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世界ジオパーク:山陰海岸が認定…国内4地域目(毎日新聞)よりH22.10.04紹介
世界的に貴重な地質や地形、断層、火山などを含む自然公園「世界ジオパーク」に、京都、兵庫、鳥取の3府県にまたがる山陰海岸が4日、認定された。
世界遺産の地質版といわれ、国内では昨年8月に選ばれた洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)に続く4地域目。ギリシャで開催された世界ジオパークネットワーク(GGN、本部・パリ)の会合で決まった。
京都府・丹後半島から兵庫県・但馬海岸を経て、鳥取市・白兎海岸に至る東西約110キロの区域。日本列島が大陸の一部だった約1億年前から、約2500万年前に列島が大陸から分かれ、日本海の拡大が終わる約500万年前にかけての地殻や海面の変動を伝える地質と、リアス式海岸や砂丘、火山など多彩な地形が見られる。
エリア内に山陰海岸国立公園を含み、世界で初めて地球磁場の反転説が提唱されるきっかけとなった国天然記念物玄武洞、1000年以上の歴史を持つ城崎や湯村温泉などがある。
GGNは、貴重な地質遺産として保護・保全を求めると同時に、地球の息吹を体感し、自然環境や地域文化を学ぶ学習や観光、交流の場とすることを求めており、山陰海岸ジオパーク推進協議会の中貝宗治会長は「世界ジオパークの名に恥じないよう活動を進めます」とコメントを発表した。
山陰海岸ジオパーク 推進協議会会長に聞く(日本海新聞)よりH22.10.02紹介
山陰海岸ジオパークの世界ジオパークネットワーク(GGN)加盟の可否が決まるGGNの会議(ギリシャ)が10月1日から始まり、3日か4日には判明する見通しとなっている。同会議に出席する山陰海岸ジオパーク推進協議会の中貝宗治会長(兵庫県豊岡市長)に加盟の手応えや今後の課題を聞いた。
―加盟の可否を待つ心境は。
不安はない。8月のGGN委員の現地審査では山陰海岸ジオパークについてしっかり評価してもらった。鳥取、兵庫、京都のガイドや地質専門家、学芸員らが審査でベストを尽くした。よい結果が出ると信じている。
―加盟を目指した理由は。
地域の誇りにつながるからだ。ジオパークという新しい視点で鳥取砂丘、玄武洞(豊岡市)、浦富海岸(岩美町)などをとらえ、2500万年や1億年という気の遠くなる時間を経て存在すると知ることで、地域がすてきに見える。片田舎に世界に通用する資源があると地域をアピールするチャンスになる。加盟は世界への窓を開く行為だ。
―GGN加盟で地域経済や住民意識に変化は起きるか。
起こさないといけない。ジオパークの概念は日本でほとんど知られていない。世界遺産と比べると雲泥の差だ。加盟しても何もしなければ変化は起きない。加盟をスタートにジオパークの魅力を磨き育てる。鳥取、兵庫、京都は近くでありながら結び付きの弱い地域。加盟で連携が強まり、ジオパークの魅力も増す。
―山陰海岸ジオパークの魅力とは。
リアス式海岸の浦富海岸、豊岡盆地の湿地、神鍋(豊岡市)の火山など多彩な地形や地質を抱えている。多様な生き物が住み、人間も適応してきた。鳥取砂丘近くでのラッキョウ作りのほか、田んぼでコメ作りをし、そのコメを使って酒を造るなど人間の文化がはぐくまれた。丸ごとがジオパーク。それらを学び、楽しむのが魅力だ。昼間は玄武洞や鳥取砂丘を見て、知的に興奮し、夜は日本列島形成の影響でできた温泉に漬かり、ズワイガニを食べて酒を飲む。それがジオツアー。「堅い」イメージがあるがそうではない。
―GGN加盟を見据えた山陰海岸の課題は。
質、量ともに充実したガイドの体制づくりが必要だ。また、観光客の「足」の確保は最大の課題。府県を横につなぐ交通網が未発達なので、整備促進に向け努力したい。
今回、山陰海岸が世界加盟できたら、マスコミに大きく報じてほしい。「ジオパーク」という言葉のシャワーを浴びることで人々に浸透する。まず関心を高めていきたい。
天然の奇形怪石がごろごろ=台湾の野柳地質公園(新華社通信)よりH22.09.30紹介
台湾最北端近くの野柳岬の付け根にある野柳地質公園。海水による浸食や風化によって全長1700メートルにわたって蕈状岩、燭状石、海食洞溝などの奇抜な景観が出来上がっている。
「蕈状岩」はマッシュルームのような形からその名前がつけられた。約1000年の歳月をかけて形成された天然の奇形怪石で、訪れる観光客にも人気。公園内に180個以上あり、形成の軌跡をたどることができる。
伊豆大島、地形もガイドも高評価 日本ジオパーク選定(asahi.com)よりH22.09.29紹介
伊豆大島が、貴重な地質や地形を保存し、教育や観光に生かす「日本ジオパーク」に選ばれた。日本ジオパーク委員会によると、日本でも珍しい黒色の玄武岩の活火山が広がっていて、ガイドの質も高いという。関東地方で初めての認定となり、地元は「ジオパークのモデルケースを目指して、活動していきたい」と活気づいている。
伊豆大島の中央部には、カルデラ地形と中央火口丘の三原山がある。三原山東部には裏砂漠と呼ばれる黒色の砂漠が広がる。地質や地形に詳しい大学教授らで構成される「日本ジオパーク委員会」(委員長、尾池和夫・元京都大学総長)が今月、認定した。
日本ジオパークは、地質や地形だけではなく、教育や普及活動が整えられていることも認定の条件になっている。伊豆大島には火山博物館があって地質や地形を学べることや、火山と人の暮らし、生き物を結びつけて説明するガイドの質や面白さが高く評価された。ガイドも、大島町主催の養成講座などを修了した人たちが案内する大島ネイチャーガイドクラブなどがあり、組織化されている。
伊豆大島ジオパーク構想推進委員会副会長で、島の観光協会長の白井岩仁さん(55)は「うれしかった。認定の名に恥じないよう、活動したい」と話す。
伊豆大島は人口約9千人。大島町は、少子高齢化による人口減少や景気の低迷などから、自然環境をいかした経済の活性化を掲げている。白井さんも「認定をどうやって地域活性に結びつけるかが大事」と気を引き締める。
次の目標は、世界版の世界ジオパークだ。日本では09年、洞爺湖有珠山(とうやこうすざん=北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の三つの地域が、国内で初めて認められている。今後は、英語でのガイド教育や案内板の設置などが求められる。白井さんは「世界での認定を目指して常に前進しなければいけない。まだまだ不備の点がたくさんある」と話した。
手始めに、地形や地質を地元の人に理解してもらおうと、小中学校の教諭を対象にした勉強会を開いたり、地元の子どもたちの遠足コースに取り入れてもらったりして普及に取り組む予定だ。
ジオパーク推進の先頭に(asahi.com)よりH22.09.27紹介
ギリシャで10月3日(現地時間)、山陰海岸を世界ジオパークに認定するかどうかを決める最終審査がある。新温泉町・山陰海岸ジオパーク館の谷本勇館長(67)は「絶対に認められると信じています」と期待を高める。
元小中学校長で日本地理学会員でもある谷本館長は、同海岸をジオパーク(地質遺産公園)にする構想が持ち上がってからは、町の調査研究専門員に任命され、昨年開館した同館に展示する約100点の岩石を採取するなど、推進運動の先頭に立ってきた。
地域の住民の勉強会や講演に呼ばれ、同館を訪れる小中学生たちに山陰海岸の成り立ちやジオパークの意義を教える忙しい毎日。「世界認定され、山陰海岸の素晴らしさがさらに広く知られるように」と審査の日を待ちわびている。
「ジオパーク」、東北勢も名乗り(NIKKEI NET)よりH22.09.25紹介
貴重な地形や地質を自然公園として保護し、学術研究や観光に生かす「ジオパーク」認定を目指す動きが東北でも始まった。東北では認定された地域はまだないが、火山や地震の痕跡、奇岩が連なる海岸、埋没林など候補地は多い。各地の住民団体や自治体は足元の「大地の遺産」を見つめ直し、地域おこしにつなげたいと期待する。
宮城県栗原市の山奥にある荒砥沢ダム。周りは一面の森だが、ダムのすぐ上流の斜面は長さ約1.3キロメートルわたり土がむき出しになっている。2008年6月14日朝に起きた岩手・宮城内陸地震に伴う巨大地滑りの跡だ。
ダム上流に人は住んでおらず部分的な防災工事を除き地滑り跡はそのまま残っている。ダムのすぐ下で温泉宿を経営する大場武雄さんらは「荒砥沢キャニオンを守る会」を結成しジオパーク認定を目標に活動中だ。
大場さんは地震当日、山が土煙を上げて流れ崩れる現場を目の当たりにした。地震後、現地を案内した国内外の地質学者から「これほど大きな地滑り跡は貴重。ぜひ保存すべきだ」と口々に言われ、価値を認識した。
大場さんらは地滑り跡を遠望できる場所や資料館を手弁当で作った。栗原市役所もジオパーク化までは踏み込んでいないものの、荒砥沢などの被災地を保存し、観光復興や防災教育に役立てることを検討している。
世界ジオパークは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援を受けた世界ジオパークネットワークが認証する。合計60カ所を超え、09年8月に日本も洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3カ所が登録された。
日本ジオパーク委員会が認定する国内版の日本ジオパークも11カ所ある。東北6県はまだ空白区だが、07〜09年に専門家が選んだ「日本の地質百選」(実際は120カ所)に16カ所が入った。その地元を中心にジオパーク認定に向けた運動が盛り上がりつつある。
青森県の下北半島は火山跡が霊場になっている恐山と宇曽利山湖、かつての陸地が水没した海底林、仏ケ浦海岸などユニークな地形が約20カ所ある。むつ市など5市町村は10年度中にジオパーク化を目指す協議会を発足させたい考えだ。
磐梯山を取り巻く福島県の3町村は今年3月に同様な協議会を設立済み。入り組んだリアス式海岸が続く三陸海岸(岩手県)、秋田県では栗駒山ろくの湯沢市、男鹿市と大潟村、白神山地南西側の八峰町が、ジオパーク認定を目標に団体や検討チームを設けている。
認定を受ければ観光客増が期待でき地域振興の一助になる。だが、認定には「ジオサイト」と呼ばれる珍しい地形や地質があるだけでは不十分。一帯を保全し見学者を案内できる地元での組織づくりも条件になる。
ジオパーク化の実現には役所や観光業界だけでなく、住民全体がその価値に気付き、保護やPRに協力することが不可欠だ。
ジオパーク:「白滝黒曜石」認定 「ガイド養成本腰」遠軽町長が意欲 /北海道(毎日新聞)よりH22.09.17紹介
第9回日本ジオパーク委員会は14日、特異な地質や地形など「大地の遺産」を保全活用する日本ジオパークに、遠軽町の「白滝黒曜石」を認定した。同町の白滝地区は黒曜石の原産地として国内最大級。旧石器時代に狩猟や狩りなどで使われ、黒曜石製の石器が多数発掘されている。
佐々木修一町長は「やっとスタート台に立った。この地域は植生も豊かで自然研究者の宝の山。ガイド養成に本腰を入れたい」と述べ、観光客などを呼び込むジオツーリズムの推進に取り組む考えを示した。
世界ジオパーク:室戸を加盟申請へ 阿蘇は見送り(毎日新聞)よりH22.09.15紹介
日本ジオパーク委員会(委員長=尾池和夫・元京大学長)は14日、貴重な地形や火山などが観察できる地域を自然公園として、教育や観光、産業に役立てる世界ジオパークネットワーク(GGN)に室戸(高知県)を加盟申請することを決めた。今後、GGN審査員による現地調査などを経て来秋に最終審査がある。もう一つの審査対象だった阿蘇(熊本県)の申請は見送られた。
GGNは、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が支援し、21カ国66地域が加盟する。国内では洞爺湖有珠山(北海道)▽糸魚川(新潟県)▽島原半島(長崎県)が昨年加盟したほか、既に加盟申請している山陰海岸(京都府、兵庫県、鳥取県)は10月に最終審査がある。
室戸は海側のプレート(岩板)が、陸側に沈み込む際にはぎ取られた堆積(たいせき)物を観察できる地質学的に重要な地。委員の中田節也・東京大教授は「質の高いガイドも増えた。行政と住民など現地が一体となってジオパークを推進する動きがある」と評価した。
また、委員会では白滝(北海道)▽伊豆大島(東京都)▽霧島(宮崎・鹿児島県)がGGN加盟の前段階となる日本ジオパークネットワークへの加盟を決めた。これで同ネットの加盟地は14カ所となった。
そろいのポロシャツでアピール 室戸岬世界ジオパーク(読売新聞)よりH22.09.11紹介
珍しい地質や地形を保護、活用する「世界ジオパーク(地質遺産公園)」に、室戸岬周辺の認定を目指す室戸市の小松幹侍市長や市幹部、15人の市議らが、PR用のポロシャツを着て10日開会の市議会に臨んだ。14日の候補地発表に向けて、一致団結をアピールした。
ポロシャツは市や市観光協会などでつくる室戸ジオパーク推進協議会が7月中旬に約300着を制作。青、青緑、黒、ピンクの4色あり、左胸には白字で室戸ジオパークのロゴをデザインし、背には「Muroto Geopark=Earth×People×Culture」とプリントした。一般販売も検討する。
すでに市職員が着ているが、議会でもPRしようと、市観光ボランティアガイドの会に所属する堺喜久美市議が8月、林竹松議長に全市議が着用するよう提案。市議や小松市長らが好みの色のポロシャツを自費で購入して臨んだ。
議会終了後、堺市議は「世界を目指すなら、議員が率先して意気込みを見せなければと思った。市民にも広げ、世界ジオパーク選定への機運を高めたい」と期待した。◇
室戸市はこの日、総額8300万円の一般会計補正予算案など14議案を提出。13日に一般質問が行われ、28日に閉会する。
「大地の遺産」ジオパーク登録へ 地域振興に各地で準備(asahi.com)よりH22.09.05紹介
世界的に貴重な地形、地層を認定する「世界ジオパーク」。世界遺産ならぬ「大地の遺産」とも呼ばれるユネスコ支援の国際的取り組みだ。これを教育や観光などの地域振興に活用しようと、県内各地の自治体が動き始めた。男鹿市・潟上市・大潟村ジオパーク推進協議会(会長=渡部幸男・男鹿市長)を皮切りに、八峰町や湯沢市でもジオパーク登録に向けた準備を進めている。
■男鹿・潟上・大潟が先陣
洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎)の3地域が昨年8月、国内初の世界ジオパークとなった。県内でも、男鹿、潟上、大潟3市村が先陣を切って今年4月、推進協を立ち上げた。日本海の形成など5千万年に及ぶ地層群が観察できる男鹿半島(男鹿市)、石油や天然アスファルトの地下資源がある近代化産業遺産・豊川油田(潟上市)、八郎潟を干拓した人工の大地(大潟村)の3地域一帯を「男鹿半島・八郎湖ジオパーク」として整備する計画だ。
県の日本海側最北端に位置し、世界自然遺産・白神山地のふもとにある八峰町。ここでも5月、県内2例目の八峰町ジオパーク推進協議会(会長=工藤英美・白神ネイチャー協会長)を設立した。町内8団体が参加。同町岩館から青森県深浦町にかけての海岸は、多彩な火山現象が岩石の形で観察できることが大きな特徴のひとつだ。
4年ほど前からこの地域の地質を調べている秋田大教育文化学部(火山地質学)の林信太郎教授(54)が専門家としてかかわっている。岩館海岸の地質調査や白神山地の成り立ちに関する研究に基づいて、ジオサイト(地形・地質などの見どころ)の選定や、ストーリー(成り立ちと仕組みを考える筋立て)づくりを進める。
林教授は岩館海岸についてこう説明する。
「火山の根っこ(マグマだまり)からマグマの通り道だった岩脈、出口の噴火跡まで、つまり地底から地上までの火山現象をすべて、1セットで観察できる場所なんです。もうひとつは白神山地の成り立ちがわかる。白神山地への立ち入りは難しいが、同じ地質をこの海岸で見ることができる。こうした地質学的資源は極めて貴重で、ジオパークとしてじゅうぶん魅力的だ」
また、同町でよく見られる段丘は、白神山地が隆起した証拠だという。「火山実験などを通して、楽しめるジオパークにしたい」と林教授。
同推進協は今後、隣接する深浦町との連携も視野に入れ、構想を進めていく方向だ。
■湯沢は鉱山と地熱地帯
湯沢市は市役所内に6月、関係職員11人のプロジェクトチームをつくり、住民参加型の推進協準備会に向けた作業を進めている。事務局の市まるごと売る課産業振興班の沼倉誠主幹は「市内にあるガイドの会や保存会、自然愛護団体と打ち合わせをしており、今秋にも準備会を立ち上げたい」と話す。来春にも推進協を設立したいという。
ここのジオパークのイメージは「地下からの贈り物」。事務局によると、栗駒山麓(さんろく)は、かつて日本一の銀山として栄えた「院内銀山」跡などに代表される鉱山と、上の岱地熱発電所、川原毛地獄、小安峡大噴湯、泥湯温泉、秋の宮温泉などの地熱地帯を抱えているためだ。このほか、渓谷や湖沼群などもジオサイト候補だという。
7月に講演会を開いたところ、会場に市民約140人が詰めかけた。アンケートの結果、参加者の8割強が興味を持ち、約9割がジオパークへの取り組みを進めるべきだと考えていることがわかった。
このため、市は「ジオパークの考え方は住民に浸透しつつある」と判断し、次のステップとして今秋の準備会を設定。市民に広く理解してもらえるよう啓発普及活動を繰り返しながら、「栗駒山をキーワードに、湯沢市らしいストーリーをつくっていきたい」と事務局は話している。
伊豆半島ジオパーク構想 海底火山の地形見学 (静岡新聞)よりH22.09.03紹介
伊豆半島のジオパーク構想の推進に向け、地域ごとに地質への理解を深める「伊豆半島ジオパーク構想地域研究会」が2日、西伊豆町でスタートした。地元住民や観光関係者ら約100人が参加。静岡大の小山真人教授を講師に、講演と地質見学ツアーで、海底火山活動によって形成された同町の海岸地形などへの理解を深めた。
小山教授は講演で、南洋の海底火山活動とプレートの衝突による伊豆半島の形成過程を説明した上で、「西伊豆は中でも、海底火山活動を風光明媚(めいび)な海岸地形で見ることができる世界的にも貴重なエリア」と強調。火山性の土石流と火山灰の堆積(たいせき)により海底で形成された堂ケ島や、マグマが固まった「柱状節理」の岩脈群がある浮島海岸などを具体例として挙げ、地質構造を詳しく解説した。
