芭蕉バショウ関連カンレン年譜ネンプ  オク細道ホソミチ以前イゼン
年号ネンゴウ 西暦セイレキ ツキ 出来事デキゴト 出典シュッテン ハツ カガミ 年齢ネンレイ
寛永21年 1644年     伊賀上野赤坂町に誕生。              
        藤堂良忠宗正のもとに出仕。              
寛文6年 1666年 ガツ   主君良忠(俳号蝉吟)、25歳で没。             23歳
          花は賤乃眼にもみえけり鬼薊 『続山の井』        
寛文10年 1670年       五月雨も瀬ぶみ尋ぬ見馴河 『大和順礼』       27歳
寛文12年 1672年 1月 25日 上野天神宮に『貝おほひ』を奉納。              
        故郷伊賀上野から江戸に出る。             29歳
          雲と隔つ友にや雁のいきわかれ 『芭蕉翁全傳』      
延宝3年 1675年       武蔵野や一寸ほどな鹿の声 『俳諧当世男』       32歳
延宝4年 1676年       此梅に牛も初音と啼つべし 『江戸両吟集』   @ 33歳
    6月   東海道トウカイドウノボる。              
           延寳四辰のとし故郷に歸るとて途中 山のすかた蠶茶臼の覆ひかな 『芭蕉翁全傳』          
           佐夜中山にて 命なりわづかの笠の下涼ミ 『江戸広小路』     Z  
          夏の月ごゆより出て赤坂や 『向之岡』 Z   Z Z  
    ガツ ニチ 江戸エドカエる。              
延宝5年 1677年     神田川改修工事に参画。             34歳
          一時雨礫や降って小石川 六百番俳諧発句合   A  
延宝6年 1678年     俳諧宗匠として独立する。              
延宝7年 1679年 1月     発句也松尾桃青宿の春 芭蕉バショウタライ       B  
延宝8年 1680年       枯枝にからすのとまりけり秋の暮 『阿羅野』 D D T T 37歳
        深川の草庵に移る。 しばの戸にちゃをこの葉かくあらし哉 『続深川集』        
延宝9年 1681年       郭公招くか麦のむら尾花 『俳諧おくれ双六』 A   W 38歳
    6月   『東日記』(言水撰)成立。              
          芭蕉野分して盥に雨を聞夜哉 武蔵ムサシキョク @  
        『俳諧おくれ双六』(清風編)刊              
天和2年 1682年        和角蓼蛍句 あさがおに我は食くふおとこ哉 『虚栗』 B 39歳
          世にふるも更に宗祇のやどり哉 『虚栗』    
    12月 28日 芭蕉庵焼失。              
天和3年 1683年     都留郡谷村の高山麋塒を頼って逗留。             40歳
          勢ひなり氷きえては瀧津魚 『俳諧一葉集』        
          花にうき世我酒白く食黒し 『虚栗』   @  
          清く聞ン耳に香焼て郭公 『虚栗』 @ @  
          夏馬の遅行我を繪に看る心哉 『俳諧一葉集』          
          馬ぼくぼく我を絵に見る夏野かな 「夏野の画讃」 @ @ @ @  
        第二次芭蕉庵完成。              
           ふたゝび芭蕉庵を造りいとなみて あられきくやこの身はもとのふる柏 『続深川集』     A A  
天和4年 1683年       はる立や新年ふるき米五升 真蹟短冊 @ @ @ 41歳
貞亨元年 1684トシ 2月 21日 改元カイゲン              
          唐土の俳諧とハんとふ小蝶 『蕉翁句集』 @ @ @  
          世にさかる花にも念仏申けり 『蕉翁句集』 @ @ @  
          月華の是やまことのあるじ達 『熱田皺筥物語』 @ @ @  
          松風の落葉か水の音涼し 『蕉翁句集』 @ @ @ @  
    8月   「野ざらし紀行」のタビる。 野ざらしを心に風のしむ身かな 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          秋十とせ却て江戸を指古郷 『野ざらし紀行』   @ @ @  
           箱根越え 霧しくれ富士を見ぬ日ぞ面白き 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          雲霧の暫時百景をつくしけり 『芭蕉句選拾遺』          
           富士川の捨て子 猿を聞人捨子に秋の風いかに 『野ざらし紀行』   @ @ @  
           大井川 道のべの木槿は馬にくはれけり 『野ざらし紀行』   @ @ @  
      20日    小夜の中山に到りて忽ち驚く 馬に寝て残夢月遠し茶のけぶり 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          みそか月なし千とせの杉を抱あらし 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          苔埋む蔦のうつゝの念仏哉 『花の市』          
