一茶の交友

〜小野浙江〜

関宿の俳人。

 文化5年(1809年)4月3日、成美は浙江と箱根に行く。

   三日 雨 成美 浙江 箱根湯出立

『文化句帖』(文化5年4月)

文化8年(1811年)3月20日、浙江没。23日、葬儀。

   廿 晴 夜五ツ時浙江没 随[斎]ニ入

   廿三 大南吹 浙江葬 アベ川丁称念寺

『七番日記』(文化8年3月)

『三韓人』には「文化八年二月十九日没」とある。

 浙江

膝をかさね頤(おとがい)をもたせて俳句に交りし事二十余年なりし閑齋が閑も、いまはまことの閑になりて、ながく作意を聞事なし。

はる雨やそこにより居しはしらあり


浙江の句

日も彼岸西をそむけは磯さくら


菫まて咲せてゆくや小田の雁


淋しさの扇であふぐ糸瓜哉


ゆくとしや大盃の手もとより


むだ骨も花にせわ(は)しき世なりけり


はね炭や月夜月夜の草の庵


梅咲くや鼠の歩行(ある)く大座敷


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