宮本虎杖の句碑

夜桜や世に阿類ものの迎馬


坂城町坂城苅屋原に泉徳寺という寺がある。


松雲山泉徳寺


曹洞宗の寺である。

本堂の右手に宮本虎杖の句碑があった。


夜桜や世に阿類(ある)ものの迎馬

文化8年(1811年)春、建立。弥天斎書。

弥天斎は泉徳寺本山満泉寺住職。

建碑を記念して俳額が奉納されている。

寝覚(の)戸わすれぬ山の花の声
   坂木
 雨紅
白々とほとけの花や椿さく
   
 八朗
   ○
ひとりたち案山子もおらぬ世が庵
   
 鳳秋
   文 鳴
花のミの小野の山家よ唐からし
   
 蒼キュウ
大筒の遠音のあとや不如帰
   江戸
 三千彦
朝客や何はなくともうめの花
    ゝ
 其堂
水雲や松にながれて夕きゝす
   草津
 鷺白
若草にかへらぬ年を口おしき
   
 武曰
馬おりん菫の花のむらさき野
   出羽
 長翠
蕣におれ潰れし庇かな
   越後
 一茶
哀れにもやがて見へけり天の川
   相中
 葛三
   ○
夜桜や世にあるものゝ迎馬
   
 虎杖

   文化八年辛未歳春三月

一茶の句が「越後」の人として奉納されている。

 『我春集』に「蟋蟀にふみつぶされし庇哉(※「蟋蟀」=虫偏に「車」)の句がある。

 文化9年(1812年)6月13日、一茶は深谷宿で戸倉の人に会い、16日には戸倉の虎杖庵に入っている。

13日 晴夜雨 深谷沢屋泊 戸倉ニ(ノ)人ニ相見

16日 晴 戸倉虎杖菴ニ入

『七番日記』(文化9年6月)

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