『関屋帖』(巣兆編)


寛政6年(1794年)正月、秋香庵巣兆刊。

建部巣兆の歳旦帳である。


秋香庵
山人はやまくちに住花の春
    巣兆




  在江都
蝶見へて末黒の芒うごくなり
    柴居

  
梅咲夜あらし吹かも一里鐘
    一草

  江都
鶯やハわた尓居れハ八幡尓も
    菊明

  
七種や暁の居湯も春のもの
    葛三

  本庄
たぐ繩に柳の雨のうツもあり
    双烏

  すゝき庵
おもしろの人のはだしや春の艸
    碩布

  夏目氏
浮雲や影さしめぐるさとの梅
    成美

  去来庵
木地枕かふすぼる顔に梅の花
    宗讃

  金令舎
ほの明るこぼれ油も若葉の夜
    みち彦

  春秋庵
鷹飼か刀かつぎよ夕やなき
    長翠

寛政六年正月吉旦上梓

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