『奥の細道』

〜湯殿山神社〜

 蔵王温泉から西蔵王高原ラインを通り、国道286号を経由して山形自動車道路に入る。

月山第1トンネルを抜け、湯殿山ドライブウェイで湯殿山神社に向かう。

湯殿山参籠所の駐車場に車を停め、バスで湯殿山神社へ。


湯殿山神社は、湯殿山(標高1,504m)の中腹にある。

 元禄2年(1689年)6月9日(陽暦7月26日)、芭蕉は月山から湯殿山に下った。

 惣て、此山の微細、行者の法式として他言する事を禁ず。仍て筆をとゞめて記さず。

語られぬ湯殿にぬらす袂かな


湯殿山銭ふむ道の泪かな
   曾良

古来「語るなかれ」、「聞くなかれ」と戒められた聖地。

句碑の場所は分からなかった。

参拝は土足厳禁、温泉の湧き出る巨岩が御神体。

湯殿山神社は写真撮影禁止。

宇都宮市立城山西小学校に句碑がある。


   

語られぬ湯殿にぬらす袂かな
   
湯殿山銭ふむ道の泪かな

 元禄9年(1696年)、天野桃隣は月山から湯殿山奥院句を参詣し、詠んでいる。

 早天湯殿奥院へ詣。諸国の参詣、峯渓に満々て、懸念仏は方四里風に運び、時ならぬ雪吹(ふぶき)に人の面見えわかず、黄成息を吐事二万四千二百息。

   ○大汗の跡猶寒し月の山

   ○山彦や湯殿を拝む人の声

      曽良登山の比

   ○銭踏て世を忘れけり奥院


「懸念仏」は夏行(げぎょう)して唱える念仏。

 元禄10年(1697年)、広瀬惟然は湯殿山を訪れて句を詠んでいる。

   湯殿山にて

日のにほひいたゞく穐の寒さかな
    惟然


 延享4年(1747年)、横田柳几は陸奥を行脚して湯殿山を訪れている。

 湯殿山

雪踏てあつき涙の湯殿かな
   柳几


斎藤茂吉の歌碑もあるはずだが、分からなかった。

わが父も母もいまさぬ頃よりぞ湯殿の山に湯はわき給ふ

また来ることもあるだろう。

月山弥陀ヶ原へ。

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