小林一茶ゆかりの地

〜三囲神社〜
長命寺から隅田川沿いに歩いて三囲神社へ。
三囲神社

三囲神社に其角の「雨乞の碑」がある。

夕立や田を見めぐりの神ならば
文化2年(1805年)8月15日、曇のち雨。
十五日 酉ノ刻陰る 戌刻雨
十五夜や田を三巡の神の雨
『文化句帖』(文化2年8月)
文化3年(1806年)1月18日、小林一茶は三囲神社で狐火を見ている。
十八日 晴 夜三巡リ入 狐火
ついそこに狐火も[え]て春の月
『文化句帖』(文化3年正月)
文化5年(1809年)3月24日、一茶は祗兵と三囲神社へ。
廿四日 晴 ギ(祗)兵と三巡(囲)
『文化句帖』(文化5年3月)
文化7年(1810年)2月、一茶は庵崎で茶店に遊ぶ。
五十(百)崎遊二茶店一
春雨や盃見せて狐よぶ
『七番日記』(文化7年2月)
これも三囲神社の狐であろうか。
この句は同年3月にもある。
春雨や盃見せて狐よぶ
『七番日記』(文化7年3月)
「五(百)崎」は庵崎(いおざき)。墨田区向島・押上付近の古称。
菴崎の犬と仲よいちどり哉
『七番日記』(文化8年11月)
文化11年(1814年)9月19日、一茶は向島に遊び、三囲神社を句に詠んでいる。
十九 晴 向嶋遊
三巡
化されに稲むら歩行(あるく)秋の暮
やよ狐みやげやらふ(う)ぞ秋の暮
『七番日記』(文化11年9月)
三囲神社は稲荷社。神体は白狐に乗り、右手に宝珠を持ち、左手に稲を担う。
三巡りの日向ぼこしに出たりけり
『七番日記』(文化11年11月)
苗代や田をみ廻りの番太郎
『七番日記』(文化15年2月)
文化14年(1817年)7月4日、一茶は故郷の柏原に帰る。それ以来、江戸に出て来ることはなかった。
三巡り
傍(棒)杭に江戸を詠(ながむ)る蛙哉
『文政句帖』(文政8年正月)
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