芭蕉バショウ関連カンレン年譜ネンプ  オク細道ホソミチ以後イゴ
年号ネンゴウ ツキ 出来事デキゴト(前書) 出典シュッテン ハツ カガミ
西暦セイレキ
元禄2年 9月 6日 伊勢の遷宮おがまんと、又舟にのりて    『奥の細道』        
         伊勢の國長嶋大智院に信宿す うきわれをさひしからせよ秋の寺 伝真蹟        
1689年        二見 硯かと拾ふやくぼき石の露 杉風宛真蹟書簡   @   U
         守栄院 門に入ればそてつに蘭のにほひ 『笈日記』   U U  
46歳       蜻蜒や取りつき兼し草の上 『笈日記』 U U U U
    13日 外宮の遷座式を拝す。            
    24日   初時雨猿も小蓑を欲しげなり 『猿蓑』 U U U U
  12月 24日 去来と落柿舎で鉢叩きを聞く。 長嘯の墓もめぐるかはち敲 『いつを昔』 U U U U
        何に此師走の市にゆくからす 『花摘』 U U U T
      大晦日を大津「無名庵」で過ごす。            
元禄3年 1月 3日 伊賀上野に帰る。            
         路通がみちのくに赴くに 草枕まことの華見しても来よ チャ草子ソウシ     W W
1690年 2月 6日   鶯の笠落したる椿かな 真蹟色紙 V V V V
  3月 2日 伊賀小川風麦宅で花見。 木のもとに汁も膾も桜哉 『ひさご』 V V V V
47歳       かげろふや柴胡の糸の薄曇 『猿蓑』   V V V
        一里はみな花守の子孫かや  『猿蓑』 V V V V
        蛇くふと聞けば恐ろしきじの聲 『花摘』 V V V V
      膳所に戻る。            
        君やてふ我や荘子ソウジの夢心 怒誰宛書簡      
        四方より花吹入れて鳰の波 「洒落堂記」 W W V V
         望湖水惜春 行春を近江の人とおしみける 『猿蓑』 W W V V
  4月   『いつを昔』(其角編)            
         勢田に泊りて、暁、石山寺に詣。 曙はまだむらさきにほとゝぎす 伝真蹟画賛     Y
        独り尼藁屋すげなし白つゝじ 『芭蕉句選拾遺』        
    6日 「幻住庵」に入る。            
        先づ頼む椎の木も有り夏木立 「幻住庵記」   V V V
        艸の葉を落るより飛螢哉 『いつを昔』 V V V V
        日の道や葵傾く五月雨 『猿蓑』 V V V V
        やがて死ぬけしきは見えず蝉の声 『猿蓑』 V V V V
  7月 23日 「無名庵」に滞在。            
  8月 13日 『ひさご』(珍碩編)刊。            
    15日   月見する座にうつくしき顔もなし 『卯辰集』   W W V
  9月     稲妻にさとらぬ人の貴さよ 『己が光』 W W W W
      木曾塚の旧草にありて、敲戸の人々に対す 草の戸を知れや穂蓼に唐辛子 『笈日記』 V V V V
         堅田にて 病雁の夜寒に落ちて旅寝哉 『猿蓑』 V V V V
        海士の屋は小海老にまじるいとゞ哉 『猿蓑』   V V W
        朝茶飲む僧静かなり菊の花 『芭蕉盥』        
    28日 「無名庵」に滞在。            
         旧里の道すがら しぐるるや田の新株の黒むほど 『泊船集』 V V V V
        はつ雪や聖小憎の笈の色 『俳諧勧進牒』 V V V V
        雪散るや穂屋の薄の刈り残し 『猿蓑』 D D T
        比良みかみ雪指シわたせ鷺の橋 『翁草』 V V V V
  12月   朧月末京都を退出、 人に家をかはせて我はとし忘れ 曲水宛書簡 V V V V
元禄4年 1月 4日   大津繪の筆のはじめは何佛 曲水宛書簡 W W W W
         餞乙東部行 梅若菜まりこの宿のとろゝ汁 『猿蓑』 W W W W
1691年       山里は万歳遅し梅の花 真蹟シンセキ懐紙カイシ W W T T
  3月 23日   としとしや櫻をこやす花のちり 『蕉翁句集』 W W W W
48歳       麦めしにやつるゝ恋か猫の妻 『猿蓑』 W W W W
