煙たつ室の八嶋にあらぬ身はこがれしことぞくやしかりける
| 大江匡房
|
|
いかでかは想いありとも知らすべき室の八嶋のけぶりならでは
| 藤原実方
|
|
暮るる夜は衛士のたく火をそれと見よ室の八嶋も都ならねば
| 藤原定家
|
|
ながむれば淋しくもあるか煙たつ室の八嶋の雪の下もえ
| 源 実朝
|
芭蕉の句碑がある。

糸遊(いとゆう)に結つきたる煙哉
「糸遊」はかげろうのこと。「結ぶ」は「糸」の縁語。
この句は『奥の細道』にはない。曽良の『俳諧書留』による。
絲遊に結つきたる煙哉
| 翁
|
|
あなたふと木の下暗も日の光
| 翁
|
|
入かゝる日も絲遊の名残哉(程々に春のくれ)
|
|
鐘つかぬ里は何をか春の暮
|
|
入逢の鐘もきこえず春の暮
|
元文3年(1738年)3月22日、山崎北華は江戸を立ち『奥の細道』の足跡をたどり、室の八島に詣でている。
明れば。室の八島を尋ね詣づ。木立ふりて神さびたるさま。いと殊勝(すさう)なり。しげれる森の内に。いかなる人の作れるにや。回り回りて池を掘り。池の中に島と覺しきを。八つ殘したり。八島といふ名にめでてなせしなるべし。年久しき業とも見えず。おかしき事を構へたるものかな。此御神は。木の花咲や姫にてましましける。往昔より。煙を歌によみ習はし侍る。我も。
一くもり室の八島のたば粉かな
と云捨て。烟管腰にさし。小倉川といふを渡り。壬生に懸り。稲ばの里。親抱の松を見る。
佐久間柳居は室八島の句を詠んでいる。
高桑闌更も句を詠んでいる。
与野の俳人鈴木荘丹も室八島の句を詠んでいる。
日光例幣使街道へ。
「旅のあれこれ」のトップページへ
