芭蕉の句碑


杜若語るも旅のひとつ哉

大阪市福島区鷺洲に了徳院という寺がある。


如意山了徳院


東寺真言宗の寺である。

浦江聖天の名で親しまれている。

了徳院境内の弁天池に芭蕉の句碑があった。


杜若語るも旅のひとつ哉

出典は『笈の小文』

「大坂にてある人のもとにて」と前書きがある。

貞亨5年(1688年)4月、芭蕉は万菊を伴い大阪の一笑宅に泊まる。

誉田八幡にとまりて、道明寺・藤井寺をめぐりて、つの国大江の岸に舎る。いまの八間屋久左衛門あたり也。

かきつばた語るも旅のひとつかな
   愚句

 山路の花の残る笠の香
   一笑

朝月夜紙干板に明そめて
   万菊

二十四句にて止。

(貞亨5年4月25日付猿雖(惣七)宛書簡)

「ある人」とは伊賀の保川一笑のこと。当時大坂に住んでいた。

芭蕉杜若句碑

杜若語るも旅のひとつ哉   はせを

浦江の杜若は、江戸時代から有名で芭蕉もこの地を訪ね、この句を詠みました。

この句碑は、文化11年俳人三津人が主宰する月夜庵社が建立したものです。

親かとも思ふ夜のあり山の月   三津人

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