内から初選定(佐賀新聞)よりH21.06.04紹介
特色ある地質を広く紹介する「日本の地質百選」に、日本一の干満差を誇る有明海の干潟(鹿島市)が選ばれた。ガタリンピックや干潟体験など特性を生かした活動に熱心な地域として評価された。県内からの選定は初めて。
棚じぶ小屋で伝統の四ツ手網漁も体験できる有明海干潟=鹿島市音成の七浦海浜スポーツ公園
地質百選は、地質学者などで構成するNPO法人「地質情報整備・活用機構」(東京)が主催。07年に知床半島(北海道)をはじめ、秋吉台・秋芳洞(山口)、阿蘇(熊本県)といった火山やカルデラなど83カ所を選定。今回の2次選定では干潟とともに、平尾台カルスト(福岡)など九州の6カ所を含む計37カ所を選んだ。
有明海の干潟は約188平方キロメートルと日本最大の広さを誇り、約7メートルの干満差で知られている。鹿島市は干潟を活用し、市民団体「フォーラム鹿島」によるガタリンピックや、体験イベント、環境教育に取り組んでおり、沿岸の象徴的な自治体として評価された。市商工観光課は「選定をきっかけに、今後も貴重な干潟を子どもたちに伝え、全国にアピールしたい」と話している。
「恐竜渓谷」を日本地質百選に 勝山・北谷町、県内では2件目(中日新聞)よりH21.06.03紹介
勝山市北谷町の恐竜化石発掘現場周辺が「ふくい恐竜渓谷」として、日本の地質百選選定委員会の「日本の地質百選」に選ばれた。県内で地質百選に選ばれたのは、坂井市三国町の東尋坊に次いで2番目。
国内の地質学的に貴重な遺産に対して認定しており、2007年5月に83カ所、今年5月に37カ所が選ばれている。
勝山市によると、選考経緯の詳細は公表されていないが、恐竜発掘現場が地質学的に貴重な意味合いを持ち、近くに発掘成果を展示、研究する県立恐竜博物館があることなどから、認定につながったとみている。
市では、恐竜発掘現場を中心とした市全体を、地層、断層、火山などの地質遺産の公園「日本ジオパーク」の登録を目指して申請準備を進めており、市は今回の百選に選ばれたことを「ジオパーク登録の一つの弾みにしたい」としている。
勝山・恐竜渓谷、「地質百選」に 県内2例目 (福井新聞)よりH21.05.25紹介
福井県勝山市北谷の恐竜化石発掘現場一帯「ふくい恐竜渓谷」が、日本の地質を代表する貴重な場所として、全国36カ所とともに「日本の地質百選」に追加選定された。県内では2007年5月に選定された東尋坊に続き2カ所目となる。
勝山市が29日、認定書が届いたことを受け発表した。
同百選は、NPO法人「地質情報整備・活用機構」(東京都)を中心に地質学研究者らが「国内の貴重な地質を広くPRしていこう」と企画。19人の専門家で日本の地質百選選定委を組織し07年に全国83カ所を第一次選定。今回は37カ所を第二次選定した。主に研究者らの推薦によって選ばれる。
「ふくい恐竜渓谷」は約3000平方メートルの広さがあり、現在は県による第三次発掘調査(07―09年度)が進められている。約1億2000万年前(白亜紀前期)の手取層群で草食、肉食恐竜の歯や骨、足跡化石などが多数見つかっている。
同機構によると、地質学的に貴重な上に、近くにある県立恐竜博物館が発掘成果を展示。市民に説明するなど、一般の人にとって身近で分かりやすい地層であることが高く評価されたという。
市では、化石発掘現場を含めた市全域をユネスコが提唱する地質遺産公園「日本ジオパーク」に登録されることを目指しており、「今回の認定をジオパーク登録への弾みにしたい」としている。
大船渡の中古生代地層 「地質百選」に選定(日刊建設工業新聞)よりH21.05.29紹介
観光振興などに活用目指す
NPO法人・地質情報整備活用機構と社団法人・全国地質調査業協会連合会が共同で発案した「日本の地質百選」に、大船渡市が選ばれた。主に日頃市町内に分布している古生代地層や、中生代地層の典型とされる碁石海岸が貴重な自然資源として認められたもので、市では観光振興などへの弾みとしたい姿勢を見せている。
地質百選は、地質学的にみた日本の貴重な自然資源を選定するもので十九年度から始まった。選考にあたり、同機構と同連合会の両事務局、独立行政法人・産業総合研究所、日本地質学会で選定委員会を組織した。
