わかれては十日ありえずあわただしまた碓氷越え君見むと行くに
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胸にただ別れ来しひとしのばせてゆふべの山をひとり越ゆなり
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秋かぜや碓氷のふもと荒れ寂びし坂本の宿の糸繰の唄(坂本に宿りて)
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同年12月27日、小枝子との生活を願って「若松町118番地」に移る。
明治43年(1910年)6月、牧水は下部温泉「源泉館」に泊まる。

山越えて入りし古驛の霧のおくに電燈の見ゆ人の聲きこゆ
牧水は下部温泉でも小枝子のことを考えていた。
わが小枝子思ひいづればふくみたる酒のにほひの寂しくあるかな
同年9月13日、牧水は病気療養のため小諸の田村医院にやって来た。
同年11月10日、小枝子から小諸滞在中の牧水に長距離電話があり、翌11日の夕方に小枝子は小諸にやって来る。翌12日早朝、小枝子は東京に帰る。
汝が弾ける糸のしらべにさそはれてひたおもふなり小枝子がことを
同年11月13日、牧水は小諸から地蔵峠を越え、鹿沢温泉へ。
牧水はそのまま東京に帰ったわけではなく、一度小諸に戻る。
東京に帰ったのは11月16日。
同年、小枝子は女児を出産。
明治44年(1901年)、5年来の小枝子の件も片が付くことになる。
五年にあまるわれらがかたらひのなかの幾日をよろこびとせむ
色々なことがよく一緒になるものだ。五年来のをんなの一件も、とうとうかたがつくことになつた。連れられて郷里へ帰るのだ相だ。それがお互ひの幸福には相違ないね。いざとなると、矢張り頭がぐらぐらする。
3月14日附鈴木春郊宛書簡
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