           大垣に泊りける夜は、 しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮 『野ざらし紀行』   @ @ @  
    10月     いかめしき音や霰の檜木笠 真蹟短冊 U U U U  
           桑名本当寺にて 冬牡丹千鳥よ雪のほとゝぎす 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          明ぼのやしら魚しろきこと一寸 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉 『冬の日』   @ @ @  
          此海に草鞋すてん笠しくれ 『熱田皺筥物語』 @ @ @ @  
           旅人をみる 馬をさへながむる雪のあした哉 『野ざらし紀行』   @ @ @  
           熟田に詣 しのぶさへ枯て餅かふやどり哉 『野ざらし紀行』   @ @ @  
          市人よ此笠うらふ雪の傘 『野ざらし紀行』   @ @ @  
    12月 19日    海邊に日暮して 海くれて鴨のこゑほのかに白し 『野ざらし紀行』   @ @ @  
貞亨2年 1685トシ ガツ ニチ 大顛和尚遷化。   『野ざらし紀行』         42歳
           奈良に出る道のほど 春なれや名もなき山の薄霞 『野ざらし紀行』   A A A  
           梅 林 海白し昨日ふや鶴を盗れし 『野ざらし紀行』   A A A  
          樫の木の花にかまはぬ姿かな 『野ざらし紀行』   A A A  
           伏見西岸寺任口上人に逢て 我衣にふしみの桃の雫せよ 『野ざらし紀行』   A A A  
           大津に至る道、山路を越えて 山路来て何やらゆかしすみれ草 『野ざらし紀行』   A   A  
           湖水の眺望 唐崎の松は花より朧にて 『野ざらし紀行』   A A A  
          菜畠に花見貌なる雀哉 『泊船集』   A A A  
           水口にて、二十年を經て故人に逢ふ 命二つの中に生きたる櫻哉 『野ざらし紀行』   A A A  
          蝶の飛ばかり野中の日かげ哉 『笈日記』 A A A A  
    3月 27日 白鳥山法持寺で桐葉らと歌仙興業。  何とはなしに何やら床し菫艸 『熱田三歌仙』     A A  
    4月 4日 鳴海の俳人下郷知足の家に泊る。 杜若われに発句のおもひあり 『俳諧千鳥掛』   A T Z  
      ニチ 尾陽熱田に足を休る間、   其角宛書簡          
      ニチ 松尾マツオ桃青トウセイ芭蕉バショウオキナ1宿シュク   『知足斎日々記』          
      10ニチ 桃青トウセイタケ江戸エドオンクダ   『知足斎日々記』          
        伊豆の國蛭が小嶋の桑門 いざともに穂麦喰はん草枕 『野ざらし紀行』   A A A  
        大顛和尚遷化をる。 梅こひて卯花拝むなみだ哉 『野ざらし紀行』   A A A  
          思ひ出す木曽や四月の桜狩 『熱田皺筥物語』   A      
           甲斐の山中に立ち寄りて、 行駒の麦に慰むやどり哉 『野ざらし紀行』   A A    
           甲斐山中 山賎のおとがひ閉づる葎かな 『続虚栗』 A A A @  
           卯月のすゑ庵にかへりて 夏ごろもいまだ虱をとり盡さず 『野ざらし紀行』   A A A  
          雲折々人を休める月見かな 『春の日』 A A A A  
貞亨3年 1686年       よくみれば薺花さく垣ねかな 『続虚栗』 C C C C 43歳
          古池や蛙飛びこむ水の音 『蛙合』 B B B B  
          観音のいらかみやりつ花の雲 『末若葉』 B B B W  
    3月 20日 鈴木清風の江戸の屋敷で歌仙 花咲きて七日鶴見る麓哉 『俳諧一橋』 B B B T  
          起よ起よ我友にせんぬる胡蝶 『己が光』 X X X X  
          西東あはれさおなじ秋の風 『笈日記』   Y Y C  
    8月 15日   名月や池をめぐりて夜もすがら 『あつめ句』 C C   A  
          明け行くや二十七夜も三日の月 真蹟自画讃 U A A C  
          きみ火をたけよき物見せん雪まろげ 『雪満呂気』 B B A  
貞亨4年 1687年        物皆自得  花に遊ぶ虻な喰ひそ友雀 『続の原』 C C C C 44歳
          花の雲鐘は上野か浅草か 『続虚栗』 C C C C  
          永き日も囀たらぬひばり哉 『続虚栗』 C C C C  
          原中や物にもつかず啼雲雀 『続虚栗』 C C C C  
           奉 納 笠寺やもらぬ窟も春の雨 『俳諧千鳥掛』 D D T T  