地質見学ツアーは堂ケ島や浮島海岸をはじめ、海底火山が変質した黄金崎など町内の5カ所を巡り、小山教授に熱心に質問する参加者の姿も見られた。研究会ではこのほか、県観光政策課の池谷広課長がジオパーク認定への道のりなどを説明し、「地域のみなさんの主体的な取り組みが不可欠」と呼び掛けた。
同研究会は各市町と県の協力で、11月末までに伊豆地方の6地域で開催する。
南アルプスのジオパークのポケットマップ作成(信濃毎日新聞)よりH22.09.01紹介
伊那市、飯田市、諏訪郡富士見町、下伊那郡大鹿村でつくる南アルプス世界自然遺産登録県連絡協議会は、2008年に学術的に貴重な地質が観察できる自然公園「日本ジオパーク」に認定された地域を広く紹介しようと、「南アルプスジオパークマップ」を作った。
認定後に南アを訪ねた人から、「見どころまでの道が分からない」との声を受けて作製。特徴的な地質が観察できる「ジオサイト」の場所やそこまでの道を示し、各ジオサイトや日本列島の成り立ちを図や写真で説明。アクセスしやすい宿泊、飲食施設も案内している。A2判に両面印刷。2万部を作り、4市町村の役場、博物館などに置き、希望者に配っている。
協議会事務局の伊那市政策推進課は「山深い場所もあり、観光客に分かりづらい。マップを手により多くの人に訪れてもらい、活性化につなげたい」としている。
ジオパーク認定へ始動 環白山悠久の里づくり協(富山新聞)よりH22.08.25紹介
白山市の旧鶴来町と白山麓(ろく)旧5村の各種団体でつくる「環白山悠久の里づくり協議会」の第1回白山・手取川ジオパーク検討ワーキング会議は24日、白山市鶴来支所で開かれ、同市全域のジオパーク(地質公園)認定を目指す本格的な話し合いが始まった。
ジオパークは科学的に貴重な地形や地球の成り立ちを知る上で重要な地質を持った自然公園で、日本ジオパーク委員会が認定する。同協議会ではワーキング会議を中心に協議を進め、今年12月ごろまでに基本構想案を作成、2011年秋の正式認定を目指す。
会議には、県白山自然保護センターの研究員や県観光局職員らで編成するワーキングチームの11人が参加。同地域の地質資源などの一覧が発表されたほか、尾口地区の鍾乳洞内を3次元計測器で計測した調査結果などが報告された。後半はジオパークの見せ方や誘客へのつなぎ方などを協議した。
協議会は10月に再びワーキング会議を開き、今回の意見をさらに検討して構想案をまとめる。
学者ら 室戸視察(asahi.com)よりH22.08.19紹介
特異な地形や地質を「地質遺産」として保全する世界ジオパーク(地質遺産公園)の認定を目指している室戸市の室戸岬周辺に17日、国内の申請地を選ぶための日本ジオパーク委員会の委員2人が入った。18日まで、現地視察する。
世界ジオパークは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で「世界ジオパークネットワーク」(事務局・パリ)が認証する。これまでにヨーロッパや中国など世界で約60カ所が認証され、日本からは洞爺湖・有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎県)が入っている。
この日、現地を訪れたのは、中田節也・東大地震研究所教授と菊地俊夫・首都大学東京教授。高知龍馬空港で、室戸ジオパーク推進協議会の親善大使になった「スーパーバンド」の2人が、テーマソングを歌って歓迎。室戸市では特異な地質を色濃く残す行当岬や室戸岬の最御崎寺、室戸岬灯台などを同協議会会長でもある小松幹侍・室戸市長らの案内で見て回った。
行当岬にある「キッチンカフェ海土」で、地元の人たちが考案した「付加体(ふ・か・たい)ケーキ」を試食。これはシフォンケーキの上にチョコレートで地質模様を浮き上がらせたケーキで、中田教授は「おいしいケーキでした。地殻変動の記録が陸上にいながらよくわかる所が室戸。これをどう伝えていくか、これからの取り組み次第だ」と話した。
審査の結果、候補地に入るかどうかは9月に発表される予定だ。
日本ジオパーク委員が阿蘇を視察(RKK熊本放送)よりH22.08.12紹介
地質の世界遺産とも呼ばれる、世界ジオパークの認定を目指している阿蘇地域を、日本ジオパークの委員が現地審査に訪れました。
ジオパークは、貴重な地質や地形を有し、それを教育や観光にも活用している地域のことで、阿蘇地域はカルデラなどの独特の地形や自然との関わりをもった人々の営みなどが評価され、去年10月に日本ジオパークに認定されています。
今回の現地審査は、来年審査が行われる世界ジオパークに申請する日本の代表地域を選定するためのもので、専門家でつくる日本ジオパーク委員会の委員2人がきのうから2日間の日程で訪れています。
きょうは、阿蘇中岳の火口などを視察し、地元のガイドなどから火山活動や防災対策などについて説明を受けました。
「(阿蘇は)世界ジオパークになる要素は十分にあると思います。
ただそれを見せるだけの体制が整っているかという面では不十分なところがあると感じます。
これからもう少し視察をして最終的にどういう報告をするか見極めたいと思います」(日本ジオパーク委員・中田節也東京大学教授)。
審査結果は、来月中旬に出される予定で、日本代表に選ばれれば、来年秋に選定される世界ジオパークの認定を目指します。
ジオパーク世界認定 地元意欲に好印象(asahi.com)よりH22.08.05紹介
山陰海岸ジオパーク(地質遺産公園)の世界認定について、現地審査に訪れていた世界ジオパークネットワーク(GGN)の視察委員2人が4日、視察を終え豊岡市内で記者会見した=写真。2委員は「地質や自然だけでなく、地元の人たちの意欲や知識も素晴らしかった」と、好印象を得たことを明らかにした。
ギリシャ人でエーゲ大准教授のゾウロス委員と、イギリス人で北アイルランド地質調査所職員のマッキーバー委員で、4日間の日程で鳥取砂丘や但馬の海岸、神鍋山などを回った。
2委員は特に印象に残ったこととして、コウノトリの保護・繁殖活動や、地元の人たちのジオパークの知識が深いことなどを挙げ、「より強いエリアの一体化や各ジオサイトの連携が望まれる」と助言していた。世界ジオパークに加盟できるかどうかは10月ごろに決まる。
雲仙岳災害記念館:ジオパーク情報スペース新設−−島原 /長崎(毎日新聞)よりH22.08.04紹介
島原市の雲仙岳災害記念館にジオパーク情報スペースがこのほどオープンした。昨年8月に世界遺産の地質版・世界ジオパークに認定された島原半島ジオパークの情報発信拠点として、夏休みを機に新設された。
スペースは記念館無料ゾーン内の25平方メートル。そこに▽タッチパネルで島原半島ジオパークを5分間で紹介するモニター画面▽火山の恵みや災害のつめ跡を見せるジオサイトや、お勧めコースを地図で示すパネル展示▽英語、中国語、ハングルのパンフレットコーナーなどがある。
テープカットした元島原市長の鐘ケ江管一・記念館名誉館長(79)は「ここに来て、ジオパークを多くの人に理解してもらいたい」と期待した。
山陰海岸の地質遺産認定目指す 遺産ネット審査員が視察(47NEWS)よりH22.08.02紹介
科学的に貴重な地形や地質の自然公園を地質遺産として認定する「世界ジオパークネットワーク」(GGN、パリ)の審査員2人が1日、山陰海岸を訪れ、鳥取砂丘などを視察した。
山陰海岸は鳥取県、兵庫県、京都府にまたがる海岸とその周辺の地域。多様な火成岩や断層が見られ、新生代から現在までの地形の変化を知ることができる。
審査員2人は午後4時ごろから鳥取砂丘などを視察し、同行した日本人の砂丘ガイドの説明を熱心に聞いていた。
「山陰海岸ジオパーク推進協議会」によると、審査員は今後、兵庫県、京都府を回る予定。審査結果は10月ごろに発表されるという。
世界ジオパークには昨年8月、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎)が日本で初めて認定された。
遼寧の巨大クレーター、地質公園に…5万年前の隕石落下の跡(サーチナニュース)よりH22.07.22紹介
遼寧省鞍山市の岬岩満族自治県はこのほど、同県にある「岬岩隕石坑」を地質公園とする計画を明らかにした。中国新聞社が報じた。
「岬岩隕石坑」は中国で確認された唯一の、隕石クレーター。5万年前の隕石落下で形成されたと考えられている。直径は約1800メートルで、深さは150メートル。地下500メートルまで隕石落下の証拠が残っている可能性があるという。
2009年11月30日に出版された専門誌「科学通報」で、同クレーターは隕石落下により形成されたとの研究結果が発表された。地形や岩石の分布、熱と圧力で変成した岩石の結晶などが証拠になった。
◆解説◆
地球上にある隕石クレーターとしては、米アリゾナ州にあるバリンジャー・クレーターが有名。同クレーターは短径1.2キロメートル、長径1.5キロメートルで、深さは約170メートル。約5万年前に、直径20−30メートルの鉄質隕石が時速4万キロメートル程度で落下したと考えられている。
「岬岩隕石坑」とバリンジャー・クレーターは規模が近いことから、隕石の落下・地表への激突により、同程度のエネルギーが放出されたと考えられる。
「地質公園」来春に申請 白山市、白山麓や手取川流域(富山新聞)よりH22.07.14紹介
白山市は13日までに、白山麓(ろく)や手取川流域のジオパーク(地質公園)認定を目指し、早ければ来年春にも日本ジオパークネットワークに認定を申請する方針を決めた。鶴来、白山麓の各種団体で組織する「環白山悠久の里づくり協議会」と連携し、地域の資源を再調査し、観光客らを案内するボランティアも育成する。
ジオパークは、科学的に貴重な地形や地質を持つ自然公園。市は化石が産出している白峰の手取層群や自然の造形が美しい手取渓谷のほか、尾口地区で見つかった県内唯一の鍾乳洞なども貴重な資源とみて、今夏から調査を急ぐ。白山麓に限らず、手取川流域の地質資源も再点検し、美川・伏流水群などの地質的価値も掘り起こす。
ジオパークの認定審査では、地質資源を観光や環境教育などに生かす取り組みも評価されるため、市は関係団体と対応を協議する。今秋には申請母体となる協議会を設置し、地域一体となって認定の機運を盛り上げる。
ジオパーク認定をめぐっては、環白山悠久の里づくり協議会が既にワーキンググループを設置し、資源調査に乗り出している。白山麓の活性化を図る活動でもあり、市も連携して取り組むことにした。
市によると、来春に申請した場合、来年6月にも現地調査が行われ、来年秋に日本ジオパーク委員会が審査結果を決める予定。国内のジオパークに認定されれば「世界ジオパーク」認定への道も開ける。市側は「白山と手取川流域の地質資源に光を当て、観光誘客にもつなげたい」としている。
ジオパーク構想で推進協設立へ 伊豆半島サミット(静岡新聞)よりH22.07.07紹介
伊豆半島の広域的な課題を議論する伊豆半島6市6町首長会議(伊豆半島サミット)が6日、伊東市和田の市観光会館で開かれた。“地質の世界遺産”と呼ばれるジオパーク構想の実現に向けて同会議は、各市町の実務者を中心とした「ジオパーク分科会」を設立した。また、本年度末までに推進協議会を設立し、具体的な普及啓発活動を進める方針を固めた。
分科会は、各市町の担当課長で構成し、県観光政策課、東部地域支援局、賀茂地域支援局もオブザーバーとして参加する。今後、同会議で決定した取り組みを推進するほか、事前協議や事務手続きを行う。
県は本年度の事業として、ジオパークの根幹となるテーマやジオサイトの候補、運営組織、想定事業費などをまとめた指針書の作成を小山真人静岡大教授に委託している。各市町はこの指針書を基に本年度中に推進協議会を設立する。来年度以降は各市町が主体となって事業を進める。
県は2013年度に日本ジオパーク認定、15年度に世界ジオパーク認定を目指している。各市町は今後、県と協働でジオツアーのガイド育成を行ったり、伊豆半島を5エリアに分けた地域研究会を開き、普及・啓発活動を行う。
県と伊豆半島6市6町首長会議は6日、伊豆半島ジオパーク構想シンポジウムを伊東市和田の市観光会館で開いた。地元住民や行政関係者ら約600人が参加し、ジオパーク構想実現に向けて意識を向上させた。
日本ジオパークネットワーク委員会の尾池和夫委員長が、ジオパークの概念や日本の地形の成り立ちなどを講演した。尾池委員長は、伊豆半島が世界に類を見ない地質遺産の宝庫とした上で、30年以内に震度6以上の地震が起きる可能性を指摘。「観光客に地震の危険性を隠すのではなく、大地の仕組みを知って正しい情報を観光客と共有することが重要」と述べた。
地元の観光関係者や教育関係者らによるパネル討論会も開かれた。これまでスポットが当たらなかった地質遺産の可能性について加藤賢二西伊豆町観光協会長は「ジオパーク構想は冷え切った伊豆半島の観光を復活させるためのラストチャンス」。安田昌代伊豆の国市観光協会長は「伊豆の素晴らしい自然を、まずわたしたちが勉強し直すことが大切」と述べた。
秩父の地形や地質を独自で調査 早大院生らが発表会(asahi.com)よりH22.07.06紹介
早稲田大学で地質学を研究する大学院生が4日、秩父市で「秩父『ジオパーク』想定ジオサイト34カ所」の発表会を開いた。秩父地域の魅力ある地質や地形のジオサイト(観察地)を独自に調査した。
発表したのは同大創造理工学研究科地球・環境資源理工学専攻の大学院生10人と、指導した高木秀雄教授。高木教授は日本ジオパーク委員会の委員でもある。同大は調査で秩父に長く入っており、発表はその「お礼の意味もある」という。
34カ所は秩父34札所に合わせた数字で、予備として12カ所を加えており、発表は計46カ所になった。長瀞の岩畳などをパワーポイントを使いながら説明。説明板の設置やジオサイト周辺の環境整備なども提案した。
秩父地域の1市4町は「日本地質学発祥の地」として、「秩父まるごとジオパーク推進協議会」(会長、久喜邦康秩父市長)を設立し、日本と世界のジオパーク認定を目指している。発表会に参加した同協議会事務局の秩父市の担当者は「認定申請の参考にしたい」と話していた。
地質遺産をじっくりと 勝山でジオパークセミナー(中日新聞)よりH22.07.05紹介
勝山市は4日、科学的、文化的価値がある地質遺産の自然公園「日本ジオパーク」として認定された市内の地質遺産に関するセミナーを開いた。登山などで日ごろから山に親しんでいる市民ら20人が、ジオパークの基本的な知識を学んだ。
「山に関する地質遺産」がテーマ。講師は福井大教育地域科学部の山本博文教授が務めた。
同市教育会館での座学では、大野市の経ケ岳(1625メートル)は100万年前に活動していたとされる火山で、地震などによって経ケ岳が崩れてできた岩塊が勝山市でも確認できることなどを紹介。
この後、参加者らは勝山市平泉寺町大矢谷の大矢谷白山神社に足を運び、経ケ岳から飛ばされたとされる高さ約30メートル、幅約30メートルの敷地内の岩をじっくりと観察した。
同市は6月にはセミナーを開くなど、「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」と銘打った地質遺産のPRに力を入れている。
自然観光マップ:来年の国体までに順次作製−−山口大 /山口(毎日新聞)よりH22.06.29紹介
山口大は25日、県内の洞くつや火山地形などの貴重な景観を紹介する自然観光ガイド地図「やまぐちネイチャリングマップ」を作製したと発表した。3月に完成した第1弾は「美祢市・秋吉台」「萩・阿武」の2種類。来年10月の山口国体までに、他に下関や岩国などを取り上げた計7種類を順次、完成させ、一般に無料配布する。同大は「選手や観光客らに地学的に貴重な『隠れた名所』を紹介したい」と張り切っている。
地図はA2判の両面カラーの折り畳み式。わき水の透明度が高く、湖面がコバルトブルーにみえる美祢市の「別府弁天池」や、約3000年前の杉の倒木が腐食せずに土中に残る阿武町の「宇生賀(うぶか)の埋もれ木」などを写真と解説で紹介している。
製作費は大学が負担し、各種類を6万5000部ずつ発行する。配布場所などは県や観光団体と協議する。会見した永尾隆志・同大准教授(火山学)は「住民にも関心を持ってもらい、将来、県内の自然が『世界ジオパーク』(世界地質遺産)に認定されれば素晴らしい」と期待した。問い合わせは、同大理学部企画係(083・933・5206)。
高知・室戸で「地質遺産」アピール 市が情報拠点開設(NIKKEI NET)よりH22.06.22紹介
高知県室戸市は21日、「室戸ジオパークインフォメーションセンター」を開設した。同市は貴重な地質資源を「地質遺産」として保存し、教育や観光資源として地域振興に役立てる「世界ジオパーク」の認定を目指しており、情報発信拠点とする。
同センターは室戸岬の先端付近でバス待合所として使っていた鉄筋コンクリート平屋建て(延べ床面積44平方メートル)を改装。パンフレットや同パークを5カ国語で紹介するDVDなどを置き、職員2人が常駐する。
室戸ジオパークは、国内候補地を審査する「日本ジオパーク委員会」から、案内看板や遊歩道の不備、地質を説明する専門のスタッフが不足していることなどを指摘され、これまで2年連続で国内候補地に落選した。その反省を踏まえて、同市は昨年11月に専門部署の「ジオパーク推進室」を設置、市民を募って18人のガイドも養成するなど体制を強化した。
4月末、日本ジオパーク委に国内候補とするよう3度目の申請。夏には現地調査が行われ、9月には結果が判明する見通し。市は「多くの人に利用してもらい室戸ジオパークの取り組みを知ってほしい」と語る。
伊豆半島ジオパーク構想 県、年内に推進指針書(静岡新聞)よりH22.06.13紹介
“地質の世界遺産”と呼ばれる「ジオパーク」の伊豆半島の認定に向け、県は年内にジオパーク推進指針書を作成する。7月6日には伊豆半島の6市6町と連携したシンポジウムを伊東市で開催。ジオパークの理念の普及啓発や機運醸成、将来の認定活動につなげる。
ジオパークは特異な地質と地形を見どころとする自然公園。国内では洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎)の3地域が世界ジオパークネットワーク(事務局・仏パリ)に認定されている。
認定により、自然遺産の保全や環境教育の推進、観光振興など地域活性化が期待される。今年2月には伊豆の首長が構想の推進に合意した。
