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カーボンニュートラル

−バイオマスエネルギーはやさしいよ−

 

 1.カーボンニュートラル

  「木材を燃やしても大気中の二酸化炭素量は増えない」という原理です。

    これは、地球温暖化防止を考えるとき、最も基本となる考えといえます。

  カーボンとは炭素のことで、二酸化炭素の増減に影響を与えない性質のことをカーボンニュートラルと呼んでいます。

  もう少し分かりやすく、噛み砕いてみましょう。

 木は地中の水、大気中の二酸化炭素を用いて、光を取り込んで光合成を行い育ってます。一方、木は朽ちると、水と二酸化炭素に分解されます。これらの作用はゆっくりとした時間をかけて行われるため、地球上の二酸化炭素量へ影響を与えませんでした。

  燃やした場合はどうなのでしょう。燃やすと、急激に二酸化炭素と水(水蒸気)へ分解され、室内などの狭い空間では一時的に二酸化炭素量が増えますが、地球環境で考えた場合には朽ちた時と変わりません。

  そうした考えが、カーボンニュートラルなのです。            

 

 2.なぜ、二酸化炭素量が増加

  人類は、その歴史の中で、火を用いることで他の動物と異なる進化を遂げて、文化を持ち始めたと言われています。

  火は人類に欠かせないものでしたので、火を用い始めてから永遠に使ってきたものと思われます。こうして、木や草を燃やし続けてきた人類は、二酸化炭素量を増やすこともなく発展を遂げてきたのです。

  ところが、産業革命辺りから、産業や家庭の燃料として石炭や石油いわゆる化石燃料を用いるようになりました。これから徐々に地球上の二酸化炭素量が増えていったようです。

  では、化石燃料を燃やすと、なぜ、地球上の二酸化炭素量が増えるのでしょうか。

  石炭や石油は、ご存知のように地下に埋まった状態で存在します。その成分の多くが炭素すなわちカーボンです。木のカーボンと違うのは、地中に長い時間封じ込められていて、地球表層部のカーボンではないということです。数千万年も古い時代のカーボンな訳です。

  ですから、現在の地球表層とは縁のないカーボンといえるでしょう。ところが、ある日突然地中深くから取りらされて、「俺もカーボンとして加えろ、燃えた場合には二酸化炭素として新たにカウントしてくれ!」っていうわけです。

  赤の他人が割り込んでくるわけです。「予定いっぱいで地球が熱を出すかもしれん」と言っても割り込むわけです。

  何千年も前のカーボンをいきなり大量に、しかも、継続的に燃やして大気中へ二酸化炭素を増やし続けましたので、段々と目立つようになって、科学者が色々とおかしいということに気付き始めたのでした。それもつい先ごろのことです。

 

 3.地球シミュレータ

  日本は「地球シミュレータ」という世界に誇る日本製のスーパーコンピューターで、地球温暖化の見通しなどを研究しています。このコンピューターは、世界的な注目を集め、2003年3月に完成しました。

  この「地球シミュレータ」を使って、東大気候システム研究センターと国立環境研究所などの合同チームが「地球温暖化による気候変化の見通し」を中間広告として、2004年9月16日に報道機関へ発表しました。

  (asahi.com H16.09.16)によると、次のように記述されています。

  <21世紀末の予測>

 1)最高気温が30度を超える真夏日が年間100日を超える。

 2)2071〜2100年の30年間の日本の夏(6〜8月)の平均気温は、20世紀末の30年間に比べ、3.0〜4.2度上昇し、27度程度になる。

 3)真夏日は50〜70日増える。⇒真夏日が年100日以上

 4)一雨あたりの降雨量は多くなる。

 5)100ミリ以上の雨が降る日が現在の1日から3日ほどになる。

 6)夏の降雨量は17〜19%増える。  これは、小さな現象にみえますが、平均気温が1度上がるだけでも海水面が大きく上がるのです。中には水没する島や海岸があります。日本の国土もかなり狭くなるでしょう。ですから、この数値はバカにできないものなのです。

 

 4.西日本の予測

 100年後の西日本、温暖化進み雨量1・6倍に(Yomiuri.On-line)よりH17.01.23紹介

  日本付近の2500キロ四方について、二酸化炭素排出量があまり削減されず、温暖化が進んだ場合の大気や海水温、海流の変化を20キロ四方ごとに詳細に分析して、2100年までの気候を予測した結果を報告しています。

