芭蕉の句


蝶の飛ばかり野中の日かげ哉

出典は『笈日記』(支考編)。

貞亨2年(1685年)、『野ざらし紀行』の旅の途中、鳴海付近で詠まれた句。

 霞みわたった春の野を折々蝶の飛び交う羽だけが、わずかに野中の日陰である。春の光に満ちた野の様をよくあらわしている。

小川町教育委員会

 元文3年(1738年)、山崎北華は『奥の細道』の足跡をたどる旅で那須野を歩き、この句のことを書いている。

聞きしに違はず。竪さま八十里。横或は廿里。或は十二三里の原なり。草もいまだ長からず。木といふものは。木瓜さへもなし。炎暑の折など如何にぞや。手して掬ふ水もなし。翁のほ句に有りし。

   蝶の飛ぶばかり野中の日影かな

とはかゝる所にや有りけん。


茨城県茨城町の愛宕神社

栃木県足利市の宝蔵寺

埼玉県小川町の松郷峠旧道

東京都八王子市の永福稲荷神社

神奈川県藤沢市の長後市民センターに句碑がある。

愛宕神社の句碑



宝蔵寺の句碑
   
松郷峠の句碑

   


永福稲荷神社の句碑
   
長後市民センターの句碑

   


埼玉県鴻巣市の氷川八幡神社にある箕田碑にもこの句が刻まれている。

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