ジオパーク推進指針書の作成は、認定に向けた構想を具体化するのが目的。伊豆ならではのテーマや特異な地質候補地、普及体制、想定事業費などを盛り込む。静岡大学の小山真人教授に事業を委託し、地元と協働して作業を進める。
伊豆地域では伊豆総合高の生徒による学習会が始まり、市民講座も予定している。今回の指針書作成と合わせ、来年度初めまでには「ジオパーク推進協議会」の設立を目指す。
世界ジオパーク:糸魚川、認定 道筋つけた学芸員、宮島さんに聞く /新潟(毎日新聞)より
H22.05.29紹介
◇「古里の魅力知って」
昨年、世界的に貴重な地質などを持つ自然公園「世界ジオパーク」(世界地質遺産)に認定され、注目を浴びている糸魚川市。自然の恵みを生かそうと認定に道を開いたのは、市立博物館「フォッサマグナミュージアム」学芸員の宮島宏さん(53)。認定までの道のりを聞いた。
◆「大地の公園」に
宮島さんは東京出身で、信州大や東北大大学院で地質学を学び、都立高で地学を教えていた。20年前、同ミュージアムが1994年4月の開館に向けて学芸員を募集しているのに応募し転身した。
学芸員1年目の91年の秋。糸魚川を「ジオパーク」(大地の公園)と名づけて整備を進めることを提唱した。世界ジオパークネットワーク(事務局・北京)が設立されたのは2004年で、ジオパークという言葉が認知される前のことだ。
博物館は基礎的な知識を学ぶ場と位置づけ、その後、野外に出て地質見学地を巡ってもらう仕掛けを考えた。
◆英語の解説板
07年から世界ジオパークを目指す準備を本格化。受け入れ態勢を整えるため、解説板には英語の説明をつけ、ガイドブックを作製。英語や地質の知識を持つガイドも養成した。見学地までの道を整備し、シャトルバスなど足の確保にも務めた。
08年12月に申請し、09年8月、国内では「洞爺湖有珠山」(北海道)、「島原半島」(長崎県)とともに認定された。マレーシアのランカウイ島で4月にあった世界ジオパーク会議には米田徹市長らとともに出席し、認定証を受けてきた。
◆活火山も地層も
「糸魚川ジオパークには活火山も古い地層も何でもあるのが特徴」と宮島さん。認定を機に地域おこしも図りたい考えだが、「一番は地元の子どもたちに古里の魅力を知ってほしい」と強調する。
山陰海岸ジオパーク:世界ネット加盟へ パンフでPR /兵庫(毎日新聞)よりH22.05.25紹介
山陰海岸ジオパーク推進協議会は、世界ジオパークネットワーク加盟に向けて機運を高めるためのPR用パンフレットとチラシを作った。
パンフレットはA4判8ページ。砂丘や海岸段丘、火山、断層、滝など多彩な地形や地質、名勝のカラー写真を多数あしらい、▽日本列島形成の過程▽
コウノトリやバイカモ、ブナ林などの豊かな生態系▽温泉や棚田、漁業などの暮らしと文化▽人と自然の共生の現状−−などを図版入りで紹介している。
A4判のチラシは、観光客に興味を持ってもらえるよう、「見る」「食べる」「学ぶ」「温泉」のテーマごとに、鳥取砂丘や但馬牛、神鍋スキー場など各地の見どころを掲載した。
07年度に作製したパンフレットは地質学的な説明が中心だったため、分かりやすく親しみやすいものを求める声に応えて作り直した。パンフレット1万部、チラシ5万部。関係市町に配り、イベントなどの際に配布する。
世界認定へ阿蘇PR ジオパーク申請公開審査(熊本日日新聞)よりH22.05.24紹介
「ジオパーク(大地の公園)」世界認定の申請に向けた公開審査が23日、千葉市の幕張メッセであり、国内認定を受けている阿蘇と室戸(高知県)の2地域の関係者が、地元の地質の魅力をそれぞれアピールした。
国内の世界認定申請地域を決める「日本ジオパーク委員会」が、ジオパークの周知を図ろうと初めて公開で実施。委員や研究者ら約250人が集まった。
審査では、阿蘇ジオパーク推進協議会事務局の担当者が火山噴火でできた巨大なカルデラや、火山と共生する人々の暮らしなどを紹介。委員からは「活火山が魅力だが、噴火した際、外国人を避難誘導させるシステム整備が重要」などの指摘があった。
申請地域は6月以降の現地視察の結果も踏まえ、秋に決定。選ばれた地域は12月の申請を目指す。
同日は、霧島(鹿児島県)など3地域を対象にした国内認定の審査もあった。現在の国内認定は阿蘇、天草市御所浦地域などを含む11地域で、うち3地域が世界認定を受けている。
館で学び海岸へ出よう(読売新聞)よりH22.05.18紹介
山陰海岸学習館学芸員 徳田 悠希さん 29
県立博物館付属の「山陰海岸学習館」(岩美町牧谷)の展示室が4月に全面改修されたのに合わせ、新たに地質学専門の学芸員として着任した。鳥取市から京都府京丹後市に至る山陰海岸の世界ジオパーク認定に向け、学術的な価値や自然の魅力を紹介する学習拠点として期待されている。新しくなった施設の魅力などを聞いた。
――展示内容が随分と変わりましたね
1981年に県営の「山陰海岸自然科学館」としてオープンしましたが、写真が置いてある程度で、地質や生物を詳しく説明する展示はあまりありませんでした。今回の改修で、山陰海岸の変化を年代別に解説したパネルや、生息する動物の等身大模型など約500点を並べ、博物館としての役割を果たせる施設になりました。
――体験コーナーも充実しています
「五感で学ぶ」がテーマの一つ。山陰海岸には、長年にわたってきれいな海水で洗われた鳴り砂の浜が多くあります。すり鉢とすりこぎを使って実際に音が鳴る様子を確かめたり、砂を顕微鏡で見たりするコーナーを設けました。動物の足跡が残る岩石は、一部触れてもらうことができます。
――山陰海岸の魅力とは
日本列島は約7000万年前から、徐々に大陸から離れていきました。山陰海岸には手つかずの自然が多く残され、地層や化石から日本海が形成された経緯やその間の環境の変化を確かめられる貴重なフィールドです。広大な鳥取砂丘を生かしたラッキョウ栽培のように、自然と人々の暮らしが深く結びついている点も面白いですね。
――ジオパーク認定では、自然公園としてどう活用しているかも評価のポイントと聞きました
学芸員が館に閉じこもるのではなく、地域の人や観光客を海岸に連れ出して自然を学ぶ機会を増やしたいと考えています。展示している岩石標本にも、住所や地図を添えました。現地へ足を運び、海岸の特徴を実感してもらいたいからです。そこで新たな疑問が生まれれば、改めて学習館を訪ね、学芸員に遠慮なく質問をぶつけてほしい。
16日には兵庫県の浜坂海岸と香住海岸の地質や生物を観察しながらバスで巡る「ジオスポットツアー」を行いました。6月27日には、地元の浦富海岸で石を拾い、オリジナルの図鑑をつくる催しを開きます。そのほか多くの野外観察会を企画しているので、ぜひ参加してみて下さい。
◆ トークメモ ◆
兵庫県加古川市出身。今春、大阪市立大大学院の後期博士課程を単位取得退学し、公募で山陰海岸学習館の学芸員になった。専門は古生物学。現在も職務の合間にサンゴの化石の研究に励んでいる。魚介類が好物で「モサエビは最高です」。
同館は午前9時〜午後5時(7、8月の土曜日は午後6時)開館。月曜定休。入館無料。
ジオパーク始動 認定実現へ連携強化を(秋田魁新報)よりH22.05.16紹介
貴重な地形や地質の保全を図りながら、観光など地域活性化にも生かそうという「ジオパーク」への取り組みが県内でも本格化してきた。3月に男鹿市など近隣2市1村で、今月7日には八峰町でジオパーク推進協議会が相次いで設立され、日本ジオパークネットワークへの加盟に向けて準備を進めている。本県の魅力を再発見し、地域振興につなげる起爆剤として注目される動きといえよう。
ジオパークとは地質遺産を核とした自然公園のことで、2004年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で設立された世界ジオパークネットワークが推進母体となっている。歴史はまだ浅いが、既に糸魚川(新潟県)など国内3カ所を含む20カ国の66地域が世界ジオパークとして認定済みだ。世界遺産が保護を目的とするのに対し、ジオパークは教育や観光などでの利活用にも目を向けていることから、認定を目指す動きは国内外で活発化している。
こうした状況を踏まえ、県内でも研究者が学術的価値の高い地質遺産に着目、ジオパーク認定を視野に数年前から地元と協議を重ねてきた。共同で「男鹿半島・八郎湖ジオパーク」を目指す男鹿市と潟上市、大潟村では、火山研究で世界の関心を集める目潟火山群を擁する男鹿半島と豊川油田跡、八郎潟干拓地が柱。八峰町では、火山活動の全容を今に伝える海岸線の岩石帯がメーンとなっている。
いずれの地域も「ジオパークとしての資質は十分有している」という専門家らの評価は心強い。ただし、ジオパークの認定審査では地質遺産だけでなく、利活用にかかわる運営体制がしっかりしているかという点も重視されることに留意しなければならない。官民と研究者らによる運営組織と財政計画、自然観察路やガイドによる具体的な教育・啓発システムが整ってこそ審査対象となり得るのであり、課題克服に向けては地域の連携を一層強化する必要がある。
世界ジオパークに認定されるためには日本ジオパークネットワークへの加盟が前提となることから、両地域の推進協議会とも来年度以降の加盟を目指して機運を盛り上げていこうと懸命だ。認定による特別な補助制度はないものの、知名度アップによる修学旅行などの誘客効果には大いに期待が持てよう。近年関心の高まっている知的ツーリズムのニーズに応えることで、本県全体の観光振興にインパクトを与える可能性も高いだけに、県も積極的に活動を支援していくべきではないか。
県内では両地域のほかに、院内銀山跡などを有する湯沢市も推進協議会の設立を検討している。悠久の歴史を刻んだ大地の真価を再認識しようという各地での試みは、住民の地域への愛着と誇りを高めることにもつながるはずだ。ジオパーク実現への挑戦を機に、物心両面で新たな付加価値を掘り起こしたい。
日本海の歴史たどろう(読売新聞)よりH22.04.26紹介
「世界ジオパーク」(地質公園)を目指す山陰海岸の魅力を伝える新拠点として、2月から改修工事が進められていた「山陰海岸学習館」(岩美町牧谷)が24日、オープンした。前日には鳥取砂丘の案内役「ジオガイド」が常駐する「鳥取砂丘ジオパークセンター」も鳥取市福部町の砂丘入り口に誕生。ジオパークの認定機関は8月、現地審査で自然公園としての活用ぶりを確かめる予定で、2か所の〈学習拠点〉は強力なPR材料として期待される。
県営山陰海岸自然科学館として1981年にオープンした学習館。これまで目立った展示替えがなかったが、内容を一新。約200平方メートルの展示室に、山陰海岸に生息する魚や貝の模型、日本列島が大陸から離れ、日本海と山陰海岸が今の姿になるまでを年代順に解説したパネルなど約500点が並ぶ。
鳴き砂で知られる琴引浜(京都府京丹後市)の砂をすり鉢に入れ、すりこぎでたたいて音が鳴るのを確かめるコーナーや、ガラスケースの上に乗って日本海海底の様子を一望できる大型模型も楽しい。
家族3人で訪れた岩美町岩本、会社員上山篤史さん(32)は「普段暮らす地元の海に、こんなに多様な生き物がいるとは知らなかった。パネルの解説も詳しく、分かりやすい」と満足そうだった。
これまでは海洋生物専門の学芸員しかいなかったが、改修を機に地質専門の徳田悠希さん(29)が赴任。「海と海岸が形作られた数千万年の歴史を地形や岩石からたどれるのが、山陰海岸の大きな魅力。館外に積極的に出て、地元の人や観光客に伝えていきたい」と張り切っていた。
一方、鳥取市が旧福部歴史資料館を改修した鳥取砂丘ジオパークセンターには、美しい風紋や砂丘植物を紹介するハイビジョンモニターや、起伏を再現したクリスタルジオラマなどが置かれた。
ジオガイドは2人。このうち元鳥取大乾燥地研究センター長の神近牧男さん(69)は「砂丘の景観や動植物には不思議がいっぱい。訪れる人の疑問に答えたい」と話していた。
県や市がこうした学習拠点の整備を進めたのは、2008年10月の国内候補地選定で一度、落選した苦い経験からだ。
認定には、地質や地形の価値に加え、地元が普及・教育活動をどれだけ活発に進めているかが重視される。山陰海岸は、この点が努力不足とされた。
この日、鳥取市内で認定に向けた決起集会があり、平井知事や竹内功・鳥取市長、学術関係者ら約120人が認定へ機運を高めることを誓い合った。
「島原半島ジオパーク」の面白さはジオツアーガイドにあり(PJニュース)よりH22.04.22紹介
日本で初めて「世界ジオパーク」に認定された島原半島ジオパークでは雲仙岳災害記念館、平成新山ネイチャーセンターを中心に火山の地形・景観を楽しむため、ジオパークをめぐるツアー「ジオツアー」観光客が増加している。
南島原市加津佐町の加津佐海水浴場に隣り合う、小さな火山「女島」で行われた地質調査に、筆者が同行することができた。有明海は干満の差が日本一であることは有名だが、調査に訪れた14日午後は干潮時にあたり、島の周りにある岩場が海に沈まないうちに調査を行えるということであった。
ちょうどそのころ、マレーシアでは「世界ジオパーク」認定授与式の真っ最中であっただろう。
「女島」は155万年前に海底に噴出した玄武岩のマグマ活動によって形成された。現在は地質調査が進行中で、いずれジオツアーに加わる予定だそう。大小の断層や針葉樹と思われる化石などが観察できる。
この日は「女島」の周囲を一周しながら、たっぷり3
時間をかけて行われた調査により、新たな発見もあったそう。この結果がジオツアーにも反映されるという。はじめはただの岩のかたまりに見えても、ジオツアーガイドによる説明で、生き生きとした数百万年前の地球の姿を想像でき、岩や石ころが私達に語りかけてくれるような感覚になる。ジオツアーの醍醐味がここにある。
■島原半島ジオパーク事務局おすすめのジオサイト
第1位「龍石海岸」では50万年前の雲仙火山のはじまりの地層を観察できる。
第2位「早崎玄武岩」では約430万年前に噴出したとされる溶岩流は島原半島のはじまりとされる。
第3位「平成新山」雲仙普賢岳の噴火で出来た最新の火山を観察できる。
ジオサイトをめぐるには個人でドライブがてら行くことができるモデルツアーがあるほか、ガイドが付くジオツアーに参加するには雲仙岳災害記念館がジオツアーイベントを定期的に行っている。また数人以上集まれば、ガイドがついてオリジナルのツアーを開催してくれるそう。参加したい場合は雲仙岳災害記念館またはNPO法人がまだすネット事務局で電話で受け付けている。
山陰海岸学習館:24日に新装オープン ジオパークの拠点に /鳥取(毎日新聞)よりH22.04.21紹介
岩美町牧谷の山陰海岸学習館が山陰海岸ジオパークの拠点施設としてリニューアルされた。24日にオープンする。地形・地質▽日本海とそこに暮らす生き物
▽体験学習の3部門構成で、展示パネルのテーマごとに色分けし一目で分かるように工夫されている。館内は、マンボウやサメなどのはく製がつるされ、海底にいるような気分も味わえる。
浦富海岸、鳥取砂丘などジオスポットの紹介コーナーでは、鳥取砂丘地層のはぎ取り標本や、時代別の代表的な岩石や化石のレプリカなどが展示されている。砂丘ができたメカニズムも分かりやすく解説。千代川の流域の岩石が浸食され、流されてできたもので、現在の砂丘は約1万年前に誕生した「新砂丘」。そもそもの誕生は氷河期で、その後も大山の火山灰が堆積(たいせき)したりと変化を続けているという。
日本海の構造や生き物を紹介するコーナーには、ガラスの床の下に全長3・5メートルの日本海の海底地形模型があり、海底の様子や日本海が閉ざされた海であることが体感できる。
体験学習のコーナーでは、顕微鏡や貝などの実物標本、豊富な関係図書が自由に使え、自由研究などの強い味方になってくれそう。生物と地学の専門スタッフが常駐するので鬼に金棒。
館のスタッフは「私たちが日本海の恩恵をどのように受けているのか知ってほしい」と話している。
目指せ「世界ジオパーク」各地で取り組み活発化(読売新聞)よりH22.04.19紹介
地球の成り立ちを知るうえで貴重な地形などを保護し、自然公園として活用する「世界ジオパーク」を目指す動きが活発化している。
室戸(高知)など8地域が、国内で初認定を受けた昨年の糸魚川(新潟)などに続こうと準備を進め、秩父(埼玉)など20地域で推進協議会が発足するなどの動きが出ている。
これまで国内で世界ジオパークに認定されたのは、大断層で知られる糸魚川と、地殻変動の跡が観察できる洞爺湖・有珠山(北海道)、火砕流の猛威を伝える島原半島(長崎)の3地域。認定証の授与が14日、マレーシアで行われた。
これに続くと期待されているのが、室戸や山陰海岸(京都、兵庫、鳥取)、阿蘇(熊本)など「日本ジオパーク」の認定を受けた8地域。日本初の認定でジオパークが知られるようになり、世界遺産のように観光客誘致にもつながるとの期待から、活動に弾みがついている。室戸では、地震隆起の跡や太古の地層があることを知ってもらおうと案内板を整備した。今年度に海岸部の遊歩道を整備するなど積極的な姿勢を示し、「世界」で認定を受けようと取り組みを加速させる。
「日本ジオパーク」認定機関の日本ジオパーク委員会などによると、秩父、下仁田(群馬)、磐梯山(福島)など少なくとも20地域も「世界認定」を目指し、推進協議会や研究会をつくるなどしている。
秋田県八峰町は、白神山地が「世界自然遺産」になっているが、世界ジオパークの認定も目指す。町の担当者は「『世界』の冠が二つそろえば、世界レベルの自然公園と肩を並べることができ、観光客誘致に弾みがつく」と狙いを語る。
認定のための審査は、地質や地形の価値に加え、地域が普及・教育活動をいかに活発に進めているかが、重要なポイントとなる。糸魚川では、市が大断層「フォッサマグナ」を観光や学校教育に活用する取り組みを進めてきた点が高く評価された。
日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人さんは「各都道府県で最低1地域は日本ジオパークに認定されるように、地域を支援していく」と話している。
◇世界ジオパーク◇ 貴重な地形や地層が残る地域を国際的に認定した地質遺産公園。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の支援する「世界ジオパークネットワーク」(パリ)が認定する。19か国の64地域が登録されている。普及活動が少ないと、認定取り消しもある。
三陸沿岸に「ジオパーク」(東海新報)よりH22.04.16紹介
地質資源を活用県が研究会を設立