          ほとゝきすなくなくとふそいそかはし 『続虚栗』 C C C C  
           五七の日追善会 卯花も母なき宿ぞ冷じき 『続虚栗』 C C C C  
          いてや我よきぬのきたりせみころも 『あつめ句』    
          さゞれ蟹足はひのぼる清水哉 『続虚栗』 C C C C  
    8月 14日 「鹿島紀行」の旅に出る。              
      15日   月はやし梢は雨を持ちながら 『鹿島紀行』 A A C C  
          寺に寝てまこと顔なる月見哉 『鹿島紀行』   A C C  
           神 前 此松の実ばへせし代や神の秋 『鹿島紀行』     C C  
           田 家 かりかけしたづらのつるやさとの秋 『鹿島紀行』     C C  
          蓑虫の音を聞きに来よ草の庵 『あつめ句』 C C C U  
        『あつめ句』              
    10月 11日 其角亭で送別句会する。 旅人とわが名呼ばれん初しぐれ 『笈の小文』 C C C C  
      25日 江戸を立って「笈の小文」の旅に出る。              
          ひと尾根はしぐるる雲か不二の雪 『泊船集』 C C C C  
    11月 4日 松尾桃青老江戸ヨリ御越御泊リ   『知足斎日々記』          
      5日    賀新宅 京まではまだ半空や雪の雲 『俳諧千鳥掛』 C C C C  
      7日    鳴海にとまりて 星崎の闇を見よとや啼千鳥 『笈の小文』 C C C C  
      13日 其角、『続虚栗』刊行 。              
           しばしかくれゐける人に申遣す 先祝へ梅を心の冬籠り 『阿羅野』 U U U U  
      18日 荷兮は知足亭に芭蕉を訪れて、歌仙。              
      20日    鳴海出羽守氏雲宅にて 面白し雪にやならん冬の雨 『俳諧千鳥掛』 @ @ @ @  
           熱田御修覆 磨なをす鏡も清し雪の花 『笈の小文』 C C C C  
          いざさらば雪見にころぶ所まで 『笈の小文』 D D T C  
    12月 4日   箱根こす人も有らし今朝の雪 『笈の小文』 @ @ @ C  
          旧里や臍の緒に泣くとしのくれ 『笈の小文』 C C C C  
貞亨5年 1688年 1月 2日   二日にもぬかりはせじな花の春 『笈の小文』 D D T T 45歳
      13日   春たちてまだ九日の野山哉 『笈の小文』 D D T T  
          あこくその心も知らず梅の花 『芭蕉句集草稿』 D D T T  
          枯芝ややゝかげろふの一二寸 『笈の小文』 D D T T  
          丈六に陽炎高し石の上 『笈の小文』   D T T  
          物の名を先とふ荻の若葉哉 『笈日記』 D D T T  
    2月      園女亭 暖簾の奧ものゆかし北の梅 『笈日記』 V V V V  
      4日    伊勢山田 何の木の花とはしらず匂哉 『笈の小文』 V V V T  
          裸にはまだ衣更着の嵐哉 『笈の小文』 V V V T  
           菩提山 此寺のかなしさ告よ野老堀 『笈の小文』 D D T T  
      18日 亡父三十三回忌追善供養              
      19日 宗波、芭蕉を伊賀上野の生家に訪ねる。              
           當地藥師寺月次初會 初さくら折しもけふはよき日なり 『蕉翁全伝』(土芳) D D T T  
          咲き乱す桃の中より初桜 『芳里袋』 D D T T  
          さまざまのこと思ひ出す櫻哉 『笈の小文』 D D T T  
    3月 11日 ホウの些中庵をオトズれる。              
      19日 杜国を同道して吉野行脚。 よし野にて櫻見せふぞ檜の木笠 『笈の小文』 D D T T  
          草臥て宿かる比や藤の花 『笈の小文』 D D T T  
           初 瀬 春の夜や籠リ人ゆかし堂の隅 『笈の小文』   D T T  
           芳 野 花盛り山は日ごろの朝ぼらけ 『芭蕉庵小文庫』 D D T T  
          景清も花見の座にハ七兵衞 『翁草』 D D T T  
          しばらくは花の上なる月夜哉 『初蝉』 D D T T  
           葛城山 猶見たし花に明行神の顔 『笈の小文』 D D T T  
           高 野 ちゝはゝのしきりにこひし雉の声 『笈の小文』 D D T T  
           和 歌 行春にわかの浦にて追付たり 『笈の小文』   D   T  
           臍 峠 雲雀より空にやすらふ峠哉 『笈の小文』 D D T T  
          龍門の花や上戸の土産にせん 『笈の小文』     T T  
           竜 門 酒のみに語らんかゝる滝の花 『笈の小文』   D T T  
          花の陰謡に似たる旅寝哉 真蹟懐紙 D D T T  
