白井鳥酔

はいかゐ雲と鳥』

明和5年(1768年)、四卉庵孚石序。烏明編。

     八朔之辞

八朔や空にあらはすいはし雲
   鳥酔

     鴫立沢秋暮之辞

立と詠みし鴫さへ見えす秋の暮
   松露庵烏明

   芳野山にて

手を打て花ともいはすよしの山
   百卉

里近う馬の集る野分かな
   兀雨

明星に闇かたむくやほとゝきす
   文杏

山ふきや咲て驚く魚の照
   魚生

川蝉や杭に中よきはなれもの
   兎石

梢から塵のはしめや今朝の秋
   雨什

     文通

武州
出る事をしらぬ神馬春の雨
   柳几

     松露庵裡之三士行李吟

   北総銚子浦にて

行秋やとふとふ染ぬ海の色
   烏光

   信陽姨すて山頭

さらしなは田の都也けふの月
   昨烏

     四時混雑

土龍庵
螢見や夜照る石を踏あるき
   百明

松架庵
夜々は出て月しらぬ鵜舟かな
   柴居

     追加

戸倉
牛の子もつい寝せ付る砧かな
   柴雨

上田
ひとつ家をひとつ残して虫の声
   左十

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