芭蕉の句碑


静さや岩にしみ入る蝉の聲

山形市山寺に立石寺がある。


立石寺仁王門に向かう。

坂の途中に「せみ塚」があった。


 芭蕉翁の句をしたためた短冊をこの地に埋めて、石の塚をたてたもので、「せみ塚」といわれている。

右上に芭蕉の句が刻まれている。

静さや岩にしみ入る蝉の聲

寛延年間(1748〜1750)に壷中が建立。

いにし年ならん、最上林崎駅の壺中といふ俳士、此山中に翁の塚を築き、此短冊を埋て、蝉塚と名づく。

蓑笠庵梨一『奥細道菅菰抄』

壺中は林崎の素封家坂部九内。各務支考の門人。

宝暦10年(1760年)、山形の俳人雨聲庵山皓は壺中を訪ねている。

 『諸国翁墳記』に「蝉 塚 羽州岩上立石寺在 山口吟里 林嵜壷中建」とある。

山形県で最も古い芭蕉の句碑であろう。

 寛政3年(1791年)5月22日、鶴田卓池は山寺を訪れ、芭蕉の句を見ている。

山寺 宝珠山立石寺 慈学大師ノ開基

薬師堂 坐禅石 護摩ノ虚石 念仏堂 七福神岩

山王権現ト慈学大師ノ対面石 山上迄登九丁 知行

千四百二十石 奥ノ院 釈迦堂 開山堂 慈学大師

入定ノ窟トツカウ水天狗岩 拝ミ所都合四十八ヶ処

コトコトク岩山ニテ至テ清閑也

   翁ノ碑 しつかさや岩にしみ入る蝉の声

『奥羽記行』(自筆稿本)

仁王門


嘉永元年(1848年)、再建。

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