岩村田〜「佐久ホテル」〜

佐久市岩村田に「佐久ホテル」(HP)がある。
「佐久ホテル」

正長元年(1428年)創業という老舗である。
玄関右手の築山に若山牧水の歌碑があった。

白玉のはにしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりける
平成3年9月、建立。
第4歌集『路上』(明治44年9月刊)に「9月初めより11月半ばまで信濃国浅間山の麓に遊べり、歌九十六首。」とある中の一首である。
『若山牧水歌碑インデックス』(榎本尚美、篁子夫妻著)に280の歌碑、詩碑が収録されているが、この歌碑は収録されていない。170番目に相当する。
大正4年(1915年)8月8日、佐久鉄道(小諸 - 中込間)開業。
大正11年(1922年)10月14日、若山牧水は『みなかみ紀行』の旅に出発、夜8時に御代田駅に汽車を降りて自動車で佐久ホテルへ投宿した。
十月十四日午前六時沼津發、東京通過、其處よりM―、K―、の兩青年を伴ひ、夜八時信州北佐久郡御代田驛に汽車を降りた。同郡郡役所所在地岩村田町に在る佐久新聞社主催短歌會に出席せんためである。驛にはS―、O―、兩君が新聞社の人と自動車で出迎へてゐた。大勢それに乘つて岩村田町に向ふ。高原の闇を吹く風がひしひしと顏に當る。佐久ホテルへ投宿。
16日、牧水は「佐久の鯉」を詠んでいる。