十九年度に実施した一次選考で八十三カ所、今年度の二次選考で三十七カ所を挙げ、大船渡は二次選考で選ばれた。選定された名称は「大船渡の中古生界」で、同選定委員会から同市に対して認定書が贈られた。県内ではほかに、一次選考で岩泉町の「龍泉洞」、二次選考で久慈市の「久慈層群と琥珀」が選ばれている。
選考にあたり大船渡市は、県からの推薦を受けた。地質学的に南部北上山地の中心に位置し、古生代シルル紀(四億二千万年前)から中生代白亜紀(一億三千五百万年前)の地層が分布している。
昭和十二年には日頃市町でシルル紀のサンゴ化石が発見され、長い間日本最古の化石産地、古生代の地層研究の中心地として重要な地域となってきた。同町内では専門家の指導を受ければ一般住民も比較的簡単に化石を見つけることができ、博物館が主催する観察会などで参加者が全国的に貴重なお宝≠発見することもある。
また、化石の産出状況などから中国、オーストラリアとの関連が推定されるなど、日本列島の成立を知る上でも重要視されている。古生代の地層は主に日頃市町に分布し、中生代の地層は碁石海岸が典型とされる。
同市では学術的な視点だけでなく、今回の選定を碁石観光充実への弾みとしたい考え。碁石海岸小型観光遊覧船組合の遊覧船は穴通磯をはじめとした岩場巡りを行っており、今回の選定周知が図られれば、地質的な興味・関心からの乗船希望者増も期待できそうだ。
同市では「大変価値のある選定でうれしい。大船渡をPRする宣伝材料としてどう活用していくか内部で検討し、実現させたい」と話している。
高瀬渓谷・白骨温泉の噴湯丘 日本の地質百選に(信濃毎日新聞)よりH21.05.22紹介
大町市平の高瀬渓谷と松本市安曇の 白骨温泉にある名所「噴湯丘(ふんとうきゅう)」が21日までに、「日本の地質百選」に選ばれた。地質学の研究者らでつくる選定委員会が、学術的価値の高い全国の地形や地質の中から選んだ。
噴湯丘は、地中からわき出た温泉水の中に含まれる沈殿物が固まり、岩や丘といった地形を形作る現象。大町市の噴湯丘は東京電力高瀬ダムの上流約9キロにあり、現在も活動中。炭酸カルシウムが固まり、先がとがった高さ約3・5メートルの岩になっている。国の天然記念物に指定されている。
同市にはこのほど、東京の選定委員会事務局から認定書が届いた。観光資源として活用していく方針だ。
松本市の噴湯丘は国の特別天然記念物。大量の炭酸カルシウムが沈殿して丘のような形状になっている。現在は活動していないが、 白骨温泉の各所で見られるという。
日本の地質百選は全国約400件の候補の中から2007年にまず83件が選定された。このうち県関係は浅間山、八ケ岳、松本市上高地の花こう岩など5件。今回は大町市・松本市の噴湯丘を含む全国37件が選ばれた。NPO法人地質情報整備・活用機構(東京)などが出版物で紹介していく。
日本の地質百選:佐野「葛生石灰岩」を選出 2億6000万年前の地層 /栃木(毎日新聞)よりH21.05.21紹介
全国の地質学的に貴重な自然資源を選定する「日本の地質百選」に佐野市の「葛生石灰岩」が選ばれ、認定書が文化庁や研究者らで組織する選定委員会事務局から送られてきた。県内では07年に、華厳の滝と足尾銅山が選ばている。
葛生石灰岩は旧葛生町に広がる岩盤で、約2億6000万年前の古生代ペルム紀の地層。岩盤の裂け目の堆積(たいせき)物からこれまでに、ニホンサイ、ナウマンゾウなど大型ほ乳類動物の化石が多く発見されている。また、葛生地区で建築材として採掘されるドロマイト鉱床は全国有数という。
事務局によると、地質百選は地質現象のよく分かる場所を選び、そのユニークな構造を広く知ってもらうのが目的。葛生石灰岩が選ばれた理由について、事務局は「古生代の良質で珍しい石灰岩であり、多くの人に説明できる博物館(葛生化石館)もある」と説明している。
07年5月の第1次選定では、全国約360カ所から、華厳の滝、足尾銅山のほか、富士山、鳥取砂丘など83カ所が選ばれた。第2次選定の今回は約330カ所から葛生石灰岩を含む37カ所が選定された。葛生地区の石灰岩や発見された化石などを展示している葛生化石館の学芸員は「全国的に評価されうれしい。今後、特別展なども検討したい」と話している。
「地質百選」に鹿島市 干潟の取り組み評価 県内初 「環境教育に役立てたい」 東京のNPO選出(西日本新聞)よりH21.05.20紹介