気仙をはじめとする三陸海岸を地質遺産の「ジオパーク」として認定を目指す動きが活発化している。気仙3首長会議がジオパーク構想の研究に取り組む方向を確認しているほか、県が、「いわて三陸ジオパーク研究会」(座長・幸丸政明岩手県立大学副学長、委員6人)を設立。ジオパークの可能性について検討を開始し、自治体や民間団体による地域主体の推進組織の設立を支援する方向にある。
ジオパークは、地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園で、いわば世界遺産の地質版。ユネスコの支援で設立された世界ジオパークネットワーク(GGN)に加盟する世界ジオパークに、国内では昨年、洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が認定された。
世界ジオパークを目指すには、日本ジオパーク委員会(JGC、事務局・独立行政法人産業技術総合研究所)が認定する日本ジオパークに加盟し、推薦を得てGGNに加盟申請する流れ。
ジオパークは、地質遺産の保護やジオツーリズムなどを通じて持続可能な地域社会や経済発展の育成、地球科学に関する教育などの活動を行う。
県では昨年、三陸沿岸海洋産業振興指針を策定し、その中でジオパークの観点から地質・地形などの保護と教育や観光などの活用を促進するための方策を検討することを掲げている。
県が先月中旬、県庁で設立した三陸ジオパーク研究会は、アドバイザーの1人に日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人産業技術総合研究所主任研究員を迎え、沿岸地域などのジオパークの取り組みの可能性について今後、地質資源などを調査検討するもの。
本県は世界的にも価値ある地質資源に恵まれていながらこれまであまり活用されてこなかったとし、研究会設立にあたってジオパークの取り組みを契機に沿岸地域などの観光に新たな価値を付加し、地域経済の活性化や地域の関係者の意向に応じてジオパークネットワーク加盟などの目標を設定して取り組む必要性があるとしている。
具体的には、地域ワークショップを8月下旬から「大船渡・釜石」「宮古」「久慈」のエリアに分け、計3回開催する。国内ジオパーク先進地の関係者を講師に招き、各エリアの地質資源の特長や価値、活用と保全の取り組みについて話し合う。
ジオパークの機運を醸成するため、自治体、観光、商工、水産などの関係団体、企業、一般を参加対象に、来年1月にシンポジウム(宮古市予定)も開催する。こうした活動を通して地域関係者に情報提供し、地域主体の取り組みにつなげていく。
研究会では、調査検討の結果を取りまとめて10月下旬に中間報告、来年3月下旬に最終報告書を作成する。
県は、県北・沿岸振興費で実施し、「地域関係者に対してジオパークに関する情報を提供し、自治体や民間団体による推進組織の設立機運の醸成につながるよう支援していきた」と話している。
ジオパークの候補に成るものとして、大船渡市日頃市町樋口沢の国指定文化財「古生代シルル紀の地層」(約4億2000万年前)のエリアが挙げられている。樋口沢は日本最古のヒイシサンゴの化石が発見されているほか、古生代の地層が連続してそろっていることで有名。
同市で一昨年開かれた全国海フェスタで、特別講演した独立行政法人海洋研究開発機構の藤岡換太郎理学博士が樋口沢の岩帯をジオパークとするよう提言している。
本県でジオパークをいち早く提言した藤岡博士は、「研究会が立ち上がったことは非常に喜ばしい。ジオパークは岩手県の産業の活性化に大きな影響を与えるものとなるだろう」と話している。
世界地質遺産の認定証授与 洞爺湖有珠山など3地域(47NEWS)よりH22.04.15紹介
マレーシア北部のランカウイ島で14日、世界的に貴重な地質や火山などを持つ自然公園「世界ジオパーク」(世界地質遺産)に日本で初めて選ばれた洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎)の3地域の地元自治体首長らが出席して、銀細工でできたジオパーク認定証授与式が行われた。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で発足した世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)が選出した。
授与式に参加した新潟県糸魚川市の米田徹市長は「長年の夢がかなった」と笑顔。北海道壮瞥町の山中漠町長は「地域住民と遺産を支えていきたい」と緊張した表情で話した。長崎県島原市の横田修一郎市長も「火山との共生というテーマが伝わってうれしい」と認定の喜びを分かち合った。
洞爺湖有珠山には有珠山やカルデラ湖などがあり、糸魚川地域では本州中部を縦断する地溝帯「フォッサマグナ」など貴重な地形がみられる。島原半島は、雲仙・普賢岳で起きた大火砕流跡や火山活動がはぐくんだ温泉などが特徴的と評価された。
ひょうご東西南北:山陰海岸PRへ 国際ジオパーク会議、豊岡市長ら5人出席 /兵庫(毎日新聞)より
H22.04.12紹介
山陰海岸ジオパーク推進協議会は12〜15日、マレーシアで開催される第4回ユネスコ国際ジオパーク会議に会長の中貝宗治・豊岡市長ら5人を派遣し、山陰海岸の魅力と価値をアピールする。
ジオパークは、貴重な地質や地形を含む自然公園。山陰海岸は、日本海が形成された地球の活動を伝える場所で、08年に日本ジオパークの認定を受け、09年には世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)へ加盟申請している。
会議は、ネットワーク加盟の可否を審査する関係者も出席。15日に英語でスピーチと質疑応答する中貝会長は「世界ジオパークの一員となる意欲を見せるチャンス。“多様性”をキーワードに、文化や気候、風土、生物、ライフスタイルを魅力的に伝えたい」と意気込んでいる。
ジオパーク・ギャラリー開館(asahi.com)よりH22.04.06紹介
室戸市吉良川町の道の駅キラメッセ室戸の鯨館2階に3日、「室戸ジオパーク・ギャラリー」がオープンした。室戸ジオパークを内外にPRし、世界的に貴重な地質や地層をジオパーク(地質遺産自然公園)に認定する「世界ジオパークネットワーク」(GGN)入りを目指す。
ギャラリーは、室戸半島一帯に点在する変化に富んだ特異な地層や地質を見て回る前に、その成り立ちを知ってももらおうと開設された。地質を解説したパネルや室戸岬の地質を形成する砂岩や玄武岩などが紹介されている。専用の3Dメガネをかけると、室戸岬沖の海底地形が立体的に見える「飛び出す室戸ジオパーク」などの地形図も展示されている。
室戸ジオパーク推進協議会会長の小松幹侍室戸市長は「行当岬の遊歩道整備やガイド用掲示板の設置なども進み、ジオパークへの知識を深めてもらう取り組みが整ってきた」。ギャラリーの開設を世界ジオパーク認証へのはずみにしたい期待している。
なるほドリ:「霧島ジオパーク」は実現するの? /宮崎(毎日新聞)よりH22.04.03紹介
◆「霧島ジオパーク」は実現するの?
◇保護と活用へ月内に申請
なるほドリ 霧島連山を中心とした地域の「霧島ジオパーク」認定に向け、近く申請すると聞いたんだけど?
記者 国内の認定機関である日本ジオパーク委員会の受け付けは、26日が締め切りです。霧島ジオパーク推進連絡協議会(宮崎、鹿児島両県の5市2町)は21日の総会に諮り、直ちに申請予定です。
Q すぐに認定されるの?
A 書類審査とプレゼンテーション、現地審査の後、可否の結論が出るのは秋ごろの見込みです。
Q そもそもジオパークって何?
A 貴重な地形や火山など「大地(ジオ)の遺産」が残る自然公園です。世界ジオパークと国内版の日本ジオパークがあり、世界を目指すにはまず、日本ジオパークに認定される必要があります。
Q 何カ所くらいあるの?
A 世界ジオパークは、日本の島原半島(長崎県)など3地域を含む19カ国63地域(09年8月現在)。日本ジオパークは11地域です。
Q メリットは?
A ジオパークは地質遺産の保護だけではなく、活用も重視します。教育や観光、地域づくりにどう生かしているかも審査対象です。認定されると学術的価値はもちろん、自然公園として高水準のサービス提供能力を有しているという「品質保証」になります。
Q 「霧島ジオパーク」の価値は?
A 国立公園としての雄大、多様な景観▽100万年に及ぶ火山活動による火山地形と地質の多様性▽神話、古代史とのかかわり−−などが特徴です。活用面では、当初の申請予定を1年先送りして実績づくりに努めてきました。53人の登録ガイドを養成し、住民向けの講演会やフォーラムも開きました。協議会の構成員も5市2町の行政だけではなく、観光や特産品関係を含む37団体になりました。
Q 霧島ジオパークの範囲は?
A 国立公園区域より広く設定し、JR3線(日豊線、吉都線、肥薩線)に囲まれた地域になりそうです。ジオサイト(地質遺産)は約60です。
龍馬の足取りジオパークの視点で 雲仙岳災害記念館で企画展(長崎新聞)よりH22.03.30紹介
幕末の志士、坂本龍馬が歩いた長崎までの道のりをジオパークの視点で紹介する企画展「龍馬がやってきた!」が島原市平成町の雲仙岳災害記念館で開かれている。5月10日まで。入場無料。
島原は1864年2月、龍馬が本県の土を初めて踏んだゆかりの地。昨年夏、世界ジオパークに認定された島原半島のジオサイト(地質学的見どころ)と龍馬の足跡を絡めて紹介し、関心を高めてもらおうと企画した。
27日にあったオープニングセレモニーで河本冨士雄館長は「楽しみながらジオパークを理解できる内容。ぜひ多くの方に見てほしい」とあいさつ。会場には、島原街道など「龍馬の道」と当時の地図、島原半島の地質を丁寧に解説したパネル16枚などを展示。訪れた人たちは眉山や普賢岳、千々石断層などのパネルを見ながら、龍馬が歩いた当時の風景に思いをはせていた。
同日は、全国龍馬社中会長の橋本邦健さんが来館。「龍馬が目指した維新への第一歩」と題し、記念講演を行った。
ジオパーク:三陸の認定目指し 県が研究会、動き本格化 /岩手(毎日新聞)よりH22.03.24紹介
◇「地質遺産」に注目した自然公園
特色ある地質現象を保存し、観光や教育に生かす「ジオパーク」の認定を目指す動きが本格化してきた。県は16日、盛岡市内で、いわて三陸ジオパーク研究会(座長・幸丸政明県立大副学長)の初会合を開いた。リアス式海岸や国内で初発見された古生代シルル紀の地層など、県北・沿岸部で眠る「地質遺産」の科学的価値や活用策を探る。
ジオパークは、地形や地層など地球活動を示す「地質遺産」を見どころとする自然公園。日本ジオパーク委員会(JGC)が審査し、一部が世界ジオパークネットワーク(GGN)に推薦される。国内では、中央構造線が通る「糸魚川」(新潟県)や雲仙普賢岳がある「島原半島」(長崎県)など3カ所が世界ジオパークに加盟している。
県は、ジオパーク実現に向けた調査費用など来年度当初予算で県北・沿岸振興費530万円を盛り込んだ。研究会は今後、大船渡・釜石、宮古・岩泉、久慈の3地域に分けて、ジオパークに加える候補地(ジオサイト)を選定。1年間かけて、特色や、来訪客らに地質について案内する受け入れ態勢について、検討する。
日本ジオパーク委員会事務局である産業技術総合研究所の渡辺真人主任研究員は「岩手には、地質遺産は間違いなくある。継続的に運営できる態勢づくりが必要だ」と話した。
「地質遺産」活用策検討へ 岩手県三陸研究会が初会合(岩手日報)より H22.03.17紹介
岩手県沿岸地域での「ジオパーク」(地質遺産)の可能性を検討する県のいわて三陸ジオパーク研究会(座長・幸丸政明県立大副学長)は16日、県庁で初会合を開いた。2010年度に地質資源の特徴や活用に関する方策をとりまとめ、世界ジオパークの認定も視野に入れた地域の取り組みにつなげる方針だ。
同研究会は、地質や地形などの有識者7人で構成。今後、県内で見どころとなる地質資源を挙げながら、資源の価値や観光(ジオツーリズム)、教育面での活用策を検討し、ワークショップを開くことを決めた。
アドバイザーとして出席した日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人氏は「ジオパークは希少性を競うものではない。ガイドを養成し、遺産を固有のストーリーで分かりやすく説明することが大事だ」とし、津波を語り継ぐことも重要なテーマになると提案した。
本県はリアス式海岸などを有し、古生代カンブリア紀(5億4200万年〜4億8800万年前)から新生代第四紀(259万年前〜現在)に至る全時代の地層も分布するなど、地質の多様性は日本随一だ。
県は同研究会の最終報告を基に、沿岸地域でジオパークの推進組織設立の動きにつなげたい考え。将来的に日本ジオパークネットワークや世界ジオパークネットワークに加盟して、「ジオパーク」の認定を受けることも視野に入れている。
国内では09年に初めて、洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎)の3地域が世界ジオパークの認定を受けた。
ジオパーク構想/地元らしさにこだわって(河北新報)よりH22.03.15紹介
貴重な地形や地質をアピールして、「世界ジオパーク」の認定を目指す動きが東北各地で起きている。福島県では今月、「磐梯山ジオパーク協議会」が設立され、実現に向けて本格的な活動に乗り出ことになった。
地元にとってジオパークは、貴重な観光資源にもなりうる。その期待も大きいのだろうが、観光に偏るのは考えものだ。景観が持つ学術的な価値をできるだけ追究するとともに、地元としての姿勢や取り組みにも独自の魅力を織り込んでいくことが大切になる。
磐梯山ジオパーク協議会には、猪苗代、磐梯両町や北塩原村とそれぞれの商工、観光団体、県などが参加した。これからの活動としては、ジオパークに認定された先進地の視察や解説資料作成、出前講座とフォーラムの開催などに取り組んでいくという。
磐梯山(1819メートル)は1888(明治21)年7月、周辺の景観を一変させるほどの大噴火を起こした。桧原湖や秋元湖などの湖沼群はその時に形成されている。南側の猪苗代湖付近から眺めるときれいな円すい形の山だが、北側から見ると痛々しいほどの巨大な噴火口を持っている。
これが同じ山かと疑いたくなるほどの変わり様で、その二面性が逆にほかの山にはない磐梯山の魅力でもある。
だが、現在の景観を誕生させた噴火は、同時に大きな被害ももたらしている。犠牲者は気象庁によると461人、地元の「磐梯山噴火記念館」によると477人にも達し、明治以降では国内で最悪の火山災害だった。
ジオパーク認定を目指す際には、100年に一度あるかないかというほどの大災害だったという視点も不可欠になる。被災の様子をより地元で語り継ぐといった、独自の活動も求められるのではないだろうか。それは今後の防災の在り方にもつながっていく。
世界ジオパークには昨年8月、日本から初めて洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3カ所が選ばれ、国内の知名度も一気に上がった。これから認定を目指すところは多く、東北でも岩手・宮城内陸地震で大規模な地滑りが起きた荒砥沢ダム周辺(宮城県)や男鹿半島(秋田県)などで話が持ち上がっている。
本当にジオパークに値するなら何カ所あってもいいのだろうが、ただ特異な景観というだけでは物足りない。学術的な特質を調べ、その成果が多くの人に理解されることがまず必要だろう。価値を見定め、地元でしかできない活動を築くべきだ。
「世界遺産」のようなインフレ状態に陥るのを避けるためにも、しっかりと地に着いた取り組みが求められる。
下仁田町:大地の特徴生かし活性化、ジオパーク協設立 /群馬(毎日新聞)よりH22.03.09紹介
◇10年度中に地域作り基本構想
地形や地質など大地の特徴を生かした公園「ジオパーク」で地域を活性化しようと、下仁田町はこのほど、ジオパーク下仁田協議会(会長・金井康行町長)を設立し、10年度中に、ジオパークによる地域作り基本構想と日本ジオパークの正会員入りを進めていくことなどを決めた。
同協議会は、町内の自然活動団体、町商工会、山岳会などの代表ら計15人で構成。町とその周辺の地形景観の世界ジオパーク認定を目指すのが目的。初会合では「協議会で人づくりを話し合っていきたい」「地域の地形のすごさをよく知って、情報を発信していく」などの意見が出た。
町内には、切り立った柱のような奇岩でできた妙義山や、日本の地質百選に認定された跡倉クリッぺなど、ユニークな地形景観が残されている。
04年、ユネスコの支援で世界ジオパークネットワークが設立され、各国でジオパークの活動が推進されている。自治体を中心にして、自然遺産の保護、自然観察会、自然教育などの活動を通して、地域活性化を図るのが狙い。洞爺湖有珠山(北海道)▽糸魚川(新潟県)▽島原半島(長崎県)−−の3地域が09年8月、世界ジオパークネットワーク加盟のジオパークとして国内で初認定されている。
秩父地域を「ジオパーク」に! 1市4町が連携し再挑戦(MSN産経ニュース)よりH22.03.03紹介
科学的に貴重な地質資源や地形を中心とした自然公園「ジオパーク」への認定を目指し、埼玉県秩父地域の1市4町(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)など関連30団体が推進協議会を結成、取り組みを加速させている。秩父市は昨年、世界、日本双方でのジオパーク認定を申請したが、いずれも不認定に終わっていた。推進協議会は「日本地質学発祥の地」を合言葉に“リベンジ”を狙っている。
ジオパークとは、科学的に貴重な地質、地形などを複数含む自然公園。ユネスコが支援する組織によって認証される。日本レベルでは国内11カ所が認定、世界レベルではこのうち「洞爺湖有珠山」(北海道)など3カ所が認定されている。
推進協議会が認定を目指すのは、秩父市など1市4町にまたがる地域。秩父地域は新生代の地層が露出する「ようばけ」(小鹿野町)や、結晶片岩が広がる「岩畳」(長瀞町)などの地質資源に恵まれている。
また、秩父地域では明治10年代から、地質学の研究者がその地質資源を研究や教育に活用してきたという歴史がある。「県立自然の博物館」(長瀞町)の専門員兼学芸員、本間岳史さん(62)は「秩父は近代的地質学の先駆的な研究が日本で初めて展開された地域」と太鼓判を押す。
