芭蕉ゆかりの地

『芭蕉翁真蹟集』(桃鏡編)

明和元年(1764年)、蓼太序。

明和元年甲申十月十二日

深川要津禅寺の碑前に頓首再拝して書

雪中菴蓼太

ふる池や蛙飛こむ水の音

花の雲かねは上野か浅草か

はなのくもかねはうへのかあさくさか

   高野

ちゝはゝのしきりにこひし雉子のこえ

はるもやゝけしきとゝのふ月と梅

名月や門にさしくる潮頭

初しくれ猿もこみのをほしけ也

道のへの木槿は馬にくはれけり

野さらしを心に風のしむ身哉

ひとつ脱てうしろにおひぬ衣かへ

野をよこに馬牽むけよほとゝきす

かさしまやいつこ五月のぬかり道

うたかふなうしほの花も浦のはる

「旅のあれこれ」のトップページへ