特定非営利活動法人(NPO法人)が全国の特徴的な地質を顕彰する「日本の地質百選」に、有明海の干潟を有する鹿島市が選ばれた。現在80カ所以上が選定されている地質百選に、県内が選ばれたのは初めて。市は「6月のガタリンピックで発表し、観光や子どもたちの環境教育に役立てたい」としている。
地質百選は、地質学の専門家らによるNPO法人「地質情報整備・活用機構」(東京)主催。美しい国土を形成する日本列島の地質のうち、特徴のある地域に対して認定書を交付していて、同市には18日に届いた。
2007年に第1次選定があり、知床半島(北海道)や富士山(山梨・静岡)など83カ所を選出。九州からは阿蘇(熊本)、青島(宮崎)など9カ所が選ばれている。同法人は今春、第2次選定を実施。日本最大の干潟(188平方キロメートル)と干満の差で知られる有明海沿いの自治体の中から、干潟体験や環境学習に熱心に取り組む鹿島市を新たに百選に加えることを決めたという。
市商工観光課は「景観や地形のほか、干潟を生かした取り組みが高く評価されたと聞いており光栄。これからも素晴らしい自然を守っていきたい」としている。
地質百選に選出 金沢の大桑層 能登半島の珪藻土(富山新聞)よりH21.05.20紹介
日本のユニークな地質現象を顕彰する「日本の地質百選」に、県内から金沢市大桑町の「犀川沿いの大桑(おんま)層」と珠洲市を中心に能登半島に分布する「能登珪藻(けいそう)土」が十九日までに選ばれた。
日本の地質百選は世界の地質学者が注目する日本の地質現象を広く知ってもらうのを目的に、学識経験者や省庁関係者らでつくる選定委員会が認定する。
二〇〇七(平成十九)年五月に白山市白峰の手取川にある「百万貫岩(ひゃくまんがんのいわ)」など全国から八十三カ所を選定。二回目の今回は大桑層と珪藻土など全国で三十七カ所を選んだ。
大桑層は約百五十−八十万年前の砂岩や泥岩層で、多量の貝化石やツルなどの足跡化石が発見されていることが評価された。珪藻土は植物プランクトンの堆積(たいせき)物で、国内一の埋蔵量約二十七億トンを誇ることなどが認定の理由に挙げられた。
『日本の地質百選』 佐野の『葛生石灰岩』選出へ(東京新聞)よりH21.05.15紹介
国内の特徴ある地質を顕彰する「日本の地質百選」に、佐野市の「葛生石灰岩」が選出されることが決まった。県内では華厳の滝と足尾銅山が既に選定されている。特定非営利活動法人(NPO法人)地質情報整備・活用機構などが主催で、今月中に公式発表される。
同市の葛生地域は全国屈指の石灰岩の産地で、「葛生原人のふるさと」として先駆的な化石の研究地でもある。石灰岩は約二億六千万年前の古生代ペルム紀に海底生物の死骸(しがい)などが堆積(たいせき)してできたもので、もともとは赤道直下にあったサンゴ礁。海洋底の移動と隆起で現在の場所に至ったとみられている。地層の裂け目からはナウマンゾウやヤベオオツノジカなど新生代第四紀の大型ほ乳類の化石が多数発見されている。
地質百選選定委員会事務局は「古生代の良質な石灰岩で、堆積構造がよく分かる」と選出の理由を説明。一昨年五月の一次選定で富士山や鳥取砂丘など八十三カ所が選ばれており、今回の二次選定で確定となる。
採掘跡地を利用した嘉多山公園(同市嘉多山町)には石灰岩地質の露出場所が複数ある。市葛生化石館の奥村よほ子学芸員は「公園に来て見て触って、地質の興味を感じてほしい」と話している。
砂丘や浦富海岸 初のツアー(読売新聞)よりH21.05.18紹介
日本ジオパーク(地質遺産公園)に「山陰海岸」として選ばれた鳥取砂丘(鳥取市)と浦富海岸(岩美町)の地質と地形を観察する初の「バスでめぐるジオスポットツアー」が17日あった。約30人の参加者は、砂丘の植物や起伏に富んだ海岸線で知られる浦富海岸のがけや斜面を見て回った。
砂丘横の地層がむき出しの斜面では、赤木三郎・鳥取大名誉教授が「砂丘は地層面に大山などの火山灰の堆積(たいせき)があることで、成立の歴史が測定可能な点でも貴重」と説明。参加者からは驚きの声が上がった。午後からは、花こう岩が波で削られてアーチ状となっている浦富海岸の千貫松島を訪れ、波の力の強さを学んだ。
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