ただ、認定の前には課題も多い。昨年6月には、秩父市が世界、日本双方でのジオパーク認証を申請したが失敗に終わった。審査報告では、却下の理由に「ストーリー性がない」「住民の認知度が足りない」といった点が挙げられた。
本間さんは「地質遺産のすばらしさを来訪者に伝える『語り部』の活動が重視される。秩父では、ジオパークという言葉がまだ浸透していない」と指摘する。
そこで、秩父市が旗振り役となり、2月2日に推進協議会を結成。欠如していたストーリー性については「日本地質学発祥の地」をアピールする。また、認知度不足を解消するため、講演会や見学ツアーの開催、ガイドの育成などにもすでに取り組み始めている。
推進協議会は機運の醸成を待ち、平成23年度にも国内を対象に再申請を行う方針で、「最終目標は世界だが、まずは日本で認定されたい」と意気込んでいる。
秩父、横瀬など5市町 「ジオパーク推進協」設立(読売新聞)よりH22.02.23紹介
秩父市と横瀬、小鹿野、皆野、長瀞町の5市町が、「世界ジオパーク(地質公園)」に秩父地域の貴重な地形や地質の認定を目指し、「秩父まるごとジオパーク推進協議会」を設立した。世界ジオパークは、貴重な地形や地質を保全しながら、観光資源などに活用することを目指す活動で、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が支援する国際運営組織「世界ジオパークネットワーク」が推進している。2008年5月に日本ジオパーク委員会が設立され、国内では北海道の洞爺湖有珠山、新潟県の糸魚川など3地域が世界ジオパークに認定されている。
秩父地域には、長瀞町の景勝「岩畳」などがある。協議会の初会合には、5市町から首長や教育長、県秩父地域振興センター所長、各市町観光協会代表、NPO法人代表などが出席し、会長に秩父市の久喜邦康市長を選んだ。
浦富海岸(うらどめかいがん)ジオエリア学習会(鳥取県観光情報)よりH22.02.18紹介
浦富海岸 浦富海岸を含む山陰海岸の世界ジオパーク加盟に向けて、ジオパーク、浦富海岸についての学習会を開催します。
1日目は講義形式の学習会、2日目は遊覧船に乗っての現地学習会で、両日とも初心者向けの学習会です。
さあみなさん、日本海形成の地質を目の当たりにできる浦富海岸の魅力を再発見してみませんか。
開催日・場所
* 第1日目/平成22年3月7日(日) 9時30分〜12時頃
岩美町中央公民館 研修室
* 第2日目/平成22年3月13日(土) 10時〜11時30分頃
浦富海岸島めぐり遊覧船(9時50分までにお集りください。)
※どちらか1日だけの参加でもかまいません。
学習内容
* 第1日目(座学)ジオパークの意味と意義
浦富海岸・内陸地域のジオサイトの紹介 等
* 第2日目(現地学習会)遊覧船上からみる浦富海岸
※悪天候の場合は、陸路からの学習会になります。
定員
40名
参加費
無料
主催
鳥取県、岩美町
申し込み・お問い合わせ先
参加を希望される方は、2010年3月4日(木)までに下記へお申込み下さい。
岩美町役場自立推進課 TEL0857-73-1412
広域連携の推進重要 山陰海岸ジオパーク合同講演会(日本海新聞)よりH22.02.17紹介
山陰海岸ジオパークについて認識を深めてもらおうと放送大学鳥取、兵庫、京都の各学習センターが府県の枠を超え連携した合同講演会が16日、兵庫県新温泉町のジオパーク館で開かれた。鳥取学習センターの西田良平所長が「山陰海岸ジオパークの課題」をテーマに講演し、出席した住民や自治体関係者約140人は真剣な表情で聞き入っていた。
推進協議会の学術顧問も務めている西田所長は「世界登録された日本のジオパークはそれぞれの特色を出して申請した。山陰海岸の特色は日本海形成の歴史を知ることのできる地質遺産があること」などと指摘した。
その上で、鳥取砂丘が保全だけではなく、一部は農地として利用されている事例を挙げ、「世界登録後は持続可能な自然環境と地域社会を構築するという目標・理念を持つ必要がある。そのためにもエリア内で、産官学による広域連携をいかに推進していくかが課題」と訴えた。
このほかパネルディスカッションも行われ、「地域資源の活用による地域振興」をテーマに岡本英樹・新温泉町長ら4人のパネリストが意見を交換した。
リアス式海岸 古生代の地層 魅力訴え(読売新聞)よりH22.02.16紹介
県は新年度、三陸沿岸を中心に、貴重な地質の保存や活用を行う「日本ジオパーク」への登録に向けた活動をスタートさせる。将来的には「世界ジオパーク」への認定を目指す。世界ジオパークには、新潟県の「糸魚川」や北海道の「洞爺湖有珠山」などが既に選定されており、登録による知名度の向上や観光客の増加が期待される。
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が支援する活動で、地球の成り立ちが感じられ、継続的に研究や教育活動が行われている地域が認定される。日本ジオパークには現在、長野県の「南アルプス」や鳥取県や京都府などにまたがる「山陰海岸」など全国11地域が認定されている。ここで認定を受けると、世界ジオパークに登録する資格を得たことになる。
三陸沿岸は、南部が入り組んだ海岸線が続くリアス式海岸、北部は北山崎の断崖(だんがい)絶壁など雄大な風景が広がっている。また、背後の北上山地にも古生代の地層が残っており、県は「ジオパークに認定される要件を備えている」と判断した。
認定には、地質遺産としての価値が高いことに加え、ガイドツアーなど、知識の普及活動を行う運営組織があることも条件の一つとなる。
県は新年度、地質の専門家による現地調査を行った上で、その特徴や価値をまとめる。各地域で観光振興に取り組むグループなどとの勉強会も開き、ジオパークの活動を展開する運営組織の発足につなげたい考えだ。
県地域振興支援室の菊池正佳室長は「見るだけから、考える、という視点を加え、新たな魅力につなげていきたい」と意気込んでいる。
伊東で伊豆半島サミット ジオパーク構想、協力確認(静岡新聞 )よりH22.02.13紹介
伊豆半島の広域的な課題を議論する伊豆半島6市6町首長会議(伊豆半島サミット)が12日、伊東市で開かれた。川勝平太知事も出席し、伊豆ジオパーク構想への取り組み方や伊豆中央道の通行料金の在り方などについて話し合った。
伊豆ジオパーク構想について各市町の首長は地元のさまざまな地質遺産を挙げ、半島の中に点在している魅力をネットワークとして広げていくことを確認。佃弘巳伊東市長は「ジオパーク認定に向け、6市6町の組織づくりを進める。県にも協力をお願いしたい」と述べた。川勝知事は「“地球博物館”に値する伊豆の面白さをどのように組み立てるか、学識経験者を活用するなどしてアイデアをどんどん提示してほしい」と話した。
川勝知事は温泉資源を生かした地熱発電にも触れ、「地震や火山などの危険な面だけでない伊豆の大地のエネルギーを最先端の技術を駆使して活用していきたい」と意欲を示した。
意見交換では、複数の首長から「東駿河湾環状道路が伊豆中央道につながる前に通行料を無料にしてほしい」との意見が挙がり、川勝知事は「なるべく無料化を前倒しできるように検討したい」と述べた。
霧島ジオパーク/小林でフォーラム(asahi.com)よりH22.02.10紹介
宮崎、鹿児島県境の5市2町の官民一体でつくる霧島ジオパーク推進連絡協議会は14日、小林市の市中央公民館で「霧島ジオパークフォーラム」を開く。霧島連山の認定に向けて実績を積み、5月中旬までの日本ジオパーク委員会への申請を目指しており、「フォーラムの協議も認定推進に役立てたい」としている。
霧島ジオパークの取り組みは、同じ7市町による環霧島会議で2008年10月に提案されたのが始まり。ここで霧島ジオパーク推進連絡協議会が設立され、09年度中の申請を目指して準備を進めた。しかし、日本ジオパーク委員会の認定審査基準が実績重視に傾いたことがわかり、1年先送りを決めた。
その後、講演会や地域の自然環境を学ぶツアーなどに取り組んだ。09年10月からは鹿児島県霧島市や小林市でジオパークガイド養成講座を開催。座学のほか登山やバスツアーなどで実績を積んだ自然ガイドを「ジオガイド」とし、昨年末までに15人を登録した。
また、10年度早々には「ジオマップ」を作ることにしており、現在、データの取りまとめ作業を進めている。
推進協事務局(霧島市)によると、昨年末の参加団体は38。発足当時は行政中心だったが、県境を越えて観光協会、旅館組合などの民間団体も加わり「官民総ぐるみの運動体に育ってきている」という。
認定申請には、(1)日本初の国立公園になった雄大で美しく多様な景観(2)100万年かけて形成された長径30キロ、短径20キロの長円形火山体の「火山の博物館」としての価値(3)日本の神話、歴史・古代史とのかかわり(4)交通手段や宿泊施設などが充実し、短期間で複数のジオコースを見学できること
――という特徴を盛り込む予定だ。
14日のフォーラムは午前10時からで入場無料。日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人・理学博士、地質学が専門の井村隆介・鹿児島大准教授の2人が基調講演する。午後からは「ガイド・自然保護」「観光・特産品」「教育・学術」「イベント」の4分科会に分かれ、霧島を取り巻く現状や課題などを協議。その後、講演した2氏を交えてのパネルディスカッションがある。問い合わせは霧島市企画政策課霧島ジオパーク推進室(0995・64・0936)へ。
ジオパーク 地質学的に貴重な遺産が残されている自然公園。ユネスコ(国連教育科学文化機関、本部・パリ)が支援する世界ジオパークネットワークが、世界19カ国で64カ所(09年10月現在)を世界ジオパークに認定している。日本では09年8月、洞爺湖・有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が認定された。世界ジオパークに申請するのが日本ジオパーク委員会。霧島連山で取り組んでいるのは都城市、えびの市、小林市、高原町、鹿児島県霧島市、曽於市、湧水町の5市2町。
秩父の30団体連携/目指せ「ジオパーク」(asahi.com)よりH22.02.09紹介
◇秩父地域の豊富な地質資源
秩父地域を「地質公園」や「大地の遺産」と呼ばれる「ジオパーク」にしようと、秩父市など1市4町が県や環境団体と「秩父まるごとジオパーク推進協議会」(会長、久喜邦康・秩父市長)を設立した。日本と世界のジオパークの認定を目指しながら、「日本地質学発祥の地」とされる秩父の豊富な地質資源を活用し、研究や教育、地域振興に取り組むという。
◇推進協 認定目指し活動
「ジオ」は地球や大地を意味し、貴重な地形や地層が残る自然公園を「ジオパーク」と呼ぶ。地形や地層の保全に加え、ガイドや観察路整備などの活用策も重視される。世界ジオパークの認定は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が支援する世界ジオパークネットワーク、日本ジオパークは日本ジオパーク委員会がそれぞれ担当する。
昨年10月現在、「世界」のジオパークには、19カ国の64カ所が認定されている。そのうち、日本からは洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が認定された。「日本」には、この3地域を含む計11地域が認定を受けている。
秩父市も昨年6月、「世界」と「日本」の認定を申請したが、いずれも見送られた。審査では、秩父は「多種多様な魅力的なジオサイト(観察地)がある」「日本地質学発祥の地」などと評価もされたが、「具体的な活動が不足」「1市4町(秩父市と横瀬、皆野、長瀞、小鹿野4町)の理解や共通認識が不足」などの改善点が指摘されたという。
このため、今月2日に発足した協議会は陣容を拡大、構成団体も充実させた。秩父市だけではなく、市と共に昨秋「ちちぶ定住自立圏形成協定」を結んだ4町、県や県立自然の博物館、各市町教委、環境団体、観光協会、商工団体、鉄道会社など30団体が並ぶ。
協議会オブザーバーの本間岳史・前県立自然の博物館長は、秩父は地質遺産が豊富で日本地質学発祥の地であることを挙げ、「ジオパークにふさわしい」と指摘。その上で、秩父の主題を「地質の伝統と大地の恵み」とすることを提案し、主題に沿った活用策の検討や魅力あるジオパークづくりを求めている。
久喜市長は「まず『日本』の認定を目指し、将来的には『世界』を目指す。これにより、秩父の歴史や文化がさらに輝き、地域経済が発展することを願っている」と期待している。
雌阿寒岳の防災考える 岡田弘北大名誉教授らが講演 (北海道新聞)よりH22.02.05紹介
2008年11月に小規模噴火した雌阿寒岳の防災対策について考える「雌阿寒岳地域防災講演会」が3日、まりむ館で開かれ、火山専門家の岡田弘北大名誉教授らが講演した。
雌阿寒岳噴火対応計画検討会の主催。地域住民や観光関係者約70人が参加。釧路地方気象台防災業務課の大館英己課長が雌阿寒岳の活動状況について「現在、火山活動は低調に推移している。火口周辺に影響を及ぼすような噴火の兆候もない」と説明した。
岡田名誉教授は「雌阿寒岳とどう仲良く付き合うか」と題して講演。観光地として影響の大きい風評被害を防ぐ方法について、「現状をしっかりと把握した上で、過去の経験やハザードマップを活用して対応してほしい」と呼び掛けた。観光地として貴重な地質を観光などに役立てる自然公園「ジオパーク」の取り組みを進めることも提案した。
人材育成と地域発展へ 高萩市と茨城大が協定(読売新聞)よりH22.01.29紹介
茨城県高萩市と茨城大学は26日、まちづくりや地域振興、教育文化面などで、双方が人材の育成と地域発展に協力する協定を結んだ。同市が大学と協定を結ぶのは、東北福祉大(仙台市)との防災・災害時の相互支援協定、常磐大との子育て支援協定に次いで3例目。
茨城大の池田幸雄学長は協定調印後、旧KDDI跡地の電波望遠鏡や市出身の地理学者長久保赤水にふれ、「銀河やブラックホールの情報を高萩から世界に発信したり、理科教育にも協力したい。地質遺産を生かして地域振興する県北ジオパーク構想は、赤水の功績とも一致する。多方面で連携し、活性化に尽力したい」と抱負を述べた。
草間吉夫市長は「理科教育の充実や町づくりへの大学の助言」に期待を表し、学生の実地教育の場として協力する考えを示した。
イオン、隠岐を「世界ジオパーク」に 応援カード発行(NIKKEI NET)よりH22.01.28紹介
イオンは、島根県の隠岐諸島を地質版の世界遺産「世界ジオパーク」に登録することを目指す隠岐ジオパーク推進協議会と提携し、4月から電子マネーの「WAON(ワオン)」が扱えるカード「隠岐ジオパークワオン」を発行する。同カードでの利用金額の0.1%相当額をイオンが同協議会に寄付し、自然保護や登録に向けた活動を支援する。
同カードにはローソク島など隠岐の観光名所をデザインした。島根県内を含む西日本のイオンの店舗などで1枚300円で発売する。販売目標は初年度3万枚。決済機能を持つほか観光スタンプラリーなどにも使える。
他のワオンのカードと同様に、イオン各店舗を含む全国の約4万5500店(昨年末時点)で利用可能。今後は隠岐諸島でも土産物店や観光施設などから加盟店を募り、100カ所近くで決済できるようにする方針。
隠岐諸島は昨年10月に日本ジオパーク委員会から「日本ジオパーク」に認定された。隠岐4町村などで作る推進協議会は11年にも世界ジオパークに認定されることを目指している。
室戸岬 ジオパークの魅力携帯で(読売新聞)よりH22.01.26紹介
室戸市の室戸岬にある地質遺産「室戸ジオパーク」の魅力を、携帯電話で簡単に知ることのできるホームページサイトの試験運用に、室戸市や同市観光協会などでつくる「室戸ジオパークモビリティサポート検討協議会」が取り組んでいる。室戸岬周辺の17か所には、携帯電話で読み取れるQRコード付きの看板を設置しており、その場で説明が瞬時に読めるようにした。
昨年11月にサイトの試験運用を開始。日本、英、仏、中国、韓国の5か国語に対応する。地震隆起の跡や、5000万〜3000万年前の地層などの貴重な地質がそろうが、専門用語では一般の人には想像しにくいため、地層の成り立ちを動画や紙芝居で視覚的に紹介している。点在する地層や岩の距離を地図を使って表示。市内の飲食店、観光、宿泊施設も掲載した。
これまでに約3400人がサイトを利用。アンケートでは、行き方が分かりやすい、手軽などと好評という。4月からは新たに団体を設立して内容を充実させ、本格稼働させる。ホームページ(http://www.murotogeopark.com/)。
官民10団体が県連絡協(読売新聞)よりH22.01.26紹介
山陰海岸の世界ジオパーク(地質公園)認定に向けた機運を盛り上げようと、官民10団体が25日、県連絡協議会を設立した。県と鳥取市、岩美町のほか、鳥取商工会議所、浦富海岸ジオパーク協議会、県漁協などが加盟。各団体の意見交換の場として月1回をめどに集まり、鳥取砂丘や同海岸など周辺の保全活動や観光PRを一体になって行う。
この日は同市役所で設立会議があり、会長に藤縄匡伸・同商議所副会頭を選出。鳥取大の西田良平・名誉教授と岡田昭明・地域学部教授が学術顧問に就いた。
会議では、観光ガイドの養成や観光ルートの設定などについて検討していくことを確認し、ジオパーク認定の意義について住民に浸透させていくことが大切といった意見も出た。
鳥取、兵庫、京都の3府県でつくる「山陰海岸ジオパーク推進協議会」は昨年12月、認定を求める申請書を世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)に提出しており、今夏にも現地審査が行われる見通しという。
地質ガイド育成講座…世界ジオパーク目指す天草市(読売新聞)よりH22.01.25紹介
天草市は24日、恐竜やアンモナイトの化石が発見され、「化石の島」として知られる同市御所浦町で、来島者に町の地質について説明するボランティアガイドの育成講座を開いた。講座は計3回。参加者には町で見られる化石や地層の基礎知識を習得してもらい、観光客の受け入れ態勢の充実を図る。
同町は昨秋、貴重な地質遺産を地域振興に生かすことを目的とした「日本ジオパークネットワーク」(JGN)に登録された。市は世界ジオパークネットワーク(GGN)への登録を目指しており、GGNの認定審査では、特色ある地質を教育や観光に生かす取り組みが厳しくチェックされるため、住民ガイドを育て町全体で観光振興を図ろうと初めて企画した。