        闇の夜や巣をまどはしてなく鵆 『猿蓑』 W W W W
        春の夜は桜に明てしまひけり 『翁草』 W W W W
      新「無名庵」落成。            
  4月   『卯辰集』(北枝)刊。            
    18日 嵯峨落柿舎滞在            
    20日   柚の花や昔しのばん料理の間 『嵯峨日記』 W W W W
        ほとゝぎす大竹藪をもる月夜 『嵯峨日記』 W W W W
    22日   憂き我をさびしがらせよ閑古鳥 『嵯峨日記』 W W W W
    23日   手をうてば木魂に明る夏の月  『嵯峨日記』 W W W W
  5月 4日   五月雨や色帋へぎたる壁の跡 『嵯峨日記』 W W W W
      『猿蓑』(去来・凡兆共編)            
  ガツ 25日 膳所「無名庵」に滞在。            
        物いへば唇寒し穐の風 『芭蕉庵小文庫』 W W W W
  8月 15日   三井寺の門たたかばやけふの月 『雑談集』 W W W V
    16日   やすやすと出てゝいざよふ月の雲 『笈日記』   W W W
        十六夜や海老煮る程の宵の闇 『笈日記』 W W V V
        鎖あけて月さし入よ浮み堂 『笈日記』   W V W
  9月   又玄は膳所「無名庵」滞在中の芭蕉を訪ねる。            
    22日 膳所義仲寺を後にして江戸へ旅立つ。            
        むかしきけちゝぶ殿さへすまふとり 『芭蕉庵小文庫』 W W W V
        柴の戸の月や其のまゝあみだ坊 『芭蕉庵小文庫』 W W W V
  10月      元禄辛未十月、明照寺李由子宿 百歳の気色を庭の落葉哉 真蹟画賛 W W W W
        たふとがる涙やそめてちる紅葉 『笈日記』 W W W W
         千川亭に遊て 折々に伊吹をみては冬ごもり 『後の旅』   W W W
         おなじ比、鳳来寺に参竜して 木枯に岩吹きとがる杉間かな 『笈日記』 W W W W
        夜着ひとつ祈出して旅寝かな 真蹟 W W W W
         島田塚本氏に詠草有 馬かたはしらし時雨の大井川 『泊船集』 W W W  
         初冬の晦日ちかきほど、沼津に至る。 都出でて神も旅寝の日数哉 「俳諧雨の日数」 W W W W
  11ガツ ニチ 江戸エドに到着。            
         行脚のとしをかさね、東武にかへりて ともかくもならでや雪のかれ尾花 『北の山』 W W W W
        魚鳥のこゝろはしらすとしの暮 『陸奥鵆』 W W W W
元禄5年 1月     人も見ぬ春や鏡の裏の梅 『己が光』 Y Y Y Y
1692年   16日   うらやまし浮世の北の山櫻 句空宛書簡 Z Z Z Z
        鶯や柳のうしろ藪のまへ 『續猿蓑』 X X X X
        木曽の情雪や生ぬく春の草 『芭蕉庵小文庫』 X X X X
49歳 ガツ 3日    草庵に桃桜あり、門人に其角嵐雪あり 両の手に桃と桜や草の餅 『桃の実』 U U X X
         支考東行餞別 此こゝろ推せよ花に五器一具 『葛の松原』 Y W W
  4月   句空、『北の山』。            
  5月   第三次芭蕉庵新築            
         不卜一周忌、琴風興行  杜鵑鳴音や古き硯ばこ 『陸奥鵆』 U U U U
        鎌倉を生きて出でけん初鰹 『葛の松原』 X X X X
        ほとゝぎす啼や五尺の菖草 『葛の松原』 X X X X
  8月     芭蕉葉を柱にかけん庵の月 『蕉翁文集』   X X X
    15日   名月や門に指くる潮頭 『三日月日記』 X X X X
  9月      深川夜遊 青くても有るべきものを唐辛子 『深川集』 X X X X
    29日   秋に添うて行かばや末は小松川 『陸奥鵆』 W Y Y Y
  10月 3日   けふばかり人もとしよれ初しぐれ 『續猿蓑』 X X X X
      『葛の松原』(支考編)            
        御命講や油のような酒五升 『芭蕉庵小文庫』 D D T T
  12月 20日   打よりて花入探れんめつばき 『句兄弟』 X X X X