           西 河 ほろほろと山吹ちるか瀧の音 『笈の小文』 D D T T  
           桜 櫻狩りきどくや日々に五里六里 『笈の小文』   D T T  
           苔清水 春雨のこしたにつとふ清水哉 『笈の小文』 D D T T  
    4月 1日   若葉して御めの雫ぬぐはばや 『笈の小文』 D D T T  
           衣 更 一つぬいで後に負ぬ衣がへ 『笈の小文』 D D T T  
          ほとゝぎす消行方や嶋一つ 『笈の小文』 D D T T  
          有難きすがた拝まんかきつばた 『泊船集』 D D T T  
      23日 京へ入。   雖猿宛書簡          
          五月雨に隠れぬものや瀬田の橋 『阿羅野』 D D T T  
          夏來ても只ひとつ葉の一葉哉 『笈日記』 D D T T  
    5月 15日 去来の妹千子没。              
          無き人の小袖も今や土用干 『猿蓑』 D D T T  
           其草庵に日比ありて やどりせむあかざの杖になる日まで 『笈日記』 D D T T  
          夏来てもたゞひとつ葉の一葉哉 『笈日記』 D D T T  
          城あとや古井の清水先ツ問む 『笈日記』 D D T T  
          撞鐘もひゞくやうなり蝉の声 『笈日記』 D D T T  
           美濃に入て 山陰や身を養はん瓜畠 『いつを昔』 D D T T  
    6月 8日 岐阜の油商賀島善右衛門に招かれる。 このあたり目に見ゆるものみな涼し 『十八楼の記』   D T T  
           美濃ゝ国にて辰のとし またたぐひ長良の川の鮎鱠 『己が光』 D D T T  
           おなじ所にて おもしろうてやがてかなしき鵜舟哉 『阿羅野』 D D T T  
          あの雲は稲妻を待たより哉 『阿羅野』 U U U    
    7月 3日    大曽根成就院の帰るさに 有とあるたとへにも似ず三日の月 『笈日記』 D D T T  
      8日    賀新宅 よき家や雀よろこぶ背戸の粟 『俳諧千鳥掛』 U U T T  
      10日    鳴海眺望 はつ穐や海も青田の一みどり 『俳諧千鳥掛』     T T  
           田中の法蔵寺にて 刈あとや早稲かたかたの鴫の声 『笈日記』 @ @ @ @  
      20日    草庵をたつねて 粟稗にまつしくもなし草の庵 『泊船集』   D T T  
           三чG巣にあひ給て かくさぬぞ宿は菜汁に唐がらし 『猫の耳』     T    
    8月 11日 名古屋を出発して「更科紀行」の旅に出る。 送られつおくりつ果ては木曽の秋 『笈日記』 D D T T  
          草いろいろおのおの花の手柄かな 『笈日記』 X X X X  
          ひよろひよろと尚露けしや女郎花 『更科紀行』 D D T T  
          蔦の葉はむかしめきたる紅葉哉 『俳諧荵摺』          
          桟橋や命をからむ蔦葛 『更科紀行』 D D T T  
      15日    姥捨山 おもかげや姨ひとりなく月の友 『更科紀行』 D D T T  
      16日   いざよひもまだ更科の郡かな 『更科紀行』 D D T T  
          身にしみて大根からし秋の風 『更科紀行』   D T T  
           善光寺 月影や四門四宗も只ひとつ 『更科紀行』   D T T  
          吹飛す石は浅間の野分かな 『更科紀行』   D T T  
          西行の草鞋もかゝれ松の露 『笈日記』 D D T T  
          かれ朶に烏のとまりけり秋の暮 『阿羅野』 D D T T  
    9月 13日   木曾の痩もまだなをらぬに後の月 『笈日記』 D D T T  
元禄モト 1688年 9月 30日 改元カイゲン              
          冬籠りまたよりそはん此はしら 「益光宛書簡」 D D T T  
          さし籠る葎の友か冬菜売り 『雪満呂気』       W  
元禄2年 1689年       元日は田毎の日こそ恋しけれ 真蹟懐紙 V U Y Y 46歳
          あさよさを誰まつしまの片こゝろ モモネブシュウ D D T T  
    2月 7日   かげろふのわが肩に立かみこかな 真蹟懐紙   U U U  
      15日   紅梅や見ぬコイツクる玉すだれ 桐葉宛書簡   B B  
          ひばりなく中の拍子や雉子の声 『猿蓑』 V V V V  
          うたがふな潮の華も浦の春 『いつを昔』 V V V V  
        芭蕉庵を人に譲る。              
    3月   『阿羅野』(荷兮編)芭蕉の序。              
      23日 岐阜の俳人安川落梧宛書簡              
      27日 「奥の細道」に旅立つ              
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