若山牧水〜『みなかみ紀行』〜



暮坂峠まで ・ 老神温泉まで ・ 金精峠まで ・ その後

午前六時沼津発、東京通過、
〜10月14日〜


岩村田〜10月14日〜
高原の闇を吹く風がひしひしと顏に當る。佐久ホテルへ投宿。


小諸〜10月16日〜
「小諸なる古城のほとり」の長詩で名高い懐古園に入った。


星野温泉〜10月16日〜
20町ほど歩いて星野温泉へ行って泊ることになった。


草津温泉「ての字屋」〜10月18日〜
草津ではこの前一度泊った事のある一井旅館というへ入った。


六合村立第一小学校〜10月19日〜
對岸の村は生須村、學校のある方は小雨村と云ふのであつた。


生須歌碑苑〜10月19日〜
日の光を含んで滴る樣に輝いてゐる眞上の紅葉を仰ぎ、


沢渡温泉まで行こうと決めていた。〜10月19日〜
起きて見れば案外な上天気である。大喜びで草鞋を履く。


暮坂高原「花楽の里」
対岸の村は生須村、学校のある方は小雨村と云うのであった。


路はまた単調な雑木林の中に入った。〜10月19日〜
日は朗らかに南から射して、路に堆い落葉はからからに乾いている。


右沢渡温泉道、左花敷温泉道〜10月19日〜


花敷温泉「関晴館本館」〜10月19日〜
ひと夜寝てわが立ち出づる山かげのいで湯の村に雪降りにけり


暮坂峠〜10月20日〜
枯芒の原、立枯の楢原の打続いた暮坂峠の大きな沢に出た。


老神温泉まで

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