蕉門の俳人

岩田涼菟

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 本名は岩田正致。通称は又二郎。伊勢山田の神職。初号は団友、元禄13年頃、涼菟と改号。神風館三世を名乗る。

涼菟者勢州山田神職之人也。業風雅。初號團友

『風俗文選』(許六編)

 元禄16年(1703年)秋、岩田涼菟は門下の中川乙由を伴い、山中温泉に遊ぶ。金沢から福井、敦賀より彦根に入り、関ヶ原、大垣を経て名古屋に転じて伊勢に帰庵した。

元禄17年(1704年)、『山中集』(涼菟編)刊。支考序。

享保2年(1717年)4月28日、没。享年59歳。

門人に中川乙由がいる。

榛名山番所跡の松露庵句碑に涼菟の句が刻まれている



こからしの一日次て居りにけり

 『もとの水』『俳諧一葉集』の芭蕉の句として収録されている「もろもろのこゝろ柳にまかすべし」は涼菟の句の誤伝。

 神奈川県横浜市の白旗神社、山梨県甲州市の向嶽寺に句碑がある。

白旗神社の句碑
   
向嶽寺の句碑

   


 『泊船集』(風国編)に芭蕉の句として収録されている「野々宮の花表に蔦もなかりけり」は涼菟の句の誤伝。

野宮神社


涼菟の句

あらさむし阿漕阿漕と啼鴎


切れ先の吹かれて歩行寒さ哉


凩の一日吹て居りにけり


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