正岡子規『はて知らずの記』

戸澤藩船番所
草薙温泉から国道47号で陸羽西線に沿って最上川を遡ると、戸澤藩船番所がある。
ここは芭蕉ライン舟下りの乗船地。
古口(ふるくち)本社港から草薙温泉港(最上川リバーポート)まで1時間。運賃は1,970円。
路線バスだと20分。運賃は300円。
芭蕉が乗船した元合海(もとあいかい)は古口より「一リ半」上流にある。
〇三日 天気吉。新庄ヲ立。一リ半、元合海。次良兵へ方へ甚兵へ方ヨリ状添ル。大石田平右衛門方ヨリも状遣ス。船、才覚シテノスル。
一リ半、古口ヘ舟ツクル。合海ヨリ禅僧ニ人同船、清川ニテ別ル。毒海チナミ有。是又、平七方へ新庄甚兵ヘヨリ状添。関所、出手形、新庄ヨリ持参。平七子、呼四良、番所ヘ持行。舟ツギテ、三リ半、清川ニ至ル。酒井左衛門殿領也。
『曽良随行日記』
正岡子規の句碑があった。

朝霧や船頭うたふ最上川
明治26年(1893年)8月8日、子規は大石田から最上川を下り、古口の旅店に投じた。
明治40年10月12日、河東碧梧桐は本合海から最上川を下った。
宿帳に大字落々と記す秋
古口より下流は所謂最上峡と呼ばれる峡谷で陸路がなく、全て最上川舟運に頼らねばならなかったそうだ。
陸羽西線新庄古口間は大正2年に開通し、翌3年酒田迄開通。
昭和2年(1927年)10月、小杉未醒は「奥の細道」を歩いて、古口の宿に泊まっている。
古口と云ふ小驛で、新庄酒田間の夜汽車を降り、此邊に宿屋はありませんかと聞けば、驛長さんが、わざわざ出て来て、あれを突き當つて曲つて、それから左側に、かめ屋と教えて呉れた、突き當りは、雲すきに山の形が見えるばかり、
蔵王温泉に戻る。
「旅のあれこれ」のトップページへ