 8月の降水量は、山陰から九州にかけての日本海側で現在の1・6倍に増加する。「温暖化が進むと海水温が上がり、太平洋高気圧が発達する。その周囲に多くの水蒸気が集まって雨を降らせる」とし、山陰などが水蒸気が集中する地域にあたるという。

  北海道や東北、関東などの降水量は、ほぼ現在並みだが、全国的に降水量の多い年と少ない年の差が大きくなる。

  これらのことは、二酸化炭素を増やし続けると、昨年の異常気象のようなことがより酷く現れてくるだろう。詳細は検討もつきませんが、集中豪雨、多数の台風発生や日本への上陸、熱波、竜巻、ダウンバースト、突風、土石流、洪水、地すべり、斜面崩壊など自然災害が増えることを示唆しているように思えます。そして、困ることが、過去から予想もつかない異常な現象が多々ありそうだということです。

 

 5.二酸化炭素排出を抑えるには

  石油や石炭などのいわゆる化石燃料に頼らないエネルギーを持ち行くように、切り替えていくこと。

  原子力発電も化石燃料を用いないエネルギーを得る方法であるため、二酸化炭素を出さないから地球にやさしいと電力会社などは言っていますが、別な面すなわち、放射性物質に汚染された廃棄物が残ることが問題としてあります。

  このようなことに取り組むとき、問題となるごみの問題を先送りしてはいけないと思います。ごみを出さないとかごみをスムーズに既に処理できる仕組みが完全に出来上がっていて、子孫に迷惑をかけない自信があって、始めて行うべきことだと思います。

  ですから、私たち、今を生きる人は皆で余計な二酸化炭素を排出しないグルーンエネルギーを用いるように努力しなければいけないと言えましょう。

 

 6.グリーンエネルギー

  次のようなものがあるようです。

  1)太陽熱

  ◆太陽光発電

  ◆太陽光温水器(風呂水の湯沸し器)

  2)風力

  ◆風力発電−−−世界から日本へ急速に広がっている。国民の思いが後押し

  3)波力

   ◆波力発電−−−波の力を利用して発電する仕組み

  4)地熱

   ◆地熱発電−−−温泉地帯で地下から沸く熱を有効利用

   ◆温泉利用−−−温泉で洗い物から調理、暖房利用など

  5)水力

   ◆小規模水力発電−−−民間や公営事業として小規模な水力発電が見直されている。

   ◆水車−−−これも立派なエネルギー利用

  6)バイオマス

   ◆バイオマス発電−−−廃材や間伐材を直接燃やす、あるいは家畜の糞尿からガスを

             取り出し燃やし、熱を得てタービンを回して電気を得る。

   ◆ペレットストーブ−−−間伐材やおがくづから「木質ペレット」を作り、それを燃              

              料としたストーブ。    

 

      《暖炉・薪ストーブのお店》【限】ペレットストーブ エコファイヤー クラシック

    ストーブは売り切れです。いまでは30万円ぐらいでたくさんあるようです。     

       木質ペレット(ペレットストーブ燃料)600kg(30袋)

 

 7.最後に

  こうしたグリーンエネルギーに切り替えていくことは、国や県や市、あるいは企業がやればよい。任せるよでは、いけないのだと思います。国や県や市は自分達の立場で取組を急いでいますが、今は悲しいかな予算が思うように取れないのが現状です。企業も同じです、利益が直ぐに見込めないとなかなか手を出し辛いのです。だから、今まで環境も問題は後回しにされてきた。少しチャンスがあるかなというので、手探りしている状態でしょう。中には社運をかけて本腰を入れている企業もありますが、利益回収が遅れると撤退しかねません。

  で、大事なのは、生活者自らがグリーンエネルギーを工夫して用いることです。エネルギーを無駄にしないという考え方、既に培われているでしょう。省エネという取組です。あれの延長で、グリーンなものを積極的に使うというのがいいと思います。

  人任せでなく、今を生きるものとして、「子孫へツケを廻さない」そんな誇れる生き方をしようではありませんか。どうぞ、よろしくお願い致します。

  ご意見をお待ち申し上げます。

 

  通信教育 「社会人のためのエネルギー講座」   

 

 <参考資料>

 1)朝日新聞 H17.01.26 朝刊 ペレットストーブ 家庭向けに続々 <リンクなし>

 2)(asahi.com H16.09.16)「21世紀末に真夏日が年100日以上」

  http://www.asahi.com/science/update/0916/003.html

 3)(Yomiuri.On-line H17.01.23)100年後の西日本、温暖化進み雨量1・6倍に   

  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050122i204.htm