        月花の愚に針たてん寒の入 『薦獅子集』 X X X X
        蛤の生けるかひあれ年の暮 『薦獅子集』 X X X X
元禄6年 1月     年々や猿に着せたる猿の面 真蹟懐紙 X X X X
1693年   20日   春もやや気色ととのふ月と梅 木因宛書簡 X X X Y
        こんにゃくのさしみも些しうめの花 『芭蕉庵小文庫』 Y Y Y Y
50歳 2月 2日 呂丸、京都で客死。 当皈よりあはれは塚のすみれ草 『笈日記』 V V V V
         露沾公にて 西行の庵もあらん花の庭 『泊船集』   Y Y Y
  4月 29日   郭公声横たふや水の上 宮崎荊口宛書簡   V V
        一声の江に横たふやほととぎす 宮崎荊口宛書簡     V  
         岱水亭影待に 折々オリオリ思ふコトなき早苗哉 『木曾の谿』 C C C C
  5月      許六を送る詞 椎の花の心にも似よ木曽の旅 『韻塞』   Y Y Y
        うき人の旅にも習へ木曽の蝿 『韻塞』   Y Y Y
        白露もこぼさぬ萩のうねり哉 真跡シンセキ自画ジガサン W W W Y
        榎の実ちるむくの羽音や朝あらし 『笈日記』 Y Y Y Y
        川上とこの川下や月の友 『続猿蓑』 Y Y Y Y
        蕣や昼はジョウおろす門のカキ 真跡シンセキ自画ジガサン   Y Y Y
         閉閑の頃 朝かほや是も又わか友ならず 『今日の昔』 Y Y Y Y
  8月 29日 其角キカクの父東順72歳で死去。 入月の跡は机の四隅哉 『句兄弟』   Y Y Y
         八町堀にて 菊の花咲や石屋の石の間 『翁草』 Y Y Y Y
  10月 9日 素堂ソドウテイアソぶ。            
        鞍壷に小坊主乗るや大根引 「荊口宛真蹟書簡」 Y Y Y Y
        初雪やかけかかりたる橋の上 『芭蕉庵小文庫』 X X X X
  12月 7日 新大橋が架けられる。            
        みな出でて橋をいただく霜路哉 『泊船集書入』       X
        有かたやいたゝいてふむはしの霜 『芭蕉句選』   X X X
        寒菊や粉糠のかゝる臼の端 『炭俵』 Y Y Y X
元禄7年 1月 1日   蓬莱に聞ばや伊勢の初便 『炭俵』 Z Z Z Z
1694年       梅が香にのつと日の出る山路哉 『炭俵』 Z Z Z Z
  2月 15日   ねはん会や皺手合る数珠の音 『續猿蓑』        
51歳 ガツ 2日   四つごきのそろはぬ花見心哉 『炭俵』 Z Z Z Z
    ニチ   青柳の泥にしだるる汐干哉 『炭俵』 Z Z Z Z
        八九間空で雨降る柳かな 『續猿蓑』 Z Z Z Z
        傘におしわけ見たる柳かな 『炭俵』 Z Z Z Z
  4月 8日   灌佛や皺手合する数珠の音 『三冊子』 Z Z Z Z
      オク細道ホソミチ清書セイショ完成カンセイ            
  5月   『藤の実』(素牛編)カン            
        木隠れて茶摘みも聞くやほととぎす 『炭俵』 Z Z Z Z
        紫陽花や藪を小庭の別座敷 『俳諧別座敷』 Z Z    
    11日 江戸を発って上方へ最後の旅する。 麦の穂を便タヨにつかむ別かな 『蕉翁句集草稿』 Z Z Z Z
         箱根の關越て 目にかゝる時やことさら五月富士 『芭蕉翁行状記』 Z Z Z @
         しどけなく道芝にやすらひて どんみりとあふちや雨の花曇り 『芭蕉翁行状記』 Z Z Z Z
        するが路や花橘も茶の匂ひ 『炭俵』 Z Z Z Z
    15日   ちさはまだ青ばながらになすび汁 真蹟シンセキ懐紙カイシ Z Z Z Z
        さみだれの空吹おとせ大井川 真蹟シンセキ懐紙カイシ Z Z Z Z
        たはみては雪まつ竹のけしきかな 真跡シンセキ自画ジガサン        
         荷兮方にて 世を旅に代かく小田の行もどり 杉山杉風宛書簡 Z Z Z Z
        涼しさはさし図に見ゆる住居哉 『笈日記』 Z Z Z Z
        涼しさや直に野松の枝の形 『芭蕉翁全傳』 Z Z Z Z
    25日    隠士山田氏の亭にとゞめられて 水鶏啼と人のいへばや佐屋泊 『笈日記』 Z Z Z Z
