一茶関連俳書

『霞の碑』
寛政2年(1790年)、泥山馬光居士五十回追福の記念集。其日庵野逸序。
鋸山の日本寺に長谷川馬光の句碑を建立。
しかるに馬翁いつの比にや、文通に房州鋸山の發句ありしを、彼地に墨の香殘り、禪林日本寺の山中へ碑を築んと願ふこと年あり。しかはあれど名にしおふ鋸刃なる嶮山へ大石を揚んも容易からねば、暫く打捨ありしを、時至れるにや、去秋旅寝の折から、麓の兒石鹿尾等しきりに催し、當所の好人是」に力を合て、居士の五十回を今年に取こし、正當は五月朔日なるを、四月朔成就す。碑面五字七字は、七十九翁素丸老師の毫を勞し、導師は則當山大和尚東永爲橋子也。
馬光の句碑

引きおろす鋸山の霞かな
哥仙行
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なつかしともしや問來る人しあらば
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空ふく風も松にこたへんと
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ありしもはや五十年
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梅雨はれて松の答を聞日哉
| 野逸
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苔の花さく石に俯向
| 鹿尾
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名に高き塚やかすミの道しるべ
| 兒石
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| 馬橋 栢日庵
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干網の風に聳て遠がすみ
| 立砂
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| 雪中庵
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霞けり孤輪の月を灘のうへ
| 完來
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| 二代目古人
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卯の刻の雨の中より霞哉
| 宗瑞
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| 今日庵
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岩間岩間鑢目附てかすみ哉
| 元夢
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| 採荼庵
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土佐が繪の松に櫻や棚がすみ
| 梅人
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| 其日庵
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朝がすみ麥引立て晴にけり
| 野逸
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| 古人
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めづらしやよしのをおりて花一木
| 蓼太
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もし降らバ天津乙女ぞ花曇
| 一茶
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| 下フサ 布川
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風も今朝ふた心なる餘寒かな
| 馬泉
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| 古人
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夕ぐれのひとつふへたるかやり哉
| 竹阿
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