講座には島民ら約30人が参加。初回のこの日は、ジオパークについて理解してもらおうと、市の担当者が「世界遺産が貴重な場所の保護を目的としているのに対し、ジオパークは保護と活用の両方を重視している」などと説明した。
2月7日の2回目では、白亜紀の地層から見つかった国内最大級の肉食恐竜の歯やアンモナイトの化石などについて基礎知識を学ぶ。同21日の最終回では島内の化石採集場を訪れ、習得した化石の知識を生かして観光案内の練習を行う。市は3月7日にガイドの認定試験を実施し、参加者に受けてもらう予定。
★できることなら、地質ガイドとして参加してみたい。有意義な人生に繋がりそうな気がする。福岡近辺で盛上ってほしいけど、難しそうだ。
岩手・宮城内陸地震:荒砥沢ジオパーク構想 入念に検討し、推進 /宮城(毎日新聞)よりH22.01.21紹介
08年6月の岩手・宮城内陸地震で出現した栗原市栗駒の荒砥沢地滑り地形の対策工事と景観の活用に関する4回目の検討会が20日、同市で開かれた。検討会は同市や地元住民らが構想する「ジオパーク(地質遺産)」化については、活用段階での入念な検討を前提に推進することを決めた。
ジオパークは、地震や火山の噴火などで出現した特異な自然地形を一定の手を加えて保全し環境・防災教育の場にする。検討会は荒砥沢一帯を管理する東北森林管理局の主催。東北学院大教養学部の宮城豊彦教授ら土木・地質の専門家や佐藤勇市長、耕英地区の住民ら委員7人が、森林局の対策・活用計画の妥当性を検討しており、今回が最後の会合となった。
検討会では、地滑り地形の後背地を通る生活道路「市道馬場駒の湯線」の安全確保や、荒砥沢ダムへの土砂流出の防止を基本にした安全安心に最低限必要な対策工事に限定することを確認。他の部分は当面、対策工事をせず自然の復元に委ねることとした。
さらに工事施行後、多様な方法で地滑りや崩落、土石流にかかわる監視を行う必要性を指摘。地形の新たな変容現象を確認した場合には直ちに対策工事を行うとした。
検討会見解は宮城座長らが取りまとめ、森林管理局のホームページで近く紹介する。
平成新山 入山規制緩和を ガイド付き登山目玉に シンクタンクが提言 長崎市(西日本新聞)よりH22.01.20紹介
長崎市のシンクタンク「ながさき地域政策研究所」は19日、1990年からの雲仙・普賢岳噴火で生まれた平成新山(1483メートル)の入山規制を緩和し、ガイド付きの登山ルートを設定して雲仙観光の目玉とする提言をまとめ、島原半島の3市に提出したと発表した。
溶岩ドームが成長した平成新山は国の天然記念物に指定。噴火は96年6月に終息宣言が出たが、内部はいまだに高温を保っており、岩石の崩落の危険性があるとして一般の立ち入りは禁止されている。
提言は、試験登山の名目でガイド付き入山のみ許可▽登山ルートを設定し直す▽ガイドを養成する‐というもの。少なく見積もっても年7万5千人の登山が見込め、宿泊需要も期待できるとしている。今後、地元町づくり団体などに検討会議設立を呼び掛けるという。
同研究所の佐藤仁事務局長は昨年11月の防災視察登山に同行。ごつごつした溶岩が広がる山肌の一部には植物が生えており「地球の誕生を実感させる山で、(地質版世界遺産の)ジオパークのシンボルそのもの。保存しながら活用していくべきだ」と語った。
霧島ジオパーク 申請へ実績着々(asahi.com)よりH22.01.17紹介
鹿児島、宮崎両県境の霧島連山をジオパークに認定してもらおうと、県境を越えた5市2町が2月にも、日本ジオパーク委員会への申請手続きに入る。官民一体で作る霧島ジオパーク推進連絡協議会が同月ごろから申請書作成を始め、5月中旬までに同委員会に申請する予定。審査結果は秋ごろ出る見通しだ。
霧島ジオパークの取り組みは、同じ5市2町でつくっていた環霧島会議で2008年10月に提案されたのが始まり。そこで霧島ジオパーク推進連絡協議会が設立され、09年度中の申請を目指して準備を進めた。しかし、日本ジオパーク委員会の認定審査基準が実績重視に傾いたことがわかり、1年先送りを決めた。
その後、実績づくりのため講演会や地域の自然環境を学ぶツアーなどに取り組んだ。09年10月からは霧島市や宮崎県小林市でジオパークガイド養成講座を連続して開き、3月まで続ける。座学のほか登山やバスツアーなどで実績を積んだ自然ガイドをジオガイドに登録する。昨年末で15人が登録済みだ。
また、10年度早々には「ジオマップ」を作ることにしており、現在、データの取りまとめ作業を進めている。
推進協事務局(霧島市)によると、昨年末の推進協参加団体は38。発足当時は行政中心だったが、県境を越えて観光協会、旅館組合などの民間団体が参加しており「官民総ぐるみの運動体に育ってきている」という。
認定申請書には、(1)日本初の国立公園になった雄大で美しく多様な景観(2)100万年かけて形成された長径30キロ、短径20キロの長円形火山体の「火山の博物館」としての価値(3)日本の神話、歴史・古代史とのかかわり(4)交通手段や宿泊施設などが充実し、短期間で複数のジオコースを見学できること――という特徴を盛り込む予定だ。
2月14日には、小林市の小林中央公民館で「霧島ジオパークフォーラム」を開く。講師は日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人・理学博士、井村隆介・鹿児島大准教授が務める。講演のほか分科会では自然保護、教育、観光、広報などについて話し合う。
■キーワード
ジオパーク 地質学的に貴重な遺産が残されている自然公園。ユネスコ(国連教育科学文化機関、本部・パリ)が支援する世界ジオパークネットワークが、世界19カ国で64カ所(09年10月現在)を世界ジオパークに認定している。日本では09年8月、洞爺湖・有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が認定された。世界ジオパークに申請するのが日本ジオパーク委員会。霧島連山で取り組んでいるのは霧島、曽於市、湧水町、宮崎県都城、えびの、小林市、高原町の5市2町。
ジオサイト見どころ紹介 説明板など10カ所設置(日本海新聞)よりH22.01.08紹介
地元にある山陰海岸の地質遺産(ジオサイト)をアピールするため、兵庫県新温泉町は町内計10カ所に、ジオサイトの地質学的特徴などを解説した「ジオサイト説明板」と、地図などを使い山陰海岸エリア全体の魅力を紹介する「総合案内板」を設置した。
山陰海岸ジオパーク推進協議会が本年度末までに、3府県6市町の山陰海岸エリア全体でジオサイト説明板を約40カ所、総合案内板を各自治体に数カ所ずつ設置する計画で、新温泉町が昨年12月中旬までに先行設置した。いずれも日本語と英語で見どころを紹介している。
ジオサイト説明板は三尾大島、城山園地、浜坂県民サンビーチ、穴見海岸、七坂八峠、湯村温泉ポケットパークの6カ所、総合案内板は山陰海岸ジオパーク館、JR浜坂駅、八田コミュニティセンター、薬師湯の4カ所に設置した。事業費は約550万円。
「宝の大地」で観光客誘致(読売新聞)よりH22.01.03紹介
「化石の島」で知られる天草市御所浦、世界有数のカルデラが広がる阿蘇両地域に昨年10月、朗報が届いた。日本ジオパークネットワーク(JGN)への加盟を認められたのだ。JGN加盟は、優れた地質遺産と評価される「世界ジオパーク」認定の前提となる。豊かな自然を生かした観光浮揚への可能性の広がりに関係者は期待を寄せている。
18の島からなる御所浦町。このうち、御所浦島の烏峠(からすとうげ)へ続く道を上ると、高さ約20メートルの山肌が露出していた。「白亜紀の地層です。あちこちに貴重な化石が眠る『宝島』なんです」。御所浦アイランドツーリズム推進協議会事務局長の三宅啓雅さん(55)は誇らしげだ。
観光といえば釣りが主だった人口3600人の島が脚光を浴びたのは1997年。島の「白亜紀の壁」と呼ばれる地層から、国内最大級の肉食恐竜の歯が発見されたのだ。町はこれを機に観光振興に本腰を入れ、当時、町の観光係だった三宅さんは先頭に立ち、修学旅行生の誘致に奔走した。
2001年。初の修学旅行生が訪れ、化石発掘や伝統漁の体験に喜ぶ姿に、三宅さんは「島の日常が観光資源になる」と確信。島民の家に学生らを泊める民泊も始まり、今は約30戸が受け入れる。島民と家族同然に接し、島の暮らしを体験できるツアーは人気が高い。
だが課題は残る。世界ジオパーク認定では、地質の貴重さだけでなく、それが教育や観光、文化振興にどう結びついているかも評価対象となる。地元の受け入れ態勢は、厳しくチェックされる項目の一つだ。
地層のボランティアガイドは現在5人ほど。島民の多くは「化石や地質は難しい」と敬遠する。このため、ガイド養成講座を開き、受け入れ態勢を強める考えだ。三宅さんは「これまでの取り組みは、認定に向けて強みになる。国内外の観光客であふれる『世界の御所浦』となるよう島を盛り上げたい」と意欲を燃やす。
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「石に亀の甲羅の様なひびがあるのは、火砕流が冷えて出来たものです」。南阿蘇村のトレッキングコース。南阿蘇旅案内人協会長の古澤順正さん(59)の説明に、15人ほどの案内人がうなずいた。
年間約3万人が訪れる阿蘇トレッキング。約100人の案内人が野草や樹木、火口の成り立ちなどを解説するツアーが好評だ。案内人をとりまとめる財団法人・阿蘇地域振興デザインセンターは、世界認定を見据え、案内人の地質への知識を深めるための研修を昨年10月から始めた。将来は「ジオツアー」を企画し、温泉や火山信仰など火山と共生してきた地域の魅力を伝え、山歩き客の長期滞在につなげる構想もある。
「御所浦や既に世界認定された長崎県・島原半島とも連携し、『九州のジオパーク』として世界に発信していきたい」。センターのジオパーク担当、石松昭信さん(40)は夢を膨らませる。
悠久の時に育まれた二つの「宝の大地」が、世界に認められる日はそう遠くないかもしれない。
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県内の豊かな自然の恵み、伝統文化、最新技術を生かし、明日を拓(ひら)こうとする人たちを紹介します。
三陸を世界地質遺産に 岩手県、認定視野に検討(岩手日報)よりH21.12.24紹介
県は、三陸地域を中心に世界ジオパーク(地質遺産)の認定も視野に「ジオパーク」の取り組みを行う方向で検討に入った。貴重な地形や地質を有する自然公園を保全し、教育や観光につなげる新しい地域振興策の一つ。本県はリアス式海岸を有し、古生代カンブリア紀から全時代の地層が分布するなど豊富な地質遺産が特長。県は専門家の意見を聞きながら、地形や地質の見どころや活用策などを検討していく方針だ。
ジオパークは貴重な地形や地質、火山、断層などを見どころとする自然公園を保全し、教育や観光面での活用を通じた地域活性化を目指す取り組み。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で2004年に設立された世界ジオパークネットワーク(事務局・パリ)を中心に、世界的に活動が広がっている。今年は日本で初めて洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟)、島原半島(長崎)の3地域が同ネットワークから世界ジオパークの認定を受けた。
本県は、複雑に入り組んだリアス式海岸などを有する。古生代カンブリア紀(5億4200万年〜4億8800万年前)から新生代第四紀(259万年前〜現在)に至る全時代の地層も分布しており、地質の多様性は日本随一。
ジオパーク学習会:内陸地震地すべり体験を活用−−あす栗原で /宮城(毎日新聞)よりH21.12.22紹介
昨年6月の岩手・宮城内陸地震で出現した栗原市栗駒の荒砥沢地すべり地形の「ジオパーク構想」を進める同市は23日午後2時から栗駒の「みちのく伝創館」で市民を対象にした「ジオパーク学習会」を開催する。
ジオパークは地震や噴火などの地球活動でできた自然地形を公園として保存し防災や科学教育に生かす取り組み。当日は東北森林管理局森林整備部の笠井史宏専門官ら2人が「荒砥沢地すべり対策と出現した地形・景観の活用について」と題して報告。産業技術総合研究所の渡辺真人主任研究員が「ジオパーク−−地形・地質を活用した地域振興」をテーマに講演する。
22日正午までに同市田園観光課に電話で申し込む。無料。同課は(0228・22・1151)
地域振興めぐり議論、豊浦でジオパークフォーラム(室蘭民報)よりH21.12.14紹介
洞爺湖有珠山ジオパーク(地質遺産)の世界ジオパークネットワーク(GGN)加盟認定にちなんだ4市町記念フォーラム(洞爺湖周辺地域エコミュージアム推進協議会など主催)が12日、豊浦町地域交流センターとわにーで開かれ、パネルディスカッションなどを通じて、地域振興に役立つジオパークについて議論を深めた。
同協議会の構成4市町で持ち回りしているシリーズのフォーラムで、3回目のこの日は約100人が出席。最初に同地域の科学検討委員でNPO法人そうべつエコミュージアム友の会の三松三朗会長が記念講演した。
三松会長は、豊浦町のカムイチャシ史跡や文学碑公園などの存在が、GGN審査員に対する大きなアピールポイントになったと評価した上で「旅人目線の地域整備が必要。ホスピタリティー精神をもっと磨いてほしい」と注文。「特産のイチゴやホタテもジオパークの恵みとして売り出せる」と提案した。
続くパネルディスカッションは、三松会長と高岡正義NPO法人豊浦観光ネットワーク理事長、小川裕司洞爺ガイドセンター代表ら4人のパネリストが、「ジオパークを北海道の地域振興に繋(つな)げるために」の主題に沿って、それぞれの立場から意見を述べ、今後の活用策を探った。
鵜の目・鷹の目:「県北ジオパーク」始動 茨大主導で地学観光PR /茨城(毎日新聞)よりH21.12.13紹介
自治体の協力課題 推進協、那珂不参加・日立保留
県北にある学術的に貴重な地形、地質などの自然を生かし、地域振興につなげる「県北ジオパーク」構想が持ち上がっている。茨城大学(池田幸雄学長)が主導し、近く関係市町村ととともジオパーク推進協議会を設置する予定だが、自治体間で構想への期待感に温度差がある。ジオパーク構想への理解を深め、地元の足並みをどうそろえるかが当面の課題となりそうだ。
ジオパークは地球の成り立ちを知るのに重要な自然遺産を見どころとし、観光資源として教育などに活用する目的がある。ユネスコ(国連教育科学文化機関)が支援する世界ジオパークネットワークが認めた「世界ジオパーク」は地質、地形版の「世界遺産」とも称される。欧州や中国を中心に60地域以上が認定され、国内では今年8月に洞爺湖有珠山(とうやこうすざん)(北海道)▽糸魚川(新潟県)▽島原半島(長崎県)の3地域が初めて認められた。これら3地域を含む国内11地域が、学会などでつくる国内の窓口にあたる日本ジオパーク委員会に認定されている。
茨城大は地域貢献活動の一環として、今年2月にジオパークのシンポジウムを開き、実質的な活動をスタート。10月中旬には、那珂川以北の県内9市町村の首長らを交えて初めての懇談会を開いて推進協議会の設立を確認した。当面は日本委員会の認定を目指す。
茨城大地域連携推進本部長の天野一男教授(地質学)は、県北の自然文化遺産の代表的な例として▽袋田の滝(大子町)▽五浦(いづら)海岸(北茨城市)▽花貫渓谷(高萩市)▽日立鉱山跡(日立市)−−などを挙げ、「県北の恵まれた豊かな自然環境を活用して地域振興に寄与できる大きな可能性を秘めている」と強調する。
一方、関係自治体の構想実現に向けた動きは盛り上がりに欠ける。10月の懇談会に参加した那珂市は協議会に参加せず、日立市も態度を保留する。担当者は「市内に観光につながる資源がなく、予算も厳しい」(那珂市)、「考えは否定しないが、もう少し内容を勉強したい」(日立市)と慎重な姿勢だ。
茨城の取り組みの特徴は、自治体や地元住民が主導して認定を目指す他の地域と異なり、地元大学がリードする点だ。一般的にまだ知名度の低いジオパークへの理解を深めてもらおうと、茨城大の学生たちも地学と観光を結びつける活動に励んでいる。
学生約20人でつくる「地質情報活用プロジェクト」は、昨年から県内各地の地質を切り口に見どころを分かりやすくまとめた観光地図づくりに取り組む。これまで平磯海岸や五浦海岸など6種類が完成し、自治体などに配布。地図を元にしたツアーも開いてきた。プロジェクト代表で理学部4年の細井淳さん(22)は「活動の根本は純粋に地学の楽しさを伝えたい。それがジオパーク設立への一助となればいい」と話している。
★応用理学の立場から抜け出して、自然科学に立ち戻る選択も地質屋にはあるかもしれない。ただし、収入面での不足をどう補うか、あるいはそれに見合う暮らしをどうバランスさせていくかの問題が残る。
洞爺湖有珠山地域に世界ジオパーク正式証明書届く(室蘭民報)よりH21.12.11紹介
世界ジオパーク(地質遺産)に登録された洞爺湖有珠山地域にこのほど、世界ジオパークネットワーク(GGN・本部パリ)から正式な証明書が届いた。A4判の紙に印刷された文面はシンプルだが、地球上の限られた地域のみ与えられる称号の重みがある。
8月の認定決定の通知は、日本ジオパーク委員会を通じて電話で結果を聞いただけだったため、今回の証明書がGGNからの正式な“合格通知”。洞爺湖周辺エコミュージアム推進協議会あてに今月7日、郵送で届いた。
証明書は、普通紙に英文で「ナショナルジオパークの世界的ネットワークのメンバーとして承認する」などと書かれた、いたって簡素な1枚の紙。それでも世界で六十余りの地域にしか発行されていない、特別な価値を持っている。
世界登録の可否を決定する審査委員会から、洞爺湖有珠山地域に対する改善点のリポートも添付され(1)解説素材の翻訳(2)解説看板の簡略化(3)エコミュージアムのコンセプトとの整合性(4)噴火遺構の保全(5)既設看板の内容変更(6)未活用素材の見直し(7)ガイドの育成・組織化―の7点が指摘されていた。
証明書を手にした同協議会会長の山中漠壮瞥町長は「4年に1度の再審査に向け、指摘を受けた点を改善しつつ、より住民に関心を持ってもらう仕掛けが必要。民間のアイデアを取り入れてPRに力を入れたい」と決意を新たにしている。
世界遺産の次はコレ!
