牧水の歌碑〜『みなかみ紀行』〜

白根温泉「加羅倉館」〜10月26日〜

 関越自動車道沼田ICから国道120号に入り、片品川に沿っていく。椎坂(しいさか)峠を越え、老神温泉を過ぎてしばらく行くと、白根温泉がある。

「加羅倉館」は白根温泉の一軒宿。


大正11年(1922年)10月26日、若山牧水は白根温泉に泊まった。

 落葉木の影を踏んで、幸い迷うことなく白根温泉のとりつきの一軒家になっている宿屋まで辿り着くことが出来た。此処もまた極めて原始的な湯であった。湧き溢れた湯槽には壁の破れから射す月の光が落ちていた。

白根温泉は一軒宿だから、「加羅倉館」に泊まったはずだ。

牧水が「枯野の旅」で詠んだのは「加羅倉館」のこと。

      頼み來し
      その酒なしと
      この宿の主人(あるじ)言ふなる

      破れたる紙幣とりいで
      お頼み申す隣村まで
      一走り行(い)て買ひ來てよ

      その酒の來る待ちがてに
      いまいちど入るよ温泉(いでゆ)
      壁もなき吹きさらしの湯に

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