一茶の自画像


   廿二日 晴 夜雨

秋の風乞食は我を見くらぶる

『文化句帖』(文化元年7月)

   一日 晴

秋風や家さへ持たぬ大男

『文化句帖』(文化2年8月)

   一日 晴

けさ秋ぞ秋ぞと大の男哉

『七番日記』(文化7年7月)

   七日 題角力

行秋に角力もとらぬ男哉

『七番日記』(文化7年8月)

行秋をぶらりと大の男哉

『七番日記』(文化7年9月)

文化8年(1811年)6月16日、富津の大乗寺でただ1本の大事な奥歯を失った。

   [十]六 折々夕雨 一茶歯一本欠ル

『七番日記』(文化8年6月)

なつかしや篭(籠)カミ破ルきりぎりす

がりがりと竹かぢ(じ)りけりきりぎりす

『七番日記』(文化8年7月)

老たりな瓢と我が影法師

『七番日記』(文化9年7月)

   自像

ひいき目に見てさへ寒き天窓(あたま)かな

『七番日記』(文化15年12月)



   おのれのすがたにいふ

ひいき目に見てさへ寒きそ婦りかな   一茶

『一茶発句集』

『一茶発句集』は、文政12年の一茶三回忌に発行された。

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