じわじわ浸透中の「ジオパーク」ってなんだ?(マイコミジャーナル)よりH21.12.08紹介
「ジオパーク」をご存知だろうか?
「ジオ」とは、大地や地球のこと。大地の公園、地球の公園といった意味だが、まだ一般的にはなじみがない言葉かもしれない。それもそのはず、日本にジオパークが誕生したのは、つい最近のことなのだ。しかし、今後ジオパークは次々と日本各地につくられる予定。いったいジオパークとはどのような場所なのか?
日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人(まひと)さんに話をうかがった。
ふだんは見過ごしてしまう「大地」のおもしろさ
モザイクのようにとても細かく色分けされた日本地図を見せてもらった。地質図というものだ。「例えば、四国の北部から紀伊半島へと続く緑がかった地質。この土地ではミカンが栽培されているんです。この地質、東は静岡にも見られます。そして、九州の長崎にも」。渡辺さんの話に、思わず「なるほど」とつぶやいた。いずれもミカンの産地だ。「もちろん、その他の理由も考えられますが」と言いつつも、渡辺さんは地質というもののおもしろさを話してくれた。
地質図に表示された日本のジオパーク。地質の複雑さが一目瞭然だ。地質図は、産業技術総合研究所地質調査総合センター100万分の1
日本地質図第3版(CD-ROM第2版)
による
日頃から、地質や地形を意識して風景や大地を眺めている人は、ほとんどいないだろう。しかし、大地の地質や地形は、地球の歴史を物語っているだけでなく、すばらしい風景として人の目を楽しませ、さらに人の暮らしに直接結びついている。この大地や地球の営みをひとつの遺産として学び、楽しんでもらうために始められたのが「ジオパーク」というわけだ。
GGNへ山陰海岸の申請書提出(山陰中央新報)よりH21.12.02紹介
山陰海岸の世界ジオパークネットワーク(GGN)加盟申請書を、日本ジオパーク委員会(事務局・茨城県つくば市)が1日、パリにあるGGN本部へ発送した。書類審査と現地視察を経て、来秋にも国内4番目のGGN加盟地域となるかどうかが決まる。
山陰海岸は、京都府京丹後市の経ケ岬から兵庫県北部、鳥取市の白兎海岸まで東西110キロ、南北最大30キロのエリア。
GGNへの申請テーマは「日本海形成に伴う多様な地形・地質・風土と人々の暮らし」。申請書は、地形や地質学的な特徴、自然と住民の暮らしとの関係などを、A4判で70ページの本文と20ページの添付資料、25ページの自己評価表にまとめた。
来年4月、マレーシアのランカウイ島である会議までに書類審査した後、5〜10月に掛けてGGNが対象地域を視察する。
日本ジオパーク委員会事務局の渡辺真人さんは「山陰海岸の科学的評価は世界に通用する。課題はジオパークを地域住民がどう認識し、どう活用するかなので、GGNの現地視察委員に納得してもらえるような活動を展開してほしい」と話した。
国内では今年8月、北海道の洞爺湖・有珠山、新潟県の糸魚川フォッサマグナ、長崎県の島原半島がGGN加盟した。
伊那市で竹沢長衛を語る会 南アルプス「振興策は」 (信濃毎日新聞)よりH21.11.30紹介
南アルプス北部の登山道や山小屋の整備に尽力した竹沢長衛(1889〜1958年)について語る会が28日、伊那市長谷の保養施設「仙流荘」で初めて開かれた。市内の有志でつくる実行委員会と市の主催で、約150人が集まった。山岳関係者ら5人が長衛との思い出や山岳観光の振興などについて語り合った。
郷土史に詳しい矢沢章一さん(伊那市)は基調講演で、熊を追う猟師としての長衛についても紹介した。続くパネル討論では、県山岳協会顧問の唐木勉さん(同市)が「雨が降りゃあ、また来るさ」と話した長衛の山への姿勢に触れながら、「どんなに登山技術や装備が発達しても、80年も前のこの言葉をわれわれは謙虚に受け止めるべきだ」と呼び掛けた。
仙丈ケ岳(3033メートル)や甲斐駒ケ岳(2967メートル)への登山道を整備した長衛が「女性1人でも登れるように」と話していたことを踏まえて、山岳振興策を議論した。パネリストからは、ビジターセンターの設置や、南アの一部が学術的に貴重な地質を観察できる自然公園「日本ジオパーク」に認定されたことをアピールする必要性などを訴える声があった。環境保全に向けて、市営南ア林道バスへの電気自動車の導入を提案する意見も出た。
コーディネーターの山岳ジャーナリスト菊地俊朗さん(松本市)は「長野、山梨両県にまたがっていることを強く意識できるのが南ア」とし、山梨県側とも手を携えるなど「文化の交流をもう少し広げたらどうか」と提言した。
島根・隠岐諸島、国内版「ジオパーク」に認定(読売新聞)よりH21.11.16紹介
関係者が地質版の世界遺産「世界ジオパーク」への認定を目指す隠岐諸島が、地質学者らでつくる「日本ジオパーク委員会」(茨城県つくば市)に、「国内ジオパーク」と認められた。島全体が火山から成り立ち、様々な岩石と植生の分布があることや、エコツーリズムが盛んなことなどが評価された。関係者は「弾みになる」と歓迎している。
ジオパークは、科学的に貴重で美しい地層や岩石などがある自然公園。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の支援する団体が認定する「世界版」となるためには、原則として事前に「国内版」に認定される必要がある。
隠岐諸島では、6月に隠岐4町村や各観光協会などでつくる「隠岐ジオパーク推進協議会」(会長=松田和久・隠岐の島町長)が発足し、同委員会に島全域を国内版として認定申請。これまでに、関係者が現地視察などを通じて認定の可否を検討してきた。検討の結果、島の至る所で岩石や様々な動植物が見られることや、これらを利用して地質や歴史に詳しい地元ガイドによるエコツーリズムが盛んなことなどが高く評価され、10月28日に認定された。
同推進協議会は今後、外国人の観光客にも応対できるよう、英語で地質や植生などを説明できるガイドを養成したり、観光地に英語の看板を設置したりする。
2004年に世界ジオパークに認定された中国・河南省の雲台山は、認定をきっかけに観光客が5年間で約20倍に増えるなど、地域活性化のメリットが大きいという。事務局の野辺一寛さん(47)は「世界ジオパークとして認定されることで、年々落ち込む観光客に歯止めをかけたい」と意気込んでいる。
社説:世界ジオパーク 男鹿を核に可能性探れ(秋田魁新報)よりH21.11.15紹介
世界的に貴重な地形や地質などを有する自然公園を認定する「世界ジオパーク(地質遺産)」をめぐる動きが、国内で活発化している。県内でも地域活性化策の新たな柱として男鹿地域などの認定を目指す機運が研究者や地元を中心に高まっており、行政も巻き込みながら推進体制の整備を急ぐべきだろう。
世界遺産が保護を重視するのに対し、教育や観光を通じた地域振興にも目を向けるのがジオパークの特色。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援で2004年に設立された世界ジオパークネットワークが、各国の推薦を基に認定している。
現在、世界ジオパークに認定されているのは19カ国の63地域で、今年8月には日本から初めて洞爺湖有珠山(北海道)など3地域が選ばれた。国内ではさらに、山陰海岸など4地域が認定を目指して精力的な活動を展開中だ。本県としても、こうした動きに後れを取ってはならない。
本県でジオパークの核と位置付けられるのは、多様な地形や学術的価値の高い地質を持つ男鹿地域だろう。中でも07年に国の天然記念物に指定された一ノ目潟は、認定実現に向けて強力な武器になるに違いない。
男鹿半島北西部にある一ノ目潟は、二ノ目潟、三ノ目潟とともに目潟火山群を構成。いずれの目潟もマグマの水蒸気爆発によって造られたマール(爆裂火口)で、東北地方ではほかに例がない。06年には一ノ目潟の湖底から1年ごとの堆積(たいせき)物がしま模様を描く「年縞(ねんこう)」が掘り出され、過去3万年に及ぶ地球環境史を探る貴重な手掛かりとして世界から注目されている。
さらに、半島先端近くの西黒沢層では1500万年前の貝の化石などを観察できるし、半島北東部の安田(あんでん)海岸には氷河時代に噴火した阿蘇山などの火山灰を含む地層が広がる。専門家が「大地のドラマを読み取る上で、男鹿半島は優れた条件を備えた地域」と指摘するように、世界ジオパークに認定される物理的な資質は十分といえる。
ただし、学術的な価値だけでは認定は難しい。ユネスコのガイドラインによると、関係自治体など地元が運営主体となることを条件としている。ジオツーリズムなどを軸に、教育活動や地域活性化への積極的な取り組みも認定の前提となる。認定された場合、補助金などはないものの、メリットとして知名度アップに伴う観光客増加や、修学旅行の誘致による経済効果などが挙げられる。
県内では秋田大名誉教授(地質学)の白石建雄さんが昨年、男鹿半島と共に干拓地の大潟村、豊川油田(潟上市)を一体的に世界ジオパークに申請することを提唱、賛同の輪は地元商工団体などに広がりつつある。地球環境への関心が高まる中、この活動の輪をさらに行政や地域住民に広げ、認定実現に向けての歯車を加速させたい。
ジオパーク構想下仁田できょう一般向け啓発講演、年明けに準備協(読売新聞)よりH21.11.14紹介
妙義山や荒船山など特異な地形で知られる下仁田町は、「地球自然関係の世界遺産」とも言われる「世界ジオパーク(世界地質公園)」認定を目指して活動している。貴重な自然の保護を通して学術研究や科学教育、観光などを促進させるのが狙いで、町や研究者などでつくる準備協議会を年明けに発足させる。14日には、一般向けの啓発活動として、講演会を開く。
世界ジオパーク 地層や火山など科学的に貴重で、美しい光景を間近に見られる自然公園。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の関係団体「世界ジオパークネットワーク」(事務局・パリ)が認定する。8月には、洞爺湖・有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3地域が国内から初めて選ばれた。別の8地域が、国内の地質学者らで作る「日本ジオパーク委員会」の国内認定を受け、世界認定に向けた手続きが進められている。
下仁田町は、国内を南北に分ける断層帯の中央構造線上にある。約3億年前の古生代からの各年代の地層が見られるなど、特異な地質構造が地質学者の関心を引いていた。
群馬大学の野村哲名誉教授(74)(地質学)が校長を務める民間教育団体「下仁田自然学校」と町は、今春にプロジェクトチームを設置。町は今年度、約600万円の予算を組み、講演会の開催や案内板の設置などを進めてきた。8月には、全国の地質学研究者らでつくる「地学団体研究会」の大会を町内に誘致し、現地見学会などを通して学術価値のアピールを図った。
野村名誉教授は「下仁田町の地質構造は全国的にも一級品」と指摘。その上で、「世界認定への第一歩として、来年度の日本ジオパークへ認定を目指すが、登録には、町をあげた支援体制作りが必要」としている。
14日は午後1時半から、下仁田自然学校創立10周年特別企画として「下仁田ジオパークをめざして」と題した講演会を町文化ホール開く。糸魚川ジオパークの担当者を招き、認定までの体験などを聞く。
【世界ジオパーク】地層や火山など科学的に貴重で、美しい光景を間近に見られる自然公園。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の関係団体「世界ジオパークネットワーク」(事務局・パリ)が認定する。8月には、洞爺湖・有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3地域が国内から初めて選ばれた。別の8地域が、国内の地質学者らで作る「日本ジオパーク委員会」の国内認定を受け、世界認定に向けた手続きが進められている。
本物の女王を救え(Kensetsunews.com)よりH21.11.11紹介
台湾北部にある野柳地質公園の管理施設が十日、長年の風化で倒壊の危機に陥っている奇石「女王の頭」の模造品を一般に公開した。
公園は全長一・七キロの岬にある。地殻活動や海水、風雨による浸食でキノコ状の岩が林立するなど独特の景観が形成されている。高さ三メートル余の「女王の頭」は、その形状から一番の人気。日本人観光客の間でも有名で、写真撮影の列が後を絶たない。
しかし、風化などで首の部分の周囲が年間四〜五センチのペースで細くなり、今では直径約四十センチに。管理施設によると「寿命はあと十年ぐらい」という。中には手で触れる人もいたり、中国人観光客の解禁で一層混雑したため、うり二つの模造品を造って、人の流れを分散させて“延命”を図ることにした。
世界ジオパーク:国内候補地の山陰海岸、センター整備へ−−鳥取市長 /鳥取(毎日新聞)よりH21.11.09紹介
◇ボランティアガイド養成も
山陰海岸(鳥取県、兵庫県、京都府)が先月末に「世界ジオパークネットワーク」の国内候補地に決まったことを受け、鳥取市の竹内功市長は6日の定例記者会見で、鳥取砂丘ジオパークセンターの整備やボランティアガイドの養成に乗り出すことを明らかにした。
同センターは福部歴史資料館(同市福部町湯山)を改装し、今年度中に完成する予定。山陰海岸の拠点施設と位置付け、歴史や地質などをパネルやディスプレーで紹介する。
また、現在活動している鳥取砂丘ジオガイドや市観光ボランティア友の会、砂丘レンジャーと協力しながら、講習会を開き、ボランティアガイドのすそ野を広げる。
竹内市長は「世界認定を受けられれば、注目が集まり地域が活性化する。県、岩美町との連携を密にして、チャレンジを続けていきたい」と話した。
硬派なゆるキャラ 玄武洞の「玄さん」ジオパークPR (神戸新聞)よりH21.11.06紹介
世界ジオパークへの登録を目指す山陰海岸の名所の一つで、約160万年前の火山活動で形成された豊岡市赤石の玄武洞にちなんだキャラクター「玄さん」の着ぐるみが5日、お披露目された。近年のゆるキャラブームとは一線を画す硬派な風ぼうで、地質遺産としての山陰海岸の魅力をアピールする。
国の天然記念物・玄武洞生まれの「玄さん」は1年半前から、豊岡市が発行するステッカーなどに使われてきたが、山陰海岸が10月末に世界ジオパークの国内候補地に選ばれたことから、着ぐるみをつくり、本格的にPR役を務めてもらうことになった。
「玄さん」は、六角形の玄武岩そのままの輪郭に、石工をイメージした作業着や腹巻きを身にまとう。外見はこわもてだが、まゆ毛が可動式になっており、時折愛きょうのある表情を見せるのが特徴。この日のお披露目式でも、観光客から盛んに写真撮影を求められるなど評判は上々だった。中貝宗治豊岡市長は「地質学は難しいイメージだが、頑固で人情に厚い玄さんが、楽しく伝えてくれることでしょう」と、異質の「ごつキャラ」に期待を寄せた。
「糸魚川ジオパーク検定・初級編」を実施(糸魚川商工会議所)よりH21.11.06紹介
日本で初めて世界ジオパークに認定された「糸魚川ジオパーク」を広くPRするため、糸魚川商工会議所(新潟県)は「糸魚川ジオパーク検定・初級編」を11
月8日に実施する。ジオパークとは、地質学(Geology)と公園(Park)を組み合わせた造語で地球活動の遺産を主な見どころとする自然の中の公園。初年度である今回は地方の元気再生事業の一環で、検定受験料やテキストブックの配布を無償で行うほか合格達成セミナーも実施する。
下仁田自然学校が「下仁田三部作」発行 群馬(MSN産経ニュース)よりH21.11.05紹介