    28日 伊賀上野着。            
  閏5月 ニチ 『炭俵』素龍序            
    22日 嵯峨落柿舎滞在            
  6月      嵐山 六月や峰に雲置く嵐山 『笈日記』 Z Z Z Z
        清滝や波にちり込青松葉 『笈日記』 Z Z Z Z
         小倉の山院 松杉をほめてや風のかほる音 『笈日記』 Z Z Z Z
    15日 膳所「無名庵」に滞在。            
        ひらひらとあぐる扇や雲の峯 『笈日記』 W W W W
        蓮の香を目にかよはすや面の鼻 『笈日記』 W W W W
    28日 『炭俵』(野坡・孤屋・利牛共編)刊。            
  7月 15日 大津から帰郷し、一家で墓参り 家はみな杖にしら髪の墓参 『續猿蓑』 Z Z Z Z
        日にかゝる雲やしばしのわたりどり 『渡鳥集』 Z Z Z Z
        里ふりて柿の木もたぬ家もなし 『蕉翁句集』 Z Z Z Z
  8月 15日 伊賀上野「無名庵」で月見の宴 名月にふもとの霧や田のくもり    『續猿蓑』 Z Z Z Z
        名月の花かと見えて綿畠 『續猿蓑』 Z Z Z Z
        今宵誰よし野の月も十六里 『笈日記』 Z Z Z Z
        顔に似ぬほつ句も出よはつ桜 『續猿蓑』 Z Z    
  9月 ニチ 支考、惟然をめしつれて、難波の方へ旅立ち給ふ。   『芭蕉翁繪詞傳』        
    9日   ぴいと啼く尻声悲し夜の鹿 杉山杉風宛書簡 Z Z Z Z
    26日   人声や此道かへる秋のくれ 『笈日記』   Z Z  
        この道やゆく人なしに秋の暮れ 『其便』 Z Z Z Z
        松風や軒をめぐつて秋暮ぬ 『笈日記』 Z Z Z Z
         旅懐 此秋は何で年よる雲に鳥 『笈日記』 Z Z Z Z
    27日   白菊の目に立て見る塵もなし 『笈日記』 Z Z Z Z
    28日   秋深き隣は何をする人ぞ 『笈日記』 Z Z Z Z
  10月 8日   旅に病で夢は枯野をかけ廻る 『笈日記』 Z Z Z Z
    9日   清滝や波にちり込青松葉 『笈日記』 Z Z Z Z
    12日 大坂南御堂前花屋仁右衛門宅で死去            
 
紫陽花や帷子時の薄淺葱 『陸奥鵆』 A A
蛸壺やはかなき夢を夏の月 『猿蓑』 D D T T
叡慮にて賑はふ民の庭竈 『庭竈集』     U U
むすふより早齒にひゝく泉かな 『新撰都曲』   U U
降ずとも竹植る日は蓑と笠 『笈日記』      
蝙蝠も出ようき世の花に鳥 『西華集』  
来てミれは獅子ニ牡丹の住居哉 『谷家文書』        
ゾン 晝見れは首筋赤きほたる哉 『芭蕉句選』     A
冬かれや世は一色に風の音 『もとの水』     A A
子規なくや黒戸の濱ひさし 『もとの水』     B B
一ひきのはね馬もなし川千鳥 『もとの水』     B B
梅咲いてよろこぶ鳥のけしきかな 『芭蕉句選拾遺』   B B
飯貝や雨に泊りて田螺聞 『もとの水』     T T
つゆはれのわたくし雨や雲ちきれ 『もとの水』       @
哥よみの先達多し山さくら 『もとの水』       U
くりからや三度起ても落し水 『もとの水』       U
名月や鶴脛高き遠干瀉 『もとの水』     W V
花の陰硯にかはるまる瓦 『もとの水』     W W
散柳あるじも我も鐘を聞 『俳諧一葉集』       Y
島々や千々にくだきて夏の海 『俳諧一葉集』     U U
松しまや夏を衣裳の水と月 『俳諧一葉集』     U U
誤伝ゴデン 暮遅き四つ谷過けり帋草り 『もとの水』     B B
によきによきと帆柱寒き入江かな 『芭蕉句選』   C C
玉川の水におほれそ女郎花 『芭蕉句選』   C C
もろもろのこゝろ柳にまかすべし 『もとの水』     T T
木曽殿とうしろ合の夜寒かな 『芭蕉句鑑』       V
野々宮の花表に蔦もなかりけり 『泊船集』 W     V
汗の香に衣ふるはん行者堂 『俳諧書留』       W
171 118 143 150 158
437 238 380 386 393
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