群馬県下仁田町吉崎の「下仁田自然学校」(野村哲校長)が開校10周年を記念し、同町内の「地質」「植物」「動物」についての研究をまとめた「下仁田三部作」を発行した。「日本一複雑な地質」といわれる同町は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の関連団体が認定する自然公園「ジオパーク」の仲間入りを目指しており、同校は「住民に素晴らしい自然環境を認識してもらい、認定に向け弾みをつけたい」と意気込んでいる。
下仁田自然学校は、誰もが資料の閲覧や研究設備の利用ができる施設として、地質学研究者や地元住民の支援のもと、平成11年に開校。県内の小学生らを対象にした自然体験活動などに取り組むと同時に、地質学研究の拠点になってきた。
同町周辺は九州から関東を貫く日本最大の断層帯である中央構造線上にあり、約3億〜500万年前の各年代に堆積(たいせき)したと推定される多様な地層が混在。岩の上に別の地層の山林が覆いかぶさる「根なし山」など、形成過程が解明されていない地形も多く、専門家の間では「日本一複雑な地質」ともいわれている。
そこで、同町や同校は今年、環境保護などを目的に、「世界ジオパーク」認定に向けた準備を開始。第1段階として来年度の「日本ジオパーク」加盟申請を目指し、年明けにも準備協議会を発足させる方針を打ち出している。
ただ、やや不安が残るのが、自然環境に対する地元の理解度。日本ジオパーク委員会によると、認定基準には地質学上の特性などのほか、地域社会によるパーク運営能力もあるが、「勉強会、講演会を開いても住民の参加がほとんどない」(同町教育委員会)のが現状という。
今回発行された「三部作」では、同校に勤務する職員や県内の研究グループが、地質学などの難解な用語を平易な言葉に置き換えて記述。「地質」の冊子では、特徴のある地形一つ一つに案内図をつけ、実際に現地で確認できるよう工夫した。
野村校長は「自分の住む地域の自然環境や歴史を知り、誇りに思ってもらうところから活動を広げていきたい」と話している。3冊セット2千円で一般販売しており、問い合わせは同校(電)0274・70・3070。
伊達でジオパーク加盟記念フオーラムが開かれる(室蘭民報)よりH21.11.02紹介
洞爺湖有珠山地域の世界ジオパーク(地質遺産)ネットワーク加盟にちなんだ「4市町記念フォーラムin伊達市」が30日夜、市内松ケ枝町の市防災センターで開かれ、洞爺湖有珠山ジオパークの世界的な価値について専門家3氏が講演し、取り組むべき課題や地域振興の可能性を探った。
約100人が来場。はじめに、ジオパーク科学検討委員会委員の宇井忠英・北大名誉教授が洞爺湖有珠山地域の世界的な価値について「変動する大地を実体験でき、火山の恵みを受けつつ、災害への対応にも取り組んでいる」と指摘した。
一方で「見学ポイントの整備や外国人客への対応、何より自治体連携や民間組織の自主的な活動の推進が必要」など4年後の再審査に向けた心構えを述べた。
市噴火湾文化研究所の大島直行所長は、ジオサイトに含まれる縄文遺跡群について「狩猟・採集が縄文文化であり、自然との共生を目指した縄文人の精神性は、地球の未来にとっても重要。ジオパークの価値を揺るぎないものにしてくれる」と提言した。
洞爺湖有珠山地域とともに認定を受けた新潟県の糸魚川ジオパークから招いた、学芸員の竹之内耕さんは見どころを紹介し「東西日本の接点であり、地層は5億年以上の年代幅があり日本列島の形成過程が分かる」とPRした。
地元の反応については「世界認定を記念して募集したジオパーク検定は予想を上回る応募があり、住民の関心は高い。ジオパークの知名度が高まるよう、ともに地域を盛り上げましょう」と国内先進地同士、エールを送った。
山陰海岸ジオパーク、国内候補地に決定(asahi.com)よりH21.10.29紹介
世界ジオパーク(地質遺産公園)に推薦する国内の候補地を決める日本ジオパーク委員会(JGC)が28日東京で開かれ、兵庫、京都、鳥取の3府県にまたがる山陰海岸ジオパークが選ばれた。今後、ユネスコが支援する世界ジオパークネットワーク(GGN)に申請され、世界ジオパークへの認定を審査するための調査が始まる。
同日夕、山陰海岸ジオパーク推進協議会長の中貝宗治・豊岡市長にJGCから決定の連絡が入った。推進活動の中心的な役割を務め、拠点施設の山陰海岸ジオパーク館を開館したばかりの新温泉町では、同町浜坂の庁舎に決定を祝福する懸垂幕が飾られ、くす玉が割られた。馬場雅人町長は職員を前に「世界へのステップアップのスタートラインに立てた。これからも着実に世界に向けて歩み続けよう」と喜びを語った。
山陰海岸ジオパークのエリアは、京都府京丹後市から鳥取市まで約110キロの海岸線と、鉢伏山や扇ノ山などを含む内陸部最大約30キロの範囲に広がる。豊岡市の玄武洞、鳥取市の砂丘など、日本海が形成される過程がわかる地質遺産を海や山で見ることができる。
同町や豊岡市、3府県など関係自治体や商工会、観光協会などが07年7月に同協議会をつくり、世界ジオパークへの認定を目指して現地ガイドの養成、PR活動などを続けてきた。昨年には、日本ジオパークネットワーク(JGN)から、日本ジオパークに認定された。
候補地になったことを受け、GGNの委員らが視察や現地調査を重ねて審査し、来年中には認定されるかどうか決まる。地元には、今後も住民への啓発、環境整備など世界への認定を目指す努力が求められる。
阿蘇、天草市御所浦両地域の日本ジオパークネットワーク加盟を認定(読売新聞)よりH21.10.29紹介
日本ジオパーク委員会は28日、阿蘇、天草市御所浦両地域の日本ジオパークネットワーク(JGN)への加盟を認定した。JGNへの加盟は、優れた地質遺産の保護や観光などへの活用を目的とする世界ジオパークネットワーク(GGN)への加盟の前提となり、関係自治体からは喜びの声が上がった。
阿蘇地域には、27万〜9万年前の大規模な火砕流噴火に伴って形成された東西18キロ、南北25キロの世界有数規模の阿蘇カルデラを中心に、火山活動によってできた地形、地質が広がり、総面積は1079平方キロに及ぶ。現在も活火山があり、雄大な景観に恵まれていることから、協議会は、GGNに加盟し、将来は世界文化遺産登録を目指している。
同日夕、阿蘇地域の自治体などでつくる「阿蘇ジオパーク推進協議会」会長の佐藤義興・阿蘇市長のもとに、加盟認定の電話連絡が入ると、関係者から拍手が沸き起こった。佐藤市長は「感激でいっぱい。この自然を守り続けてきた先人のお陰であり、素晴らしい地形、地質を将来に残していきたい」と話した。
天草市御所浦地域では、白亜紀の地層からなる「白亜紀の壁」から日本最大級の肉食恐竜の歯が見つかったほか、アンモナイトなど多様な化石が随所で発見されている。市は4月、御所浦白亜紀資料館や熊本大学など8団体で「天草ジオパーク構想推進協議会」を設立、JGNに加盟申請していた。
認定の知らせを受け、記者会見した安田公寛・天草市長は「天草の宝を認めていただき大変ありがたい。地質と化石を活用した地域づくりや、修学旅行の誘致に取り組んできた地道な活動が評価されたと思う」と喜びを語り、国内で初めてGGNへの加盟が認定された長崎県・島原半島とも連携し、県域を越えて観光振興を図る考えを示した。
また来年度、市に「世界ジオパークネットワーク推進室」(仮称)を新設し、上天草市、苓北町を含めた天草全域で5年をめどに世界認定を目指す構想を明らかにした。
勝山「日本ジオパーク」認定 市内ほぼ全域(読売新聞)よりH21.10.29紹介
日本ジオパーク委員会は28日、恐竜化石が発掘された勝山市北谷の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層などを含む「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」を日本ジオパーク(地質遺産公園)に認定した。
「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」は、恐竜化石の発掘地のほか、県立恐竜博物館や法恩寺山など、同市のほぼ全域をエリアに設定している。
同市は昨年4月に未来創造課内に担当者を置いて準備を進め、今年6月に同委員会に認定を申請していた。企画財政部の橋脇孝幸部長は「市内では、約10年にわたって地域の歴史や自然の良いところを再発見する取り組みを続けており、それも力になっているはず」と強調。市は今後、案内板など環境整備を進める予定という。
ジオパークは、貴重な地形などの自然遺産を保全し、観光を通して地域の活性化を図る取り組み。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)が支援する世界ジオパークには、国内から「洞爺湖有珠山ジオパーク」(北海道)など3か所が認定されている。同市の山岸正裕市長は「たいへんうれしい。日本一の恐竜化石発掘地であることや自然体験活動の実績が評価されたと考えている。認定を弾みに、地域まるごとジオパークを推進したい」とのコメントを発表した。
最前線2009 島原発 世界ジオパーク加盟 火山と共生発信模索 周知不足解消へガイド育成(西日本新聞)よりH21.10.26紹介
雲仙・普賢岳噴火災害(1990年11月−96年6月)からの復興を果たした長崎県島原半島が、世界遺産の地質版といわれる「世界ジオパークネットワーク(GGN)」に国内第1号として加盟を果たした。「火山と共生するまちづくり」が世界に認められた結果だが、その意義を広くアピールするには、学術的価値や観光・文化的魅力をより分かりやすく伝える工夫が欠かせない。地元の取り組みを追った。
「加盟がゴールではなく、今からがスタートだ」。8月23日、GGN加盟決定の一報に島原半島の雲仙、島原、南島原の3市でつくる島原半島ジオパーク推進連絡協議会の杉本伸一事務局長(59)は、こうくぎを刺し、喜ぶよりまず気を引き締めた。
背景には、加盟決定直前に行われたGGN事務局の現地視察で受けた厳しい指摘があった。2人の英国人専門家は「解説板やパンフレットが専門的すぎて、一般の人に分かりづらい」「宣伝活動が不足している」など次々に課題を挙げた。
解説板の説明文を考えた長崎県教育センター主任指導主事の寺井邦久さん(53)は「中学生を対象に文案を練ったが、不合格だった。地学や地質に興味がない人にも内容が理解できるようにと言われ、こちらの想定以上に幅広い年代を対象にしないといけないと分かった」と振り返る。 □ □
GGN加盟への取り組みは、2007年に島原市であった火山都市国際会議以降、行政主導で急ピッチに進められた。このため、市民レベルでの周知不足は否めない。
今春、島原商業高校の生徒が、半島内の高校生とその保護者約900人に行った意識調査によると「ジオパークとは何か」を知っていた高校生はわずか7・3%、保護者は35・8%にとどまった。
GGNは定義の一つとして「地質を保護しながら利用し、地域の発展を目指す」を掲げる。つまり、災害からの復興の記憶や、火山と共生してきた知恵を次世代に受け継いでいく取り組みが欠かせない。その柱の一つが人材の育成だ。
半島には火山の恵みの温泉や湧水(ゆうすい)がふんだんにあり、人々は生活に取り入れ、島原そうめんといった特産品も生み出した。生活様式もジオパークの大事な要素。それを最も伝えられるのは生活者自身との発想から、連絡協は昨年から市民を対象に、ジオサイト(地質的見どころ)を案内するジオツアーガイドの養成講座を開いている。これまで20代から70代まで、約130人が受講した。 □ □
今月1日、加盟後初めて開かれた連絡協の臨時総会では、島原城(島原市)や妙見岳(雲仙市)などに解説板を新設するほか、既存の解説内容についても小学生でも分かるように見直すことを決めた。
杉本事務局長は「GGN事務局による再審査が4年に1度あり、過去には加盟を取り消された地域もある。継続して努力しないと、次回審査に合格しない恐れがある」と危機感を持つ。
今後は、同時に加盟した洞爺湖有珠山(北海道)と糸魚川(新潟県)の両地域とも相互訪問を重ね、観光宣伝分野などで連携を図る考えだ。島原の魅力を世界に発信するための取り組みは、始まったばかりだ。
霧島ジオパーク ロゴマーク決まる 鹿児島市の平山さんがデザイン(西日本新聞)よりH21.10.16紹介
霧島山の地質遺産自然公園「世界ジオパーク」登録を目指し、宮崎、鹿児島両県の5市2町を中心に組織する「霧島ジオパーク推進連絡協議会」(会長・前田終止鹿児島県霧島市長)は、日本ジオパーク委員会などに提出する書類や広報用パンフレットに活用するロゴマークを決めた。
4月から一般公募し、全国から寄せられた229点の中から鹿児島市の会社員、平山陽一さん(47)の作品を選んだ。霧島山と火口湖を上部に置き、山を囲む宮崎県都城市、高原町、小林市、えびの市、鹿児島県湧水町、霧島市、曽於市の5市2町を、下部の緑と白の7本のラインで表現。動植物と人々のつながりもイメージした。
協議会では今年6月の認定申請を予定していたが、運営組織や活動実績、教育機能の充実が必要と判断し、申請を来春に延期している。
世界ジオパークには19カ国・64地域が認定されており、国内では島原半島(長崎県)、洞爺湖・有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)の3地域が認定されている。
地質学的価値を説明 山陰海岸ジオパーク合同研修会(日本海新聞)よりH21.10.11紹介
香美町と兵庫県立大学は10日、世界ジオパークネットワーク(GGN)への加盟を目指す山陰海岸の特徴を学術的観点から学ぶ「山陰海岸ジオパーク合同研修会」を同町香住区境の海の文化館などで開き、講演などを通じ町内外からの参加者に同海岸の地質学的な価値を伝えた。
講演した同大学自然・環境科学研究所の先山徹准教授は東西約110キロ、南北最大30キロに及ぶ広大な山陰海岸ジオパークエリアの特徴として、リアス式海岸や砂丘など多彩な海岸地形を紹介。
2500万年前の日本海形成にかかわるマグマ活動でできた岩脈、節理といった岩肌や動物の足跡化石など貴重な地形・地質遺産が存在することを説明した。
GGN加盟に向けた今後の活動については「(イベント数など)全体の活動量は他の候補地にも負けていない」としながらも、エリア内の一体感が見えにくいとして「散発している活動を一つにまとめる必要がある」と指摘した。
前日に同町下浜の動物の足跡化石を見学した中国山西省からの留学生、郭永思さん(32)は「貴重な体験ができて感動した。GGN加盟のジオパークは中国にもたくさんあると聞いてびっくり。戻ったら行ってみたい」と話していた。
糸魚川で「ジオパーク検定」(読売新聞)よりH21.10.09紹介
地球の成り立ちを知る上で価値が高い地形などを認定する「世界ジオパーク(世界地質公園)」に糸魚川地域が選ばれたのを記念し、糸魚川市や糸魚川商工会議所などでつくる「糸魚川ジオパーク協議会」は、ご当地検定として「糸魚川ジオパーク検定」を実施する。今月から公式テキストを配布し、受検の申し込みを受け付けている。
今回は初級編で11月8日に実施。来年度以降、中級、上級編と段階的に進め、観光ガイドの養成も目指す。
100問を出題し、時間は90分間。正答率70パーセント以上で合格とする。受検者らを対象にしたセミナーが27日午後6時半から同市大町のヒスイ王国館で開かれる。
受検申し込みは同市大町の糸魚川ジオパークサテライトオフィスで28日まで受け付ける。テキストは同オフィスや糸魚川市役所、糸魚川商議所で配布。受検料、テキスト代はいずれも無料。受検会場はヒスイ王国館。合格発表は同オフィスなどで11月16日午後1時に行う。問い合わせは同オフィス(025・555・